ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」のフリープランで、ショップ開設・運営にかかる費用についてまとめました。
カラーミーショップのフリープランでは無料でショップ開設ができ、売れたときにのみ決済手数料が発生します。また、売上を銀行に振り込むときにも振込手数料が発生します。
この記事では、具体的にどのくらいの決済手数料・振込手数料がかかるのか、他社と比較して高いのか、などについて詳しく解説していきます。
カラーミーショップでのショップ開設に興味がある方はぜひご参考に。
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ネットショップ「STORES」で販売にかかる手数料の計算と他社比較
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カラーミーショップとは

カラーミーショップは、2005年にサービスを開始した国内最大級のネットショップ作成サービスです。
プランと各手数料は次の通り。
プラン | ラージ | レギュラー | フリー |
初期費用 | 3,300円 | 3,300円 | 0円 |
月額費用 | 7,945円 | 3,300円 | 0円 |
決済手数料 | クレジットカード4.0%~ 後払い4.0%~ コンビニ払い130円~ 代引き決済280円~ Amazon Pay月額2,000円 + 4% 楽天ペイ月額2,000円 + 4% LINE Pay月額2,000円 + 3.45% PayPay月額2,000円 + 3.45% |
全決済 6.6% + 30円 |
「フリープラン」は2021年5月13日に新登場したプラン。初期費用・月額利用料無料でネットショップが作成・運営できます。
フリープランの手数料はいくら?
前述したとおり、フリープランは初期費用・月額利用料が無料。他プランでかかる初期費用や月額料金はかからず、商品が売れたときにだけ決済手数料が発生します。また、売上が振り込まれるときには、振込手数料が発生します。これはプラン共通です。
整理すると、フリープランにかかる手数料は次の通りです。
それぞれの手数料について詳しく解説していきます。
初期費用:0円
フリープランの初期費用は無料です。
カラーミーショップの通常プラン(ラージ、レギュラー)では、初期費用が3,300円かかります。それが、フリープランなら一切かかりません。
月額利用料:0円
フリープランの月額利用料は無料です。
ラージプラン、レギュラープランに比べて決済手数料が高く、使える機能にも制限があるものの、毎月の固定費が発生しないのはネットショップ運営をこれからはじめる方にはハードルが低いと言えるでしょう。
なお、有料アプリを導入する場合は毎月の固定費がかかります。
販売手数料:0円
販売手数料はかかりません。
カラーミーショップの場合、売れたときに発生するのは「販売手数料」ではなく、「決済手数料」となっています。販売手数料とは主にサイトに対して支払うもので、決済手数料は決済代行会社側に支払う手数料。カラーミーショップの販売手数料は0円です。
決済手数料:6.6%+30円
決済手数料は、注文合計金額の6.6%+1件につき30円となっています。
この手数料は、出品者があらためてカラーミーショップに支払うのではなく、売上金から決済手数料が相殺され、決済代行会社側に支払われます。
決済手数料は注文の合計金額(商品代金+送料)にかかります。商品代金だけではなく、送料も含めた合計金額に決済手数料がかかります。
なお、GMO後払いを利用の場合、請求書の発行に180円/回(税抜)かかります。
振込手数料:50円~700円(税抜)
売上の振込手数料は、振込先の金融機関や振込金額によって異なります。以下の表にまとめたのでご参考にしてください。
金融機関 | 振込金額 | 振込手数料 |
三井住友銀行 | 3万円未満 | 160円(税抜) |
3万円以上 | 250円(税抜) | |
その他金融機関 | 3万円未満 | 500円(税抜) |
3万円以上 | 700円(税抜) | |
PayPay銀行 | 一律50円(税抜) |
もっとも振込手数料が安いのは「PayPay銀行」の一律50円。もしPayPay銀行を利用しているなら、そちらを振込先に指定したほうが良いでしょう。
参考リンク:PayPay銀行(公式サイト)
三井住友銀行の振込手数料は比較的安いですが、その他の金融機関の振込手数料は高くなっています。注意しましょう。
なお、BASEやSTORESで一定金額未満の振込時に発生する「事務手数料」はありません。
【計算例】手数料はいくらとられる?
では実際、いくらの手数料がかかるのでしょうか?
合計8,500円(たとえば、2,000円の商品が4つ売れて送料が500円のとき)の注文があったときの決済手数料を例に解説いたします。
計算式は 注文合計金額-(6.6%+30円) となります。
8,500円の注文が1件あったら、決済手数料は591円で、売上は7,909円となります。
この手数料が高いと思ったら、決済手数料が安い上位プランでの運営を検討してみてください。なお、フリープランから通常プランへの移行は現時点ではできません(2021年ごろの実装を予定)。
【比較】カラーミーショップの手数料は高い?
カラーミーショップのフリープランの手数料は、他の類似サービスと比べて安いのでしょうか、それとも高いのでしょうか?
カラーミーショップの競合サービスである「BASE」「STORES」や人気ハンドメイドマーケット「minne」「Creema」「iichi」の3社、ハンドメイドに加えて既製品の販売もできる「マルシェル」の各手数料を比較してみました(以下表)。
サービス名 | 月額 | 販売手数料 | 決済手数料 | 振込手数料 | 事務手数料 |
カラーミーショップ※ | 無料 | 0円 | 6.6%+30円 | 50円~700円 (詳細) |
0円 |
BASE | 無料 | 0円 | 3.6%+40円+3% | 250円 | 2万未満:500円 2万以上:0円 |
STORES※ | 無料 | 0円 | 5% | 275円 | 1万未満:275円 1万以上:0円 |
minne | 無料 | 10.56% | 0円 | 一律220円 | 0円 |
Creema | 無料 | 11% | 0円 | 3万未満:176円 3万以上:275円 PayPay銀行55円 |
0円 |
iichi | 無料 | 20% | 0円 | 一律160円 PayPay銀行55円 |
0円 |
マルシェル※ | 無料 | 5.5% | 0円 | 330円 | 0円 |
※カラーミーショップ・STORES、マルシェルは有料プランもありますが、ここでは無料プランの手数料を紹介。
決済手数料はBASEとほぼ同じ、STORESのフリープランよりも若干高くなっています。すごく高いわけでも、安いわけでもありませんね。
振込手数料はPayPay銀行を利用すれば最安値の50円。事務手数料はありません。
他社の手数料は以下の記事でも解説しています。ネットショップ運営に興味のある方はご参考にしてください。
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BASEで販売者が負担する手数料と運営費用まとめ
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手数料以外にかかる費用
フリープランで運営する場合、決済手数料・振込手数料以外にかかる可能性のある費用として
などが挙げられます。
これらは任意で購入するもので、必ずしも導入する必要はありません。
有料のデザインテンプレートの購入
カラーミーショップでは、「デザインテンプレート」といって、ショップのデザインを変える機能があります。
デザインテンプレートには無料と有料のものがあります。有料のテンプレートを購入するとプラスで費用が発生します。
有料のテンプレートは毎月支払うのではなく、買い切りとなっています。一度購入すれば、ずっとそのアカウントで使用できます。
有料アプリの購入
アプリとはショップの拡張機能のこと。有料のアプリを購入することで、販路拡大、集客強化、客単価アップ、業務効率化などが可能になります。
たとえば、「Instagramショッピング連携(月額550円/税込)」のアプリを導入すると、Instagramショッピング機能に必要な、商品とFacebookカタログの連携を簡単にできるようになります。
アプリは買い切りではなく、月額利用料がかかります。
はじめは導入しなくても、あとからこういった機能を利用することがあります。そうなると別料金がかかるので覚えておきましょう。
まとめ
カラーミーショップのフリープランは初期費用・月額利用料が0円。ネットショップ運営を無料ではじめられます。
フリープランは通常プランに比べて決済手数料が高いものの、月額の固定費がないため、売れるまで1円も支払う必要がなく、安心してショップ運営ができるかと思います。
ネットショップ運営に興味がある方は、ぜひカラーミーショップのフリープランをお試しください。
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ショップ開設の流れは『カラーミーショップのフリープランでショップを無料開設する手順』で詳しく解説しています!