ネットショップ作成サービス「STORES(ストアーズ)」で出品者が負担する手数料は、
- 決済手数料:出品した商品が売れたとき
- 振込手数料:売上金を振り込むとき
- 事務手数料:振込金額が1万円未満のとき
- スピードキャッシュ利用手数料:振込を早めてほしいとき
の4種類があります。
さらに、STORESでは無料・有料プランがあり、プランにより決済手数料が変わります。
この記事では、STORESで月額固定で発生する費用や、各手数料について詳しく解説します。手数料は出品者として事前に知っておきたい知識だと思いますので、ぜひきちんと理解したうえでサービスを申し込んでください。
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動画解説
STORESの手数料については、YouTubeでも解説しています。動画を視聴することで理解が深まるかと思いますのでぜひご覧ください。
月額固定で発生する費用
STORESには、以下の2つのプランが用意されています。
- フリープラン:月額無料
- スタンダードプラン:月額2,178円(税込)
フリープランは月額固定で発生する費用がありません。スタンダードプランは2,178円が毎月必ず発生します。
プランによって決済手数料の料率が異なります。フリープランは決済手数料5%、スタンダードプランは3.6%となっているので、月間売り上げが多いショップはスタンダードプランの方が得になります。
プラン変更はあとからでも可能ですので、まずはフリープランではじめてみると良いでしょう。
売れたときにかかる決済手数料
STORESで出品中の商品が売れると、決済手数料が発生します。
決済手数料はプランで異なる
決済手数料とは、STORESで出品中の商品が売れて、お客様が決済をするタイミングで発生する手数料。各オーダーごとの売上(送料を含む1オーダーのお支払金額)に対して決済手数料がかかります。
決済手数料は、ショップ運営者があらためてSTORESに支払うのではなく、売上金から決済手数料が自動で引かれるシステムです。
STORESの決済手数料はプランで異なります。
- フリープラン:5%
- スタンダードプラン:3.6%
フリープランの決済手数料5%は、ほかのネットショップ作成サービスと比べてもかなり安いほうです。スタンダードプランにすると、さらに決済手数料が安くなります(月額2,178円が発生)。
関連記事:どっちがおすすめ?STORESのフリープランとスタンダードプランの違い比較
計算式
STORESでは、1回の注文が入るたびに、フリープランでは売上に対して5%、スタンダードプランでは売上に対して3.6%の決済手数料が発生します。
計算式は次通り。
- フリープラン:売上(送料含む)×0.05
- スタンダードプラン:売上(送料含む)×0.036
小数点以下は繰り上げ(端数があったら切り上げ)となります。
計算例
例として、3,000円の商品が売れて、そのときの送料が500円だったとします。送料は出品者負担とするため、売上は3,500円となります。
STORESでは、送料を含めた売上に対して決済手数料が発生するので、このときの決済手数料は次のようになります。
商品 | 3,000円 |
送料 | 500円 |
売上 | 3,500円 |
決済手数料(フリー) | 175円 |
決済手数料(スタンダード) | 126円 |
フリープランの計算方法は(3000+500)×0.05、スタンダードプランの計算方法は(3000+500)×0.036となります。
振り込むときにかかる振込手数料
STORESで売上を振り込んでもらうときに発生する可能性がある手数料は次の通り。
このうち、「振込手数料」は必ず発生します。「事務手数料」「スピードキャッシュ利用手数料」については、必ず発生する手数料ではありません。
振込手数料は275円
STORESでショップの売上金を振り込んでもらうときには、振込手数料が発生します。
ショップの売上金はSTORESに預けている状態です。この売上金が、決済手数料・振込手数料を差し引いた金額が1万円以上となったとき、指定口座に自動で振込されます。
振込手数料は1回につき一律275円。どの銀行を指定しても、いくら振り込んでもらおうと、この手数料は変わりません。
事務手数料は275円
STORESでは、振込金額が1万円以上にならないと振込がされません。
1万円未満でも振り込んで欲しいときは、売上振込の設定を「入金金額が1万円未満でも振込」の設定にします。ただし、この設定をすると、振込時に事務手数料として275円がとられます。
つまり、売上1万円未満のときの手数料は、振込手数料275円+事務手数料275円=550円 もかかってしまうのです。
1ヵ月の売上が1万円未満の場合、自動で翌月に繰り越されます。事務手数料を支払うのはもったいないので、急ぎでなければ「入金金額が1万円未満でも振込」の設定を解除し、事務手数料を支払わないようにしましょう。
参考リンク:【売上管理】売上が1万円未満の場合、売上振込はいつになりますか?(STORESよくある質問)
スピードキャッシュ利用手数料はプランで異なる
STORESは月末締めの翌月末払いなので、振込まで最長で60日もかかってしまうことがあります。
それを早めるのが「スピードキャッシュ」と呼ばれるオプション機能。これを利用することで翌日振込が可能になります。
スピードキャッシュ利用手数料はプランで異なります。
- フリープラン:3.5%
- スタンダードプラン:1.5%
スピードキャッシュ利用手数料は、決済手数料に加算されてかかる手数料です。
先ほど決済手数料をご紹介しましたが、あらためてスピードキャッシュ利用時の手数料を表で見てみましょう。
スピードキャッシュ利用時の手数料合計 | ||
プラン | フリー | スタンダード |
決済手数料 | 5% | 3.6% |
スピードキャッシュ手数料 | 3.5% | 1.5% |
手数料合計 | 8.5% | 5.1% |
上記表の通り、スピードキャッシュを利用すると手数料が非常に高額になるので注意が必要です。
なお、スピードキャッシュ利用時は、事務手数料は発生しません。というのも、スピードキャッシュが利用できるのは、振込対象売上が1万円以上あるショップのみですので、「振込手数料」「事務手数料」「スピードキャッシュ」と3重に手数料がかからないようになっています。
手数料は高い?BASEとの比較
ここでは、STORESと並んで人気のサービス「BASE(ベイス)」の比較をご紹介します。手数料の違いは、以下の表の通りです。
手数料 | BASE | STORES(フリー) | STORES(スタンダード) |
月額料金 | 0円 | 0円 | 2,178円 |
決済手数料 | 3.6%+40円+3% | 5% | 3.6% |
振込手数料 | 250円 | 275円 | 275円 |
事務手数料 | 250円 (2万円未満) |
275円 (1万円未満) |
275円 (1万円未満) |
スピードキャッシュ利用手数料 | なし | 3.5% | 1.5% |
手数料を比較するうえで一番 重要なのが「決済手数料」。注文ごとに発生する手数料ですので、わずかな差でも、売上が大きくなるとその差も大きく開きます。
決済手数料については、STORESのフリープランと比べても、BASEの方が若干 高くなっています。
関連記事:BASEの手数料は高い?ショップ負担の費用を計算例で解説
ただ、STORESのフリープランは機能制限が多いため、決済手数料だけ比べて決めると失敗します。たとえば、「配送日指定」「独自ドメイン」「アクセス解析」などはフリープランでは利用できません。
BASEならSTORESフリープランで使えない機能が標準で備わっています。機能性を重視するならBASEがおすすめです。また、毎月の売上が安定しているなら、機能が充実しているSTORESスタンダードプランも選択肢に入ります。
スピードキャッシュ利用手数料については、BASEは「なし」になっています。BASEはもともと振込が早く、振込申請をした日から10営業日(土日祝除く)で指定の口座に振り込まれるためです。入金スピードも重視しているなら、BASEの方が使い勝手が良いと言えます。
関連記事:BASEとSTORESを徹底比較!どっちがおすすめ?選ぶポイントはこの3つ
まとめ
STORESには、以下の2つのプランが用意されています。
- フリープラン:月額無料
- スタンダードプラン:月額2,178円(税込)
プランごとの決済手数料(売れたときに発生する手数料)は次の通り。
- フリープラン:5%
- スタンダードプラン:3.6%
振込時の手数料は、プラン共通で以下のようにかかります。
- 振込手数料:275円
- 事務手数料:275円(振込金額1万円以上は無料)
オプションとして、スピードキャッシュ(翌日振込)を利用すると、決済手数料に加えて以下の手数料がかかります。
- フリープラン:3.5%
- スタンダードプラン:1.5%
STORESではさまざまな手数料がかかることが理解できたかと思います。ぜひ、他のネットショップとの比較のご参考にしてください。
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