※ BASE は 2024年1月16日 より「グロースプラン」の料金を値上げしました。本記事は値上げ後の価格を表示。
ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」は、毎月の固定費が発生しない「スタンダードプラン(無料プラン)」と、毎月の固定費が発生する「グロースプラン(有料プラン)」の 2 つのプランを提供しています。
有料プランでは、毎月の固定費が発生する代わりに、決済手数料が安くなるメリットがあります。1ヶ月の売上が多いショップは、有料プランにすることで運営コストをおさえられるのです。ただ、1ヶ月の売上が少ないと、有料プランにすることで逆に運営コストが上がってしまうケースもあります。
この記事では、無料プランと有料プランは何が違うのか、手数料はどのくらいの差が生じるのかを詳しく解説しています。有料プランへの切り替え方法についても触れていますので、どちらのプランで運営すべきか悩んでいるショップオーナーの方は、ぜひさいごまで目を通してください。
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BASE とは
まずは、「BASE」とはどんなサービスなのかをご紹介します。
No.1 ネットショップ作成サービス
BASE(ベイス)は、2012年12月創業のネットショップ作成サービスです。
ネットショップを 1 から立ち上げるとなると専門知識が必要になりますが、BASE なら直感的な操作だけで簡単にネットショップが開設できます。2024年現在、開設実績 6 年連続 No.1 の実績を誇り、BASE で 開設されたショップ数は 200 万店舗以上もあります。
プランは「無料」「有料」の2種類
BASE は、サービス開始当初はプラン選択がなく、無料プランのみを提供していました。ところが、2022年4月18日から、月額利用料ありの「グロースプラン(有料プラン)」の提供を開始しました。
これにより、現在は「スタンダードプラン(無料プラン)」と「グロースプラン(有料プラン)」の選択ができるようになりました。切り替えも自由で、ショップオーナーが売上に応じてプラン変更ができるようになっています(グロースプランへの変更は即時反映されますが、スタンダードプランへの変更はグロースプラン契約期間終了後に反映)。
なお、ショップはスタンダードプランで新規開設し、その後、グロースプランへのアップグレードを行う、といった流れになっています。ショップ開設時にグロースプランを選択することはできません。
有料プランと無料プランの違い
次に、BASEの「スタンダードプラン(無料プラン)」と「グロースプラン(有料プラン)」の違いについて説明します。
違いは「手数料」のみ
BASE は、毎月の固定費が発生しない「スタンダードプラン(無料プラン)」と、毎月の固定費が発生する「グロースプラン(有料プラン)」の 2 つのプランを提供しています。
この 2 つのプランの違いは手数料のみで、使える機能はまったく同じです。無料プランだからといって機能に制限がかかったり、サポート内容が変わることはありません。
Q. プランによって使える機能やサポートに、違いはありますか?
A. ありません。どのプランでも、BASEのすべての機能をお使いいただけます。出典:BASE
使える機能はプラン共通なので、有料プランから無料プランに戻したとき、「有料プランで使えてた機能が、無料プランに変更したら使えなくなった」と困ることがありません。他社だとこれがネックで有料プラン変更後に無料プランへ戻しにくくなりますが、BASE なら気軽にプラン変更ができるので安心です。
プランによる手数料の違いは、以下の表にまとめた通りです。
プラン | 無料(スタンダード) | 有料(グロース) |
初期費用 | 0円 | 0円 |
月額利用料 | 0円 | 19,980円/月 |
決済手数料 | 3.6%~ + 40円 | 2.9%~ |
サービス利用料 | 3% | 0% |
機能数 | プラン共通 |
上記の通り、有料プランは月額利用料が発生する代わりに、決済手数料・サービス利用料が安くなるメリットがあります。売上が多いショップはランニングコストを抑えられます。
ちなみに、競合サービスである 「STORES」も無料プランと有料プランを提供 しています。手数料や使える機能に違いがありますが、BASE ではプランによって機能やサポートに差が生じることはありません。
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無料プランは固定費なし
無料プラン(スタンダードプラン)は、月額利用料が発生しません。商品が売れたときに、注文の合計金額(商品代金+送料)に対して、「決済手数料」と「サービス利用料」が発生します。
各手数料は次の通りです。
- 月額利用料 :0円
- 決済手数料※ :3.6%~ + 40円(商品が売れるごとに発生)
- サービス利用料:3%(商品が売れるごとに発生)
※Amazon Pay と PayPal は決済手数料が 4.6% + 40円
つまり、1 回の注文ごとに 決済手数料3.6%~ + 40円 + サービス利用料3% が発生する、ということです。固定費がないため、商品が売れなければ手数料は一切 発生しません。
有料プランは手数料が安い
有料プラン(グロースプラン)は、毎月 19,980 円の月額利用料が発生する代わりに、無料プランよりも手数料が安くなります。
各手数料は次の通りです。
- 月額利用料 :19,980円(毎月発生)
- 決済手数料※ :2.9%~(商品が売れるごとに発生)
- サービス利用料:0%
※Amazon Pay と PayPal は決済手数料が 3.9%
商品が売れるごとに発生するのは決済手数料のみで、サービス利用料は発生しなくなります。決済手数料に関しても、無料プランの 3.6%~ + 40円 から 2.9%~ に引き下げられます。わずかな差に思えるかもしれませんが、売上が伸びてくるとかなりの差が開きます。
ちなみに、有料プランの契約期間は「1ヶ月」と「12ヶ月」があり、12ヶ月契約にすれば、1ヶ月あたりの月額利用料が 16,580 円 になります(年間:198,960 円)。運営コストを少しでも抑えたいショップオーナーは、長期契約も検討すると良いでしょう。
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どっちの料金プランがおすすめ?
続いて、BASE でネットショップを運営するなら、「スタンダードプラン(無料プラン)」と「グロースプラン(有料プラン)」のどちらが良いかの考察をご紹介します。
はじめは無料プランでスタート
BASE は、プランによって使える機能やサポートに差はありません。ですので、プラン選びで注目すべきは「手数料(運営コスト)」です。
有料プランは毎月 19,980 円かかりますが、手数料は無料プランよりも安くなっています。ただし、売上が少ないうちは手数料(月額利用料・決済手数料・サービス利用料)の合計が無料プランの手数料の合計を上回るので、あえて有料プランを選ぶメリットはありません。
はじめは無料プランでスタートさせて、軌道に乗ってきたら有料プランへの切り替えを検討しましょう。
軌道に乗ってきたら有料プラン
有料プランは手数料が安くなります。では、どのくらいの売上があったら、無料プランよりも手数料が安くなるのでしょうか。
以下の表は、1 回の注文金額の合計が 2,000 円(送料含む)だと仮定し、注文数が増えるとどのくらいの手数料になるのかを、無料プランと有料プランで比較した表です。
1ヵ月の売上 / 注文数 | 無料プランの 手数料の総額 |
有料プランの 手数料の総額 (月額 / 手数料) |
0 | 0 | 19,980 (19,980 / 0) |
100,000円 / 50回 | 8,600 | 22,880 (19,980 / 2,900) |
200,000円 / 100回 | 17,200 | 25,780 (19,980 / 5,800) |
300,000円 / 150回 | 25,800 | 28,680 (19,980 / 8,700) |
400,000円 / 200回 | 34,400 | 31,580 (19,980 / 11,600) |
※決済手数料はクレジットカード払いを想定。
上記の表を見てわかる通り、1 回の注文金額の合計が、平均で 2,000 円前後のショップの場合は、月商 40 万円以上の売上(注文数が200回以上)があると、有料プランの方が手数料が安くなる可能性が高いと言えます。
一方、BASE 公式ヘルプでは、月商 50 万円のショップがグロースプランへ切り替える目安だとして案内しています。
2024年1月16日(火)の料金改定により、お得にご利用いただける月商の目安は、以下となります。
- 料金改定前(2024年1月15日以前):約17万円/月
- 料金改定後(2024年1月16日以降):約50万円/月月商の目安を超え、スタンダードプランをご利用中のお客様は、グロースプランがお得です。
出典:BASEヘルプ
平均注文額はショップごとに異なりますし、同じショップでも、その月によって変動するため、BASE で発生する手数料も違ってきます。また、毎月の売上は安定しないこともありますから、「売上が ○ 円以上あれば、有料プランの方が得である」といった断言は難しいです。
ですので、自分のショップの平均注文額を月ごとに割り出し、そこから手数料の合計を正確に計算してみて、月商いくらあれば有料プランの方が得になるのかを確認してみることをおすすめします。
有料プランへの変更方法
さいごに、「スタンダードプラン(無料プラン)」から「グロースプラン(有料プラン)」への切り替え方法をご紹介します。どのような流れでアップグレードができるのか把握してみてください。
アップグレードの流れ
有料プラン(グロースプラン)は、ショップ開設後に、管理画面からアップグレードの手続きができます。つまり、登録時は無料プラン(スタンダードプラン)で開設し、あとから有料プランに切り替えるのです。ショップ開設時に選択できるプランではありません。
ここでは、ショップ開設をしている前提で、無料プランから有料プランに切り替える方法についてご紹介します。
ショップをお持ちでない方は、コチラから開設手続き を行ってください。
ログインして、管理画面から「ショップ設定」を開きます。
ショップ設定の左メニュー「プラン」を選択。現在のプランが表示されています。「プラン一覧を確認する」ボタンを押してください。
プランが表示されています。今回は有料プランに切り替えるので、「グロースプラン」欄の「このプランを選ぶ」を選択。
次の画面で契約サイクルを選択できます。12 ヶ月の方が得ですが、途中で変更や退会ができなくなるので、不安であれば 1 ヶ月で様子を見ると良いでしょう。
決済情報を入力し、画面の案内に従って手続きを済ませれば、有料プランへの切り替えが完了です。
アップグレードの注意点
無料プランから有料プランにアップグレードをするときは、契約期間中に解約や退会といった手続きができなくなることに注意しましょう。
有料プランは、1 ヶ月単位と 12 ヶ月単位での契約を行います。一度 契約を結ぶと、この契約期間が終わるまで、途中で解約や退会といった手続きが一切できなくなります。返金も受け付けていません。ダウングレード(有料 → 無料プラン)もできますが、すぐに適用されるわけではなく、契約が終了するまでは切り替わりません。たとえば、12ヶ月契約を結んだ場合、3 ヶ月くらい使ってから「やっぱり無料プランに戻したい。残りは返金してほしい」といった変更は受け付けていないのです。
有料プランは 12 ヶ月単位の契約の方が月額利用料が安くなりますが、こういった縛りがあるので注意しましょう。
まとめ
BASE は、無料プランと有料プランの 2 つの料金体系になっています。
プランによって使える機能やサポートに差はありません。違うのは手数料だけです。有料プランでは、毎月の固定費が発生しますが、無料プランよりも手数料が安くなります。そのため、ショップの売上が伸びてきても、有料プランに切り替えることでランニングコストをグッと抑えることができます。プランの切り替えは自由なので、繁忙期にだけ有料プランを使う、といった手段も有効かと思います。
この記事でご紹介した内容をヒントに、ぜひショップの売上に応じて無料プランと有料プランを使い分けて、賢く運用してみてくださいね。
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スタンダードプランではじめて、
軌道に乗ってきたらグロースプランで
運営コストを抑えるのがおすすめ。