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「BASE」と「STORES」の手数料と機能の違いを徹底比較

「BASE」と「STORES」の手数料と機能の違いを徹底比較

※ 2024年1月16日 に、BASE は「グロースプラン」の料金を値上げ、STORES は有料プランの名称を「ベーシック」に変更しています。本記事は変更後の内容を表示。

BASE と STORES は、どちらも初心者でも簡単に、しかも無料でネットショップを作成できるサービスです。

一見 似ているようにも思えますが、BASE と STORES は手数料や機能に大きな違いがあります。ショップによって売上や達成させたい目的は異なりますから、どちらが良いか悪いかではなく、想定している売上だとどのくらいのランニングコストがかかるのか、求める機能が備わっているかなどを基準にして選ばなくてはなりません。

この記事では、BASE と STORES の双方でハンドメイド作品を販売した経験のある私が、客観的に両社の違いを解説しています。この記事を読めば、BASE と STORES の根本的な違いを正しく理解し、納得したうえでネットショップを開設することができます。長文ではありますが、ぜひさいごまで読んでいただければと思います。

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BASE の特徴

BASEトップページ

BASE(ベイス)は、2012年12月創業のネットショップ作成サービスです。開設実績 6 年連続 No.1 の実績を誇り、BASE で 開設されたショップ数は 200 万店舗以上もあります。

BASE は「スタンダードプラン(無料プラン)」と「グロースプラン(有料プラン)」の 2 つのプランを提供しています。

月額無料の「スタンダードプラン」

BASEのスタンダードプランの手数料まとめ

項目 詳細
初期費用 0円
月額費用 0円
決済手数料 商品が売れたときに発生
3.6% ~ + 40円
サービス利用料 商品が売れたときに発生
3%
振込手数料 売上を振り込むときに発生
250円
お急ぎ振込手数料 入金を早めるときに発生
振込申請金額の1.5%
事務手数料 振込申請額が 2 万円未満で発生
500円
入金サイクル 振込申請日から 10 営業日後
グロースプランとの違い ・月額費用がかからない
・決済手数料が高い
・サービス利用料がかかる

BASE のスタンダードプランは、初期費用が無料で、月額固定費が発生しません。商品が売れたときと、売上を振り込んでもらうときにだけ手数料が発生します。売れるまでは費用が発生しないので、リスクなくネットショップを開設・運営ができます。

商品が売れたときにかかる手数料は、「決済手数料」と「サービス利用料」です。注文の合計金額(商品代金+送料)に対して、「決済手数料 3.6 %~ + 40 円」と「サービス利用料 3 %~」が発生します。この手数料は、グロースプランに比べると高くなっています。

使える機能やサポートはグロースプランと同じです。STORES のように、無料プランだからと言って使える機能数に制限がかかることはありません。

手数料が安くなる「グロースプラン」

「BASE」のグロースプランの手数料

項目 詳細
初期費用 0円
月額費用 1 ヶ月払い:19,980円
12ヶ月一括払い:198,960円
決済手数料 商品が売れたときに発生
2.9% ~
サービス利用料 -
振込手数料 売上を振り込むときに発生
250円
お急ぎ振込手数料 入金を早めるときに発生
振込申請金額の1.5%
事務手数料 振込申請額が 2 万円未満で発生
500円
入金サイクル 振込申請日から 10 営業日後
スタンダードプランとの違い ・月額費用がかかる
・決済手数料が安い
・サービス利用料がかからない

BASE のグロースプランは、月額 19,980 円が発生する代わりに、商品が売れたときの「決済手数料」がスタンダードプランに比べて安くなり、「サービス利用料」がかからなくなります。つまり、商品が売れたときにかかる手数料は、「決済手数料 2.9 % ~」だけになります。1ヶ月の売上が多いショップは、グロースプランに切り替えることでランニングコストをおさえられます。

グロースプランの契約期間は「1ヶ月」と「12ヶ月」があり、12ヶ月契約にすれば、1ヶ月あたりの月額利用料が 16,580 円になります(年間:198,960 円)。

スタンダードプランとグロースプラン間の切り替えは自由です。使える機能はプラン共通なので、「スタンダードプランに戻したら、グロースプランで使ってた機能が使えなくなった」という影響を受けません。

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STORES と比べたときのデメリット

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BASE は STORES と比べるとランニングコストが高い傾向にあります。

月額無料のプランで商品が売れたときの手数料を比較すると、BASE のスタンダードプランが「決済手数料 3.6 %~ + 40 円」と「サービス利用料 3 %~」がかかるのに対して、STORES のフリープランは「決済手数料 5 %」のみ。BASE の方が 1 %以上も高くなっています。

BASE はグロースプランにすることで商品が売れたときの手数料が安くなるものの、STORES のベーシックプランに比べると月額料金は高くなっています。BASE が月額 19,980 円であるのに対して、STORES は月額 3,480 円です。また、STORES はベーシックプランでロゴ非表示や独自ドメインといったサービスが無料で利用できるのに対して、BASE は別途費用がかかってしまうため、毎月の固定費が高くなりがちです。

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STORES と比べたときのメリット

STORES と比べたときのメリット

BASE のメリットは、スタンダードプランでも機能制限がないこと。月額料金のかからないプランで比較すると、STORES よりも売れたときの手数料が高いものの、プランによる機能制限はありません。機能数 も、STORES の有料プランに比べて多いため、プランでも何不自由なくショップ運営ができます。

また、グロースプランにしたときの決済手数料「2.9%~」は業界最安値となっています。月額料金は高めですが、売れるたびに発生する手数料は安く抑えられます。無料プランへの切り替えも自由で、プラン間での機能に差がないため、ダウングレードによる影響も受けません。売上が落ちてきたときやネットショップを一時的に休みたいとき、気軽にスタンダードプランに戻せるのが BASE の強みです。

STORES の特徴

STORESのトップページ

STORES(ストアーズ)は、ヘイ株式会社が提供する事業者向けサービスの総称。ネットショップ作成サービスのほか、キャッシュレス決済や POS レジの導入など、ネットショップと実店舗の運営を円滑にするデジタルサービスを幅広く提供しています。

ネットショップ作成サービスに関しては、「フリープラン(無料プラン)」と「ベーシックプラン(有料プラン)」の 2 つのプランを提供しています。

月額無料で機能制限ありの「フリープラン」

STORESのフリープランの手数料まとめ

項目 詳細
初期費用 0円
月額費用 0円
決済手数料 商品が売れたときに発生
5%
振込手数料 売上を振り込むときに発生
275円
スピードキャッシュ手数料 入金を早めるときに発生
売上の3.5%
事務手数料 入金金額が 1 万円未満で発生
275円
入金サイクル 月末締めの翌月末払い
ベーシックプランとの違い ・月額費用がかからない
・決済手数料が高い
・使える機能に制限がある

STORES のフリープランは、初期費用が無料で、月額固定費が発生しません。商品が売れたときと、売上を振り込んでもらうときにだけ手数料が発生します。ベーシックプランのように毎月の固定費がかからず、ランニングコストによって赤字になることがないので、リスクなくネットショップを運営できます。

商品が売れたときにかかる手数料は、「決済手数料」です。BASE の無料プラン にある「サービス利用料」は存在しません。注文の合計金額(商品代金+送料)に対して、「決済手数料 5 %」が発生します。決済手数料は、ベーシックプランに比べると高くなっています。

「スピードキャッシュ手数料」もフリープランの方が高くなっています。スピードキャッシュとは売上が振り込まれるまでの日数を短縮するオプション機能で、これを希望すると売上の 3.5 %が手数料として差し引かれます。

使える機能はベーシックプランとは異なり、フリープランだと一部の機能が使えません。

手数料が安くなる「ベーシックプラン」

STORES のベーシックプランの特徴

項目 詳細
初期費用 0円
月額費用 1 ヶ月:3,480円
6 ヶ月:19,440円
12ヶ月:35,760円
決済手数料 商品が売れたときに発生
3.6%
振込手数料 売上を振り込むときに発生
275円
スピードキャッシュ手数料 入金を早めるときに発生
売上の1.5%
事務手数料 入金金額が 1 万円未満で発生
275円
入金サイクル 月末締めの翌月末払い
フリープランとの違い ・月額費用がかかる
・決済手数料が安い
・限定機能が使える

STORES のベーシックプランは、月額 3,480 円が発生する代わりに、商品が売れたときの「決済手数料」や、入金を早める「スピードキャッシュ手数料」が安くなっています。1ヶ月の売上が多いショップは、ベーシックプランに切り替えることでランニングコストをおさえられます。

ベーシックプランの契約期間は「1ヶ月」「6ヶ月」「12ヶ月」があり、長期契約にすれば、1 ヶ月あたりの月額利用料が安くなります。

  • 1 ヶ月契約:3,480 円 / 月
  • 6 ヶ月契約:3,240 円 / 月
  • 12ヶ月契約:2,980 円 / 月

ベーシックプランに切り替えることで、限定機能が使えるようになります。限定機能は、次の 16 種類あります。

機能名 機能説明
アイテム画像 30 枚 商品1点につき登録可能な写真枚数が15 枚から 30 枚に増える
代引き お客様の決済方法に代引きを導入
Amazon Pay お客様の決済方法に Amazon Pay を導入
※法人のみ 審査あり
決済手段
カスタマイズ
クレカ以外の決済手段を ON/OFF で切替え
アイテム動画
埋め込み
商品ページに YouTube などの動画を掲載
ニュース動画
埋め込み
ニュース記事に YouTube などの動画を挿入
品番管理 商品に独自の
「品番」と「バーコード」を登録
在庫数 CSV
一括更新
複数の商品の在庫数を CSV で一括で編集
送り状CSV出力 ヤマトの送り状発行サービスに対応した CSV を出力
アイテム一括削除 最大 50 件の商品を一度に削除
配送日指定 お客様が配送の日時指定ができる
ショップが発送の対応日を設定できる
非公開文言
カスタマイズ
ショップ非公開時の表示内容を編集
アイテム限定公開 URL を知っている人のみアクセスできる商品ページの作成
アクセス解析 訪問者数や滞在時間などの情報を確認
独自ドメイン ショップ URL を任意の文字列に変更
サービスロゴ
非表示
ショップ内の STORES ロゴを非表示

フリープランとベーシックプラン間の切り替えは自由ですが、アップグレード後にフリープランに戻すと、ベーシックプラン限定機能が解除(無効)になってしまうので注意が必要です。

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BASE と比べたときのデメリット

BASE と比べたときのデメリット

STORES は BASE と比べると振込にかかる手数料が高くなりがちです。

STORES は、入金金額(「決済手数料」と「振込手数料」を差し引いた金額)が 1 万円以上になると、ショップが指定した口座に翌月末に自動で振り込まれます。BASE のように振込申請をする手間はかかりませんが、少額の売上であっても自動的に振込処理がされてしまい、その都度、振込手数料が引かれてしまいます。毎月の売上が 1 ~ 3 万円ほどのショップの場合、数ヶ月分をまとめて振り込んだ方が手数料を節約できるので、この融通が利かないのが STORES のデメリットです。

入金サイクルも遅く、BASE が好きなときに振込申請ができ、その日から 10 営業日後に振り込まれるのに対し、STORES は月末締めの翌月末払いと決められています。月初に売上があった場合、BASEなら 10 日後に振り込まれるところを、STORES は最大 60 日もかかるのです。入金サイクルの遅さは「スピードキャッシュ」を利用すれば解決しますが、この機能を使うと手数料がかかり、結果的に BASE よりもランニングコストが高くなります。

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BASE と比べたときのメリット

BASE と比べたときのメリット

STORES のメリットは、フリープランの決済手数料が業界最安値であること。月額無料のプランで商品が売れたときの手数料を比較した場合、BASE のスタンダードプランでは「3.6 %~ + 40 円 + 3 %~」がかかるのに対して、STORES のフリープランは「決済手数料 5 %」のみ。使える機能に制限があるものの、「BASE にしかない機能に使いたいものがない」「STORES のベーシックプラン限定機能に使いたいものがない」ということなら、STORES のフリープランでも快適に、かつランニングコストを抑えてネットショップ運営ができるでしょう。

STORES のベーシックプランの決済手数料(3.6%)は、BASE のグロースプラン(2.9%~)に比べて高いものの、BASE で有料となっているサービスロゴ非表示(月額500円)が標準で使えたり、独自ドメインが無料で設定できるといったメリットがあります。月額料金も安く、BASE は月額 19,980 円なのに対して、STORES は月額 3,480 円です。有料プランで比べたとき、毎月の固定費が安くなるのが STORES の強みです。

BASE と STORES の共通点

BASE と STORES は、どちらも 初期費用無料で ASP 型のネットショップを作成できます。それぞれ無料プランと有料プランを提供しており、両社ともプランの切り替えが自由となっています。

ASP型ネットショップを作成できる

ネットショップの種類

BASE と STORES は、どちらも ASP 型のネットショップ作成サービスです。

ASP とは「アプリケーションサービスプロバイダ」の略で、ネットショップに必要な機能をレンタルして、クラウド上でネットショップを構築できるサービスのことを ASP 型ネットショップと呼びます。Amazon や楽天市場が複数の店舗から構成されるモール型のネットショップであるのに対し、ASP 型は独立した店舗を構えるイメージです。

ASP 型はモール型に比べて集客力は弱いものの、初期費用や各手数料が安いため、低コストでネットショップの運用ができます。

無料ではじめられる

BASE と STORES は、ネットショップを開設するときに初期費用がかかりません。両社とも無料でネットショップをつくれます。手数料がかかるのは、「商品が売れたとき」と、「売上を振り込んでもらうとき」だけ。つまり、商品が売れた分だけ費用が発生するため、リスクなくネットショップを運営できるのです。

有料プランに切り替えたり、有料のオプション機能を利用したりすると別途 費用が発生しますが、これらは成長してきたショップが任意で申し込むもの。利用しなければ無料でショップを開設し、運営ができます。

プランの切り替えができる

BASE と STORES には、それぞれ、月額費用が無料と有料の 2 つのプランがあります。両社とも、プランを無料から有料に切り替えることで、決済ごとの手数料が安くなります。また、STORES の場合は手数料が安くなるほか、限定機能が使えるようになります。

BASE も STORES も、プランの切り替えは自由となっています。無料から有料へアップグレードすることはもちろん、ダウングレードすることも可能です(ダウングレードは契約期間終了後に反映されます)。ショップオーナーが売上に応じてプラン変更ができるようになっています。

ただし、STORES は有料プランでしか使えない機能(ベーシック限定機能)があるため、無料プランに戻すと、アクセス解析や独自ドメインを含む有料プラン限定機能がすべて解除(無効)になってしまうため注意が必要です。BASE はプランによって使える機能に差をつけていないので、ダウングレードによる影響は、月額費用や手数料などのランニングコストのみです。

手数料やランニングコストの比較

「BASE」と「STORES」の手数料の比較表

BASE や STORES でネットショップを運営していると、さまざまな手数料が発生します。各手数料はサービスやプランによって異なります。

ここでは、次の 4 つの手数料について詳しく解説していきます。

  1. 初期費用
  2. 月額費用
  3. 決済時の手数料
  4. 振込手数料

初期費用以外の手数料は一時的なものではなく、継続的に発生します。各手数料はサービスやプランによって異なります。無駄なコストをかけて大きく利益を圧迫することのないよう、サービスやプランによる手数料の違いをしっかり理解しておきましょう。

初期費用はどちらも無料

「BASE」と「STORES」の初期費用

BASE と STORES は、ネットショップを開設するときに初期費用がかかりません。両社とも無料でネットショップをつくれます。

手数料がかかるのは、無料プランの場合、「商品が売れたとき」と、「売上を振り込んでもらうとき」だけ。有料プランの場合は、これに加えて月額費用が発生します。無料プランであれば毎月の固定費がかからず、ランニングコストによって赤字になることがないため、リスクを抑えながらネットショップ運営ができます。

月額費用は STORES が安い

「BASE」と「STORES」の月額費用

BASE と STORES は、月額費用がかかる有料プランを提供しています。有料プランは、無料プランに比べて手数料が安くなるなどのメリットがあります。

有料プランは契約期間を選択でき、長期契約にすれば、1 ヶ月あたりの月額費用が安くなります。契約期間ごとの各社の月額費用は次の通りです。

契約期間 BASE
グロースプラン
STORES
ベーシックプラン
1ヶ月 19,980 円 / 月 3,480 円 / 月
6ヶ月 - 3,240円 / 月(19,440円)
12ヶ月 16,580円 / 月(198,960円) 2,980円 / 月(35,760円)

※()は請求時の料金

上記の通り、月額料金は BASE よりも STORES の方が安く設定されています。

さらに、STORES のベーシックプランでは、BASE だと別途費用が発生する「サービスロゴ非表示」や「独自ドメイン」といった機能が標準搭載されているため、ランニングコストを抑えることができます。サービスロゴ非表示と独自ドメインを利用したときの毎月の固定費を含めて、改めて両者を年間コストで比較してみます。

  BASE
グロースプラン
STORES
ベーシックプラン
月額費用 198,960円(12ヶ月契約) 35,760円(12ヶ月契約)
サービスロゴ非表示 6,000円(月額500円) 0円
独自ドメイン 2,000円※ 0円
総額 206,960円 35,760円

※独自ドメインの料金は目安

年間で比較すると、固定費だけでおよそ 171,200 円もの差があります。

決済手数料は BASE の方が安いため、実際のランニングコストは STORES の方が高くなってしまうこともあります。ただ、毎月の固定費だけでこれだけの差があることは頭に入れておいた方が良いでしょう。

決済時の手数料は BASE が最安

「BASE」と「STORES」の販売手数料

BASE では、商品が売れるごとに「決済手数料」と「サービス利用料」が発生します。STORES では、商品が売れるごとに「決済手数料」のみ発生します。それぞれの手数料は、プランによって異なります。

  BASE
スタンダード
BASE
グロース
STORES
フリー
STORES
ベーシック
決済手数料※ 3.6%~ + 40円 2.9%~ 5% 3.6%
サービス利用料 3% - - -
手数料合計 3.6%~ + 40円 + 3% 2.9%~ 5% 3.6%

※Amazon Pay と PayPal で決済された場合、BASE スタンダードプランは 4.6% + 40円、グロースプランは 3.9%

商品が売れたときの手数料を無料プランで比較したとき、BASE が 3.6%~ + 40円 + 3% であるのに対し、STORES は 5% となっています。売上が少ないうちは固定費がかからない方が安心ですので、「月額無料でなるべくコストを抑えて運営したい」と考えるなら、STORES のフリープランが良いかもしれません。

1ヶ月の売上が増えてくると、月額費用をはじめとする毎月の固定費よりも、「商品が売れるたびに発生する費用をできるだけ抑えたい」と考えるようになります。月商十数万円あるショップでは、月額費用よりも決済手数料の方が高くなるためです。決済手数料がもっとも安いのは、BASE のグロースプラン「2.9%~」で、これは業界最安値です。

売上が少ないうちは、STORES の方がお金をかけずにネットショップを運営できるかもしれません。ですが、ショップが成長してくると、BASE の方がランニングコストを抑えられるのです。もし、「はじめは副業で、いずれは本業で」と考えているなら、ランニングコストを抑えられる BASE がおすすめです。

振込手数料は BASE が安い

「BASE」と「STORES」の振込手数料

商品が売れたときの売上は、すべてサービス側(BASE / STORES)に預けています。その売上を自分の口座に振り込んで欲しいときは、一定の条件を満たす必要があります。

BASE の場合、売上を振り込んで欲しいときは、ショップ運営者が「振込申請」を行います。振込申請は、売上残高が 751 円以上になると申請可能で、この申請を行ったときに振込手数料が発生します。

STORES の場合、「決済手数料」と「振込手数料」を差し引いた入金金額が 1 万円以上になったときに、自動的に売上が振り込まれます。このとき、振込手数料が発生する仕組みです。

振込手数料は、BASE が 250 円なのに対し、STORES が 275 円となっています。

  • BASE:250 円
  • STORES:275円

手数料だけで比較すると、両社にほとんど差がありません。大きな違いは、「振込のシステム」にあります。STORES は、入金金額が 1 万円以上になったときに自動的に振り込まれます。売上が少額でも自動で振り込まれてしまうため、その都度、振込手数料が引かれてしまいます。BASE は「振込申請」を行わない限り振込手数料は発生しませんから、1 ヶ月の売上が少額であっても、数か月分をまとめて振り込んでもらい、振込手数料を節約することができます。

振込手数料のほかに、一定の条件を満たすと、別途「事務手数料」が発生します。

BASE の場合、「振込申請」したときの金額が 2 万円未満だった場合に、事務手数料 500 円がかかります。

STORES の場合、振込の設定を「入金額が ¥10,000 未満でも振込」に変更したうえで、実際に入金金額が 1 万円未満だった場合に、事務手数料 275円 がかかります。

事務手数料を含めた場合の、振込時にかかる手数料は次の通りです。

  BASE STORES
振込手数料 250円 275円
事務手数料 500円
(振込申請額が 2 万円未満)
275円
(入金金額が 1 万円未満)
手数料合計 750円 550円

事務手数料を含めると、BASE よりも STORES の方が安くなります。ただし、事務手数料は売上が少額でも振り込んで欲しい場合にかかるイレギュラーな手数料で、一定額以上を入金する場合には発生しませんから、あまり重要視せず参考程度に留めておいてください。振込手数料よりも重要なのは「入金サイクル」です。

機能の比較

BASE と STORES は、手数料のほかに、提供している機能も全く異なります。ネットショップを開設してから機能不足で悩むことのないよう、求める機能が備わっているか、有料となる場合はそれがいくらなのかをしっかり確認しておきましょう。

機能数は BASE が充実

BASE は、スタンダードプランでもグロースプランでも同じ機能が使えます。STORES は、フリープランとベーシックプランで使える機能に差があります。

BASE と STORES で使える主な機能は次の通りです。

機能 BASE STORES
(無料)
STORES
(有料)
機能詳細
物販 配送が必要となる有形の商品の販売
デジタル商品販売 画像などのデジタルデータの販売
電子チケット販売 × 電子チケットの発券や販売
テイクアウト販売 × × 店頭受け取り商品の販売
アイテム登録数 無制限 無制限  無制限  出品や公開できる商品の数
アイテム画像数 20枚 15件 30件 1 つの商品に登録できる画像数
品番管理 × 商品ごとに独自の商品管理コードを登録
アイテム一括登録 大量の商品をCSVファイルで一度に登録
ラベル機能 商品画像左上に「SALE」などを表示
セール機能 商品ごとにセール価格を設定
クーポン機能 設定条件に合わせてクーポンを発行
レビュー機能 商品ページに購入者レビューを表示
デザインテーマ 無料:16
有料:40以上
48 48 ショップデザインの雛形の種類
HTML編集 × × HTML / CSS / JavaScriptの編集
PC/SP対応 パソコン・スマホ画面への最適化
SSL対応 インターネット上の重要なデータを暗号化
独自ドメイン × ショップURLを任意の文字列に変更
SEO対策 × × 各ページに「description」などを設定
アクセス解析 × 訪問者数や滞在時間などの情報を確認
Google Analytics GAと連携してアクセスを詳しく分析
ロゴ非表示
(月500円)
× ショップ内のサービスロゴを非表示
ブログ機能 ブログの作成(STORESは「ニュース」)
フリーページ作成 × × 自由フォーマットのページ作成
動画埋め込み × 商品ページに動画の埋め込み
自動リンク × × 商品説明にURL記載でリンク自動生成
カテゴリ設定 商品ごとにカテゴリをつける
SNS連携 各SNSアカウントと紐づけ
インスタ販売 投稿写真に商品ページのリンク挿入
インスタ広告 × × 商品をInstagram広告として配信
note連携 noteのストアページに商品を掲載
メールマガジン 購入者や会員にメルマガを発信
チャット × × 顧客の問合せにチャットで即時対応
お知らせ表示 トップページに「お知らせ」を表示
プレスリリース × × プレスリリース配信サービスの連携
Googleで集客 Google Merchant Centerとの自動連携
広告タグ コンバージョンタグを設置
会員制度 × × 会員限定商品などの販売
抽選販売 × × 抽選の当選者だけに商品を販売
年齢制限 ショップ訪問者に年齢確認を求める
定期販売 一定間隔で同じ商品を継続的に売る
購入数量制限 お客様1人あたりの購入数を設定
バリエーション設定 商品ごとにサイズやカラーを設定
バリエーション価格 × サイズや内容量ごとに価格を設定
期間限定販売 指定日時に商品を公開・非公開
予約販売 発売前の商品の予約注文の受付
まとめ割引 × 複数商品の同時購入で割引を設定
アイテム限定公開 × 特定の購入者のみにショップを公開
再入荷通知 在庫が復活した際に自動でメールを配信
送料設定 都道府県ごとや地域一律の送料設定など
配送日指定 × 購入者が配送希望日を選択
ヤマト運輸と連携 × × 全国一律料金、匿名配送などを利用
送り状CSV出力 × 配送伝票を一括でダウンロード
売上データDL 入出金データをCSV形式でダウンロード
注文データDL 購入商品などの注文情報を一括でダウンロード
納品書出力 販売商品の納品書をPDFファイルで作成
freee連携 会計ソフト「freee」と連携して帳簿管理
MoneyForward連携 × × 会計ソフト「MoneyForward」と連携して帳簿管理
倉庫サービス 商品の保管・梱包・発送の業務を代行(有料)
メール自動配信 注文時やキャンセル時にメールを自動送信
決済手段
カスタマイズ
× 各種決済方法の ON・OFF 設定
お急ぎ振込 売上の振込を早める機能(有料)
不正決済保証
(月980円~)
× × 不正利用時にショップの被害金額を補償

※上記は機能の有無を簡易的にまとめただけですので、サービスによって機能性が異なることがあります。気になる機能は、各公式サイトにて詳細をご確認ください。また、機能として提供しているかどうかなので、売り方を工夫したり外部サービスを利用すれば自分で解決できるものもあります。

ネットショップを運営する目的は人それぞれで、目的が違えば、必要な機能も違ってきます。そのため、ショップ作成サービスは、機能数の多さではなく、自分にとって必要な機能があるかどうかを基準にして選ばなくてはなりません。機能数の多さではBASE が勝っていますが、STORES では使えて、BASE では使えない機能もあります。求める機能が備わっているかをよく確認しましょう。

匿名配送は BASE のみ対応

かんたん発送(ヤマト運輸連携)Appの説明ページ

BASE は、「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」を利用することで、商品を発送する際に「匿名配送」が使えるようになります。匿名配送とは、送り主の「氏名」「住所」「電話番号」を配送伝票に印字せず、購入者に商品を届ける配送サービスのこと。

BASE では「特定商取引法に基づく表記」も非表示にできるので、匿名配送と併用すれば、氏名を除く「住所」「電話番号」を一切 開示することなく販売ができるのです。

STORES も「特定商取引法に基づく表記」を非表示にできますが、匿名配送には対応していません。そのため、自宅でネットショップを運営している方だと、インターネット上には「住所」や「電話番号」が表示されませんが、商品を発送する際に、購入者へ自宅の住所やプライベートで使っている電話番号が伝わってしまいます。

個人でネットショップを運営する方だと個人情報の開示に抵抗があるかと思いますので、匿名性を保ったまま販売したいなら、BASE でネットショップを運営した方が安心・安全です。

入金サイクルは BASE が速い

BASEとSTORESの売上が振り込まれるまでの日数

商品が売れたときの売上は、すべてサービス側(BASE / STORES)に預けています。その売上を自分の口座に振り込んでもらうまでの日数や頻度(入金サイクル)は、BASE と STORES で異なります。

  • BASE:「振込申請」から10 営業日
  • STORES:月末締めの翌月末払い

BASE は、売上を口座に振り込んでほしいときに「振込申請」を行います。振込申請は、売上残高が 751 円以上で申請可能になり、申請日から 10 営業日(土日祝除く)後に口座に売上が振り込まれます。

STORES は、売上から「決済手数料」と「振込手数料」を差し引いた入金金額が 1 万円以上あった場合に、月末日締めの翌月末払い(土・日・祝・年末年始除く)にて、口座に売上が振り込まれます。

たとえば、6 月 1 日に売上があった場合、BASE ではその日に振込申請をすれば 6 月 10 日に振り込まれるところを、STORES だと 7 月 31 日に振り込まれることになります。STORES だと、売り上げがあった日から振込まで最長で 2 ヶ月もかかる、ということになります。

STORES の入金サイクルに関しては、「スピードキャッシュ」を利用することで解決できます。スピードキャッシュを利用すれば、売上が翌営業日に振り込まれます。ただし、スピードキャッシュを利用すると手数料がかかります。手数料は、フリープランで売上の 3.5 %、ベーシックプランで 1.5 %となっています。たとえば、30,000 円の売上がありスピードキャッシュを利用した場合、フリープランで 1,050 円、ベーシックプランで 450 円の手数料が、振込手数料とは別にかかってしまいます。

STORES のスピードキャッシュを利用するとランニングコストが高くなってしまうので、あまり使いたくない機能です。BASE ならこういったオプション機能を使わなくても入金スピードが速いので、資金繰りに悩まされることがありません。

売れやすさの比較

商品の売れ行きはショップの努力次第ではありますが、サービス側の決済手段や集客機能が充実していれば、売れ行きも良くなります。ここでは、ショップの売れ行きに影響する決済手段と集客機能を、BASE と STORES で比較していきます。

BASE はクレカ決済を標準で使える

次の表の通り、BASE と STORES では、お客様が利用できる決済方法が異なります。

決済方法 BASE STORES
フリー
STORES
ベーシック
あと払い(Pay ID)
(BASE独自)
× ×
クレジットカード決済
(審査あり)

(審査あり)
銀行振込
代金引換 × ×
キャリア決済
コンビニ決済
後払い決済
PayPal 
Amazon Pay ×
(法人のみ / 審査あり)
楽天ペイ ×
PayPay ×

さまざまな決済方法がありますが、中でも特に重要なのが「クレジットカード決済」です。クレジットカード決済は利用率の高い決済方法であり、この決済方法を提供できないと、お客様が購入を諦めてしまう可能性があるからです。

クレジットカード決済の利用率の高さは、総務省が令和 4 年に実施した「通信利用動向調査報告書」で証明されています。この調査によると、クレジットカード決済の利用率の割合は 75.9 %と、他の決済方法を圧倒しています。

インターネットにより商品等を購入した 15 歳以上の人の決済方法をみると、「クレジットカード払い(代金引換時の利用を除く)」の割合が 75.9%と最も高く、次いで、「コンビニエンスストアでの支払い」(36.4%)、「電子マネーによる支払い(○○ペイなどの QR コード決済、楽天 Edy、Suica など)」(34.8%)などとなっている。

出典:通信利用動向調査報告書(世帯編)

また、SBペイメントサービス株式会社が2020年に実施した「ECサイトで物品・デジタルコンテンツを購入する際の決済手段に関する調査」によると、男女ともに 60% 以上の人が、希望の決済方法がないと購入せずにサイトを離脱するというアンケート結果が出ています。

このことから、インターネットで商品を売るならクレジットカード決済の導入は必須と言えます。

BASE は、利用率の高いクレジットカード決済が標準で使えるようになっています。対して、STORES は標準では使えません。導入には審査が必要です。そして、もし審査に落ちてしまうと、二度とクレジットカード決済が使えなくなります。

審査は、1ストアにつき1回のみとなります。審査中や審査不通過となった場合の再申請はできません

出典:STORES

苦労してネットショップを立ち上げたのに、クレジットカード決済を導入できないと意気消沈しますよね。もちろん、審査に落ちてもクレジットカード以外の決済方法は使えますが、利用率の高い決済方法が提供できないと、売れ行きが悪くなる可能性は十分にあります。

BASE は集客や販促機能が充実

BASE と STORES は、どちらも「ASP型」のネットショップ作成サービスです。ASP 型は、複数の店舗から構成される「モール型」のネットショップに比べて集客力が弱いため、自分で集客を行わない限りは、商品が売れないどころか、お客様が訪問することすらありません。商品が売れるかどうかは、集客にかかっているのです。

ネットショップの集客や販促は自分の努力次第で解決できる部分もありますが、小規模な事業者だと時間や資金に限りがあるため、どうしても できること に限界があります。サービス側で集客を助けたり販売を促進するような機能が充実していれば、さまざまな場所からのアクセスが見込め、結果的に売れ行きが良くなる可能性があります。

BASE と STORES では、次のような集客・販促機能を提供しています。

機能名 BASE STORES
フリー
STORES
ベーシック
説明
SEO設定 × × BASE は各ページに「keyword」や
「description」を設定して集客可能
ブログ機能 ショップ内にブログ(ニュース)を作成して集客
動画埋め込み × 商品ページやブログ(ニュース)に
YouTube などの動画を埋め込んで魅力を伝える
Instagram連携 投稿写真に商品ページへのリンク挿入して集客
Instagram広告 × × 商品をInstagram広告として配信して集客
LINEメッセージ配信 × × 顧客データを活用してLINEでメッセージを配信
note連携 noteのストアページに商品を掲載
TikTok連携 × × TikTokで広告を配信して集客
Google Merchant Center連携 Googleで広告を配信して集客
CAMPFIRE連携 × × クラウドファンディング「CAMPFIRE」で
資金の調達と集客
おとりよせネット連携 × × お取り寄せ情報サイト「おとりよせネット」で集客
ValuePress連携 × × 「ValuePress!」でプレスリリースして集客
AdSIST連携 × × AIが最適な広告をSNSで配信して売上を向上
メンバーシップ機能 × × 会員を集めてリピーターを獲得
クーポン発行 割引クーポンを発行して販売を促進
メールマガジン配信 メルマガを配信して販売を促進
レビュー機能 購入者に商品を評価してもらい
ショップの信頼度を向上
セール機能 セール価格を設定して販売を促進
再入荷リクエスト 在庫が復活した際に自動でメールを配信

上記の表で比較すると、STORES よりも BASE の方が集客や販促に関する機能が充実していることが分かります。さらに BASE は、購入者向けに「Pay ID(ペイ アイディー)」というショッピングアプリを提供しています。

BASEのショッピングアプリ「Pay ID」

Pay ID は、BASE で作成された複数のネットショップが集まるモール型ネットショップのようなもので、BASE でネットショップを立ち上げれば誰でも無料で出店が可能です。特別な手続きも必要ありません。自動的に出店されるので、BASE でネットショップを立ち上げると、WEB 版とアプリ版の 2 つで同時にネットショップの集客ができる、ということになります。

Pay ID の累計 ID 登録者数は、2023年12月26日に 1,300 万人を突破 しています。Amazon や楽天市場ほどの認知度や集客力はありませんが、それでも、お金をかけずにモール型ネットショップに出店でき、集客を助けてくれるのは心強いですよね。

BASE と STORES はどっちがおすすめ?

BASE と STORES は、手数料や機能に大きな違いがあります。どちらが良いか悪いかではなく、「自分に合っているか」を基準にサービスを選ぶことが重要です。

ここでは、どちらのサービスを選ぶべきなのかの目安をご案内しています。迷っている方は、より自分の立場に近い方を選ぶと良いでしょう。

BASE が向いてる人

次の項目に 1 つでもあてはまる人には、BASE がおすすめです。

  • 無料プランでもたくさんの機能を使いたい
  • 集客がしやすい方が良い
  • 入金サイクルは早い方が良い
  • 個人情報を公開せず売りたい

「BASE」と「STORES」の機能の比較

機能数の比較 でも触れた通り、BASE は STORES よりも機能数が充実しています。STORES のようにプランによる機能制限もないので、月額無料のスタンダードプランでも、何不自由なくショップ運営ができるでしょう。

「プランによる機能制限がない」ということは、「無料プランに戻したときの影響も受けない」ということでもあります。STORES だと、無料プランに戻すことで有料プラン限定機能が使えなくなるため、一度 有料プランにすると、容易に無料プランには戻せません。BASE にはこういった縛りがないのも安心です。

BASEのショッピングアプリ「Pay ID」

集客や販促に関する機能も BASE は充実しています。基本的な SEO 対策ができるだけでなく、連携できる SNS の種類が多いため、さまざまな場所からのアクセスが見込めます。ショッピングアプリ「Pay ID」からの集客が期待できるのも心強いです。ASP型のネットショップ運営で最初の課題となるのが「集客」ですので、少しでも集客に不安があるなら、BASEを選んだ方が安心と言えるでしょう。

BASEとSTORESの売上が振り込まれるまでの日数

BASE は入金サイクルも早いです。商品が売れた日から入金されるまでの日数で比較すると、STORES が最長で 60 日かかるのに対して、BASE は 10 営業日となっています。STORES には入金を早める「スピードキャッシュ」を提供していますが、これを使うと手数料が高くつきます。仕入れが必要となるショップでは、入金サイクルが早い BASE でネットショップを運営した方がランニングコストを抑えられるでしょう。

かんたん発送(ヤマト運輸連携)Appの説明ページ

BASE は匿名配送にも対応しています。個人でネットショップを運営する方だと、お客様とは言え、自宅の住所や電話番号を教えるのには抵抗があるかと思います。「個人情報を教えたくない」という方は、BASE でネットショップを運営した方が安心です。

STORES が向いてる人

次のいずれかにあてはまる人には、STORES がおすすめです。

  • 月額無料で手数料も安い方が良い
  • 有料プランの固定費をできるだけ抑えたい

「BASE」と「STORES」の販売手数料

STORES のフリープランのメリットは、決済手数料がとにかく安いこと。無料プランで商品が売れたときの手数料を比較した場合、BASE では「3.6 %~ + 40 円 + 3 %~」がかかるのに対して、STORES は「5 %」のみ。使える機能に制限があるものの、副業などでネットショップを運営する方だと、それほど多くの機能を必要としません。ですから、「月額無料でなるべくコストを抑えて運営したい」「機能数よりもコスト重視」と考える方には、STORES のフリープランがおすすめです。

「BASE」と「STORES」の月額費用

ショップの月商が十数万円 規模にまで成長すると、有料プランへのアップグレードを検討するようになります。有料プランで比べると、STORES の決済手数料「3.6%」は、BASE の「2.9%~」に比べて高いものの、BASE で有料となっているサービスロゴ非表示(月額500円)が標準で使えたり、独自ドメインが無料で設定できます。月額料金も 3,480 円と安く設定されており、これらの固定費を年間で比較すると、BASE よりもおよそ 32,000 円ものコストを抑えられます(詳しく)。商品が売れるたびに発生する手数料を抑えつつ、「毎月の固定費も安く」ということであれば、STORES のベーシックプランの方が良いでしょう。

決済方法に関しては、利用率の高い「クレジットカード決済」が審査必須で、導入できるかどうかわからないのが最大の不安要素だと思います。その一方で、BASE にはない「代金引換」「楽天ペイ」「PayPay」といった支払方法が利用できます。これらの決済方法を利用する人はまだ少ないですが、もし STORES でクレジットカード決済の審査が通れば、BASE よりも多くの決済方法をお客様に提案できます。

まとめ

BASE と STORES を「手数料」や「機能」、「売れやすさ」など、さまざまな角度で比較しました。

どちらも、ASP型のネットショップ作成サービスであり、開設時に初期費用はかからず、無料プランと有料プランがあります。そして、専門知識不要で初心者でも気軽にはじめられる、という点も共通しています。しかし、手数料や機能には大きな違いがあります。

そのため、深く考えずにネットショップを開設してしまうと、ショップが成長してきたころに「やっぱりあっちのサービスの方が良かったかな」と後悔することになります。後悔しても、ネットショップの引っ越しは容易ではありません。

だからこそ、ショップを開設する前の今、きちんと BASE と STORES を比較して、自分の目的に合ったサービスでネットショップを開設することが大切なのです。この記事でご紹介した比較を参考に、ぜひ、納得できる方のサービスを選択し、素敵なネットショップを作成してくださいね。

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