ハンドメイド作品におけるコンセプトの重要性と決め方

2020-09-08

ハンドメイド作品におけるコンセプトの重要性と決め方

ハンドメイドノート

20代後半の女。スタート6ヵ月間売上ゼロから、試行錯誤をくり返し注文が増え、1年後には個人事業主に。プロフィール

ハンドメイド作品をこれから販売しようと思っている方や、すでに販売している作家さんを悩ませるのが「コンセプト」。販売するにあたり、「コンセプトは決めた方がいい」とよく耳にしますが、どうやって決めればいいか悩みますよね。

そもそも、コンセプト自体が漠然とした概念のようなものなので、どういう意味なのか?すら理解できていない方も多いのではないでしょうか。そんな状態でコンセプトを設計しても、コンセプトまで漠然としたものになりかねません。

この記事では、抽象的で理解しにくい「コンセプトとは何か」といった概念の理解から、コンセプト設計の重要性や、コンセプトの具体的な決め方について、ハンドメイド作家の視点でわかりやすく解説しています。コンセプト設計のご参考として、ぜひ役立ててください。

コンセプトって何?なんで重要なの?どうやって決めるの?など疑問を、具体例を交えて解決します。ぜひ最後までお読みください。

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「コンセプト」とは

コンセプトとは、作品の全体を貫く、骨格となる考え方のことであり、自分の「こだわり」です。

ハンドメイド作品は、自分の好きもの、興味のあるもの、魅力的に感じるものを、ひとつのカタチにして表現します。そのカタチには、さまざまな自分の「こだわり」が詰まっているはず。作品ごとに形や見た目は異なりますが、自分の こだわり は共通してあります。その共通する こだわり がコンセプトです。

羊毛フェルトのハンドメイド作品のコンセプト例

たとえば、羊毛フェルトでつくったインテリア雑貨を販売するハンドメイド作家がいたとします。その作家のハンドメイド作品には、どれも「丸みがあるフォルム」「温かみのある素材感」「ふわふわした触り心地」「ほっこりな雰囲気」といった共通点があります。どの作品にも共通して存在する特徴こそが、そのハンドメイド作家の「こだわり」であり、コンセプトでもあります。

コンセプトは、個々のハンドメイド作品にある個性ではなく、作品全体に共通して存在する「こだわり」です。

コンセプト設計の重要性

コンセプトは、ブランドを確立させるために欠かせない要素です。

なぜなら、コンセプトを設計しておくと、作品づくりに迷いがなくなり、ブレない商品展開ができるからです。作品全体に一貫性があると、ブランドの世界観が明確になり、その世界観が好きな人の共感を呼びます。お客様の共感を得ると、「ブランドの価値」が確立します。

このように、ブランディングを図るうえで、コンセプト設計は欠かせないのです。

作品・ブランドイメージが確立する

コンセプトは、ブランドを支え続ける「柱」です。

コンセプトが固まり、大きく育った樹木

ブランドを1本の樹木に例えると、ブランドそのものが樹木、根や幹の部分が「コンセプト」、実の部分が「作品」にあたります。

樹木が育ってより多くの実をつけるには、大地にしっかりと根を張り、幹を太くしなければなりません。いくら実をつけようと努力しても、根や幹が太くなければ、すぐに樹木が枯れてしまいますよね。

ブランドも同じで、ブランドとして大きく成長するには、まずはコンセプトを明確にして(根を張り、幹を太くして)から、作品をつくる(実をつける)ことが大切です。

コンセプトがあいまいで、枯れている樹木

最初は順調に売れていても、ある一定のところで売上が止まってしまう人は、実(作品)の部分にしかフォーカスしていません。幹や根の部分(コンセプト)が おろそか になっているため、他の実(作品全体)を見たときにまとまりがなく、どんなの樹木(ブランド)なのか?がハッキリしないからです。

お客様にブランドの価値を見い出してもらえないと、共感してもらえませんし、信頼関係も生まれません。売上や利益といった目先のことばかりに捉われると、すぐに行き詰まるのです。

お客様の共感を得て、信頼してもらうためにも、「柱(軸)」であるコンセプトをしっかり決めましょう。
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一貫性のある商品展開ができる

コンセプトがあいまいだと、作品づくりに迷いが生じます。それでも「何か作らなきゃ」という焦りから、一貫性のない作品を次々に生み出そうとします。コンセプトが決まっていないハンドメイド作家さんは、思い当たる節があるのではないでしょうか。

作品に一貫性がないと、ある作品に魅力を感じて買ってもらえても、別の作品には魅力を感じてもらえません。つまり、その場かぎりで終わってしまい、リピーターにはなってくれない、ということです。

自分の中できちんとしたコンセプトを決めておけば、作品づくりに迷いがなくなり、ブレない商品展開ができます。作品はその時々で形や見た目が変化しますが、軸となるコンセプトはどの作品にも共通しているので、一貫性があります。

作品全体に一貫性があると、ブランドの世界観が明確になり、その世界観が好きな人の共感を呼び、やがて信頼関係が生まれます。結果的に、そのお客様がブランドのファンになり、「ブランドの価値」が確立します。一貫性のある商品展開は、作品やブランドイメージの確立につながるのです。ブランディングを図るのなら、コンセプトをしっかり決めましょう。

コンセプトを固めると、作品づくりに迷いがなくなります。自分の製作活動の「助け」にもなるので、きちんと決めましょう。

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コンセプトは、どんな作家に必要?

コンセプトが必要なハンドメイド作家と、不要な人

ブランドを確立させるためには、コンセプトを考えることが大切です。ただ、すべてのハンドメイド作家が考えるべきだとは思いません。

ハンドメイド作家さんの中にも、仕事として本気で取り組みたい人もいれば、趣味の延長でのんびり販売したい人もいます。前者の場合はコンセプトに基づいた作品づくりが大切ですが、後者は深く考えずにつくって売ったほうが楽しく続けられますから、コンセプトは必要ありません。

趣味の延長ならコンセプトは不要

趣味の延長でハンドメイド作品を販売しているなら、無理にコンセプトを考える必要はありません。コンセプトを決めてしまうと、そのコンセプトからズレた商品はつくれなくなるからです。そんな人にとって、コンセプトは 足かせ でしかありません。

ですので、あなたが「稼ぐこと」よりも「楽しくつくること」を大切にしているなら、コンセプトは不要です。自分のつくりたい物を自由につくって売りましょう。

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仕事にするならコンセプトが必要

仕事としてハンドメイド販売に取り組むのなら、最初に、きちんとしたコンセプトを考えましょう。コンセプトを考えておかないと、どこかで行き詰まり、そこから先に進めなくなるからです。コンセプトさえ固めておけば、作品づくりに迷いがなくなり、ブレない商品展開ができます。

ただ、仕事にしているハンドメイド作家さんの中にも、「コンセプトはハッキリしていないけど、軌道に乗っている」「これ以上、大きく成長させる気はない」という方もいます。特に困ったことがないなら、改めてコンセプトを考える必要はないかもしれません。でも、売上が伸び悩んでいるのであれば、コンセプト設計について早急に考える必要があります。

今より稼ぎたい人は、コンセプトを決めましょう。そうでないなら、コンセプトは不要です。
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コンセプトの決め方の例

コンセプトとは、「こだわり」です。自分の好きなもの、魅力的に感じるものを単語にして書き出すことで、こだわり が整理され、自ずとコンセプトが固まっていきます。

目標は、自分のハンドメイド作品を見せずに、自分の言葉だけでコンセプトを伝えて、その作品がどんなものか が相手にハッキリと伝わること。もし、言葉で伝えても、なかなか相手に伝わっていないのであれば、コンセプトが漠然としている可能性があります。コンセプトをもっと練る余地があります。

ここでは、次の2つの状況別に、コンセプトの決め方について具体例を交えて解説していきます。

自分の現状に合わせて、コンセプトを固めていきましょう。

作品をこれから作る場合

ハンドメイド作品をこれから作る作家のコンセプトの決め方

コンセプトは、自分の こだわり を言語化して整理することで決まります。ハンドメイド作品が手元にない(これからつくる)人は、まずは自分が何をつくりたいのか、何が好きなのかという自分の こだわり を明確にするところからはじめましょう。

たとえば、

  • 自分の好きなもの
  • 魅力を感じる商品
  • つくりたいもの
  • 使いたい素材
  • 大切に守っていきたい想い
  • 他の作家との違い
  • こんな人に買ってほしいという考え

といった自分の こだわり を細かく書き出してみて、改めて整理していきます。

1つひとつがありふれた言葉(こだわり)でも、あなた独自の視点で統合させていくことで、自ずとコンセプトが固まり、オリジナリティのある世界観が生まれます。

これからハンドメイド作品をつくる方の中には、「自分のこだわりがイマイチわからない」と悩み、手が出せない状況にある人もいるかもしれません。こういったフワフワした状態だと、コンセプトがなかなか決まりません。自分のこだわりが分からない人は、まずは作品をいくつかつくってみて、その中から共通点を探ってみてください。共通点をみつけていくと、自分でも気が付かない こだわり を発見できます。そこからコンセプトを練りましょう。

頭で考えていても、何もはじまりません。手を動かしてみて、はじめて気が付くこともあります。

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作品がすでにある場合

ハンドメイド作品がある人のコンセプトの決め方

ハンドメイド作品がすでにいくつかあるものの、コンセプトがまだ固まっていない(漠然としている)のであれば、今ある作品の中から、自分の こだわり を見つけて整理してみましょう。

なんとなく製作したハンドメイド作品には、作品ごとに こだわっている部分が違っても、どこかに共通点が見い出せるはず。その共通点を言語化して、改めて整理してみてください。また、自分でも気が付いていない「こだわり」があったりするので、自分のハンドメイド作品を第三者に見てもらい、その共通点を見つけてもらうのも1つの手段。

自分のハンドメイド作品から こだわり が見い出せない場合は、作品以外からヒントを得るのも良いでしょう。自分が好きで集めている物の中にも、何かしらの共通点が見つかるものです。たとえば、何気なく撮影している写真にも、ある共通点を発見することがあります。広い視野で、自分の こだわり を整理してみてください。

こだわり を整理してくと、自ずとコンセプトが固まります。コンセプトがある程度 固まったら、「自分らしさが詰まっているコンセプトなのか」「こだわりが相手に伝わるか」といった視点で考えみてください。他人と似たようなコンセプトや、誰にも伝わらないようなコンセプトでは成功とは言えません。

目標は、自分のハンドメイド作品を見せずに、自分の言葉だけでコンセプトを伝えて、その作品がどんなものか が相手にハッキリと伝わること。できれば、誰かにハンドメイド作品を見せずに、コンセプトだけを伝えてみてください。そして、「言葉で伝えたコンセプト」と「実際に見せたハンドメイド作品」が一致していれば、コンセプトが明確になっていると言えます。もし、相手に伝わらないのであれば、練り直しが必要です。

あらためて自分の作品を見つめなおして、自分が何に こだわって作ってるのか?を客観的に整理してみましょう。

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まとめ

コンセプトとは、作品の全体を貫く、骨格となる考え方のことであり、自分の「こだわり」です。

コンセプトを固めておくことで、世界観のブレない作品づくりができます。途中で商品カテゴリーが変わったり、広がったりしても、軸となるコンセプト(こだわり)がしっかりしていれば、一貫性のある商品展開ができます。一貫性のある作品づくりを続けると、あなたのブランドの世界観ができ、そこに共感したお客様がファンになります。

他の商品との差別化を図り、息の長いハンドメイド作家を目指す方は、まずコンセプトを固めましょう。

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