ハンドメイド作品の商品数は、「たくさんあったほうが良い!」と思われるかもしれませんが、ある程度絞ったほうが売れる可能性は高いです。
その根拠となるのが、「決定回避の法則」という心理傾向です。
この記事では、「決定回避の法則」とは何か?ご紹介します。ハンドメイド作家さんで、商品数をどの程度そろえるべき?と悩んでいる方はご参考に。
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「決定回避の法則」とは
概要
人は選択肢が多すぎると、結局何も選ぶことをしなくなります。選択肢が多いと、どれを選べば良いか?と迷っているうちに判断ができず、選ぶ行為を放棄してしまうのです。
この心理傾向を「決定回避の法則」またの名を「ジャムの法則」と呼びます。
「ジャムの法則」と呼ばれる理由は、ジャムを使った実験が由来です。
コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授が、スーパーの売り場に「6種類のジャム」と「24種類のジャム」を並べた結果、6種類の方が売り上げが高かったことが証明されているのです。
24種類のジャムの売り場は、6種類のときに比べて10分の1しか売り上げなかったそうです。
例
たとえば、居酒屋で何かおつまみを注文しようとしたとき、壁一面にたくさんのメニューが貼られていたら、「どれにしよう?」と迷いますよね。
次第に選ぶのが面倒になり、他の人に注文を任せたり、お店の人に「おすすめは?」と聞いて判断する人もいるでしょう。これが決定回避の法則(ジャムの法則)です。
選択肢が多すぎるのは、一概に良いこととは言い切れません。逆に、ある程度メニュー数が限られていた方が、選びやすいと言えます。
作品数を厳選すると売れる
ハンドメイド販売に決定回避の法則を応用するなら、商品数(作品の数)やカラーバリエーションを増やし過ぎず、選びやすいように厳選するといった手段が考えられます。
たとえば、作品を20種類並べるよりも、売れ筋の6種類に厳選した方が、購入者は選びやすくなります(上図)。
作品一覧ページに何十種類、何百種類もハンドメイド作品が並ぶと、購入希望者は色や素材、価格などの違いを比較しはじめます。比較検討は、お客様にとって負担に感じる作業です。
次第に選ぶのが面倒になり、購入を諦めてしまう可能性があります。
商品数は、増やし過ぎないように注意しましょう。
作品数が少ない方が、「この作家さんはこの作品に自信を持っている」と安心感を与えられることもあります。
まとめ
ハンドメイド作品を販売するうえで、商品数やカラーバリューエーションの多様性は重要です。たくさん選択肢があれば、お客様の細かいニーズに答えられる可能性があるからです。
ですが、あまりにも商品数が多いと、お客様に選ぶ負担を与えてしまい、売り上げが下がる可能性があります。
ですので、ハンドメイド販売においては、商品数を増やし過ぎないようにしましょう。
ある程度商品数が限られている方が、迷う必要がないため選びやすくなり、結果的に購入率アップにつながります。
売れていない作品は出品せず、ちょうど良い商品ボリュームを目指しましょう。
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