ハンドメイド作品を納品するときに発行しておきたいのが「納品書」。minneやCreemaといったハンドメイドマーケットではテンプレートが用意されていますが、なかには自作したいハンドメイド作家さんもいるでしょう。
でも、納品書を書いたことがないと、どんな書式で、何を書けばいいか?悩みますよね。
そこでこの記事では、納品書の書き方について解説します。はじめて納品書を書く人はぜひご参考に。
納品書とは
納品書とは、購入した人に品物を納品した証明となる書類のこと。商品を納品するときに、納品物とともに取引先に発行します。Amazonや楽天でショッピングをしたことがある人なら、納品書を目にしたことがあるかと思います。
ハンドメイド作品のネット販売においては、作品が売れてお客様に発送するとき、お客様に対して作品を納品した証明として納品書を発行します。委託販売であれば、ハンドメイド作品を置かせてもらっているお店に、納品時に発行する書類です。
minneの納品書の例
「minne」や「Creema」といったハンドメイドマーケットでは、納品書を簡単に作成できるようになっています。
ただ、minneの納品書を見てみると作品代金や送料といった項目の記載がありません(上写真)。デザインも簡素です。Creemaの納品書は金額の記載があるものの、こちらもデザインがシンプル。ハンドメイド作家さんによっては「ブランドのイメージと違う」「もうちょっとおしゃれにしたい」なんて思うでしょう。そういった方は、後述するテンプレートを使ってみてください。
領収書との違い
納品書と領収書は異なる書類です。
- 納品書:品物を納品した証明となる書類
- 領収書:料金の受け渡しの証明となる書類
内容も似ていますが、目的がまったく別です。用途にあわせて書類を発行しましょう。
領収書が必要な方は、以下の記事で紹介している書き方をご参考にしてください。
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ハンドメイド販売イベントで必要な領収書の書き方【NG例あり】
今すぐ読む
発行する義務は?
納品書を発行する義務はありません。発行しても、しなくても良い書類です。
納品書を発行するメリットは、お客様に対して「納品しました」という意思表示ができること。お客様にとっては、注文された作品と発送された作品が一致しているかなどの確認に役立ちます。また、金額を記載しておくことで「納品書兼領収書」として領収書と兼ねて発行することもできます。
このように、発行する義務はないものの、メリットが多いため発行をしておいたほうが良い書類と言えます。
何を書くの?納品書に記載すべき5つの項目
国税庁の公式サイトでは、以下の5つの項目を納品書に記入するよう推奨しています。
- 書類作成者の氏名又は名称
- 取引年月日
- 取引内容
- 取引金額(税込み)
- 書類の交付を受ける事業者の氏名又は名称
納品書に記載する項目の順番は、ご自身で変更していただいて問題ありません。上記以外の項目を追加しても構いません。
書式もデザインも自由です。ワードやエクセルなど、パソコンで作成しましょう。自作するのが難しい方は、テンプレートを使ってみてください。
どう書くの?納品書の記入例
納品書
注文日:○○年○月○日
注文ID:××××××××
この度は、お買い上げいただき誠にありがとうございます。下記の通り納品いたします。
お気づきの点がございましたら、ご連絡ください。
お届け先住所
○○ 様
〒999-9999
○○県○○市
ショップ情報
ショップ名:○○(ハンドメイド販売サイト名など)
ショップページ:https://○○
〒999-9999
○○県○○市
○○(本名)
TEL 000-0000-0000
購入明細
項目 | 単価 | 個数 | 小計 |
花柄ピアス | ¥1,500 | 2 | ¥3,000 |
小計 | ¥3,000 | ||
送料 | ¥500 | ||
合計金額 | ¥3,500 |
ギフト用などでプレゼントする相手に直接送付する場合は、金額を記載した納品書を同封しないよう注意してください。この場合は納品書から金額を削除するなどの配慮が必要です。
おしゃれ!納品書のテンプレート
納品書はエクセルで自作したり、手書きのものを利用することで発行できます。ただ、それだと時間がかかってしまい、毎回発行するのは手間。ハンドメイドマーケットでは納品書発行の機能がありますが、簡素なデザインなのでブランドイメージにあわないことも。
そんなときにおすすめなのが「Misoca(ミソカ) 」の納品書のテンプレート。80種類以上と豊富なデザインから選べ、どれも無料。
ハンドメイドにピッタリなデザインもあります。
気に入ったテンプレートがあれば、「テンプレートをダウンロード」するとパソコンにエクセル形式で保存されます。あとは、エクセルを開いてテンプレートを編集し、印刷すればおしゃれな納品書の完成。
まとめ
納品書は、購入した人に品物を納品した証明となる書類です。発行する義務はありませんが、お客様に安心感を与え信頼関係を築くことができる書類ですので、少し手間ですが発行することをおすすめします。
記入すべき内容は、国税庁が推奨する5つの記入項目と、この記事でご紹介した記入例を参考にしてみてください。
書式は、クラウド納品書作成サービス「Misoca(ミソカ) 」のテンプレートを活用するのが便利です。おしゃれなデザインが豊富でどれも無料ですので、ぜひ利用してくださいね。