新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年の売り上げに大きな影響を受けている事業者は政府から「持続化給付金」が支給される可能性があります。
結論から言うと、この「持続化給付金」はハンドメイド作家も対象で、条件を満たしており、さらに書類もそろっていれば支給されます。
では、どんな条件があるのか?どんな書類が必要か?申請したもののイマイチこの辺が分かりにくかったため、この記事にメモしておきます。
多くのハンドメイド作家さんに関係することかと思いますので、ご参考になれば幸いです。
申請方法については触れませんので、分からない方は「持続化給付金申請要領(持続化給付金事務局)」をご確認ください。
「持続型給付金」とは
持続化給付金とは、前年同月比で50%以上減少している法人や個人事業者に対し、法人は最大200万円、個人事業者は最大100万円の現金を給付する制度。
申請期間は2020年5月1日より2021年1月15日まで。給付金の使用用途の制限はありません。ハンドメイド制作の材料費に使うのはもちろん、ほかの用途に使うのも問題ありません。
詳しいことは省きますので、詳細は経済産業省の公式サイトにてご確認ください。
ハンドメイド作家も対象?
持続化給付金はハンドメイド作家も対象です。
農業、漁業、製造業、飲食業、小売業、作家・俳優業など幅広い業種で、事業収入(売上)を得ている法人・個人の方が対象となります
とあるように、給付金の対象となる業種は特に設けられていません。
条件(個人事業者)
ただ、
- 1ヵ月の売り上げが前年同月比で50%以上減少している
- 2019年以前からハンドメイド販売での売上を得ており、今後もハンドメイド作家を継続する意思がある
といった条件を満たしている必要があります。
重要なのは「1ヵ月の売り上げが前年同月比で50%以上減少している」です。
コロナの外出自粛によりネットショップの売り上げが上がっている業者は多いように思いますが、ハンドメイド作家さんの場合、「旦那のテレワークと子どもの休校で家事や育児が増え、ハンドメイドの時間が全然とれなくなり、売り上げが下がった」といったケースが考えられるでしょう(私がそうでした)。
あるいは、「minneのハンドメイドマーケット2020のために出店準備をしていたのに、コロナの影響で中止になり、見込みの売り上げがなかった」といった方もいるでしょう。
たとえば、2019年3月は売上10万円だったのに、2020年3月は売上5万円だったとき。こういった場合、給付金の対象となります。
私のケース
参考までに、私のケースを紹介します。
- ハンドメイド販売は2017年スタート
- 2019年分の確定申告は提出済み
- 開業届提出済み(個人事業主)
- コロナの影響で旦那はテレワーク、子どもは休校になって家事・育児の時間が増えた。その結果、ハンドメイド制作の時間がとれなくなり、3月~4月は販売停止にした(売上0円)
- 2019年の3月・4月は売上がそれぞれ十数万円あった
このような状況だったため、持続化給付金の対象になりました。
-
ハンドメイド作家としての開業届の作成・提出方法
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必要な書類
対象であるハンドメイド作家さんも、申請前に必要な書類がそろっているか?確認してください。書類が足りないと、申請できなかったり審査が通らない可能性があります。
必要書類は経済産業省にも記載があります。
- 2019年分の確定申告書類の控え
- 売上減少となった月の売上台帳の写し
- 通帳の写し
- 身分証明書の写し
で、実際に私が提出した書類は以下。
- 2019年分の確定申告書第一表の控え(収受日付印が押印されていない)
2019年分の所得税青色申告決算書(青色申告のため)
令和1年分の申告書類等送信表(兼送付書) - 2020年分の所得税青色申告決算書(4月分まで入力)
- 通帳の写し(通帳を開いた1・2ページ目)
- マイナンバーカードの写し表面のみ
私の場合、2019年の確定申告はまず会計ソフトで書類のベースを作成し、次にe-taxに入力しなおして送信しました(この理由はいろいろありますが割愛)。そのため、確定申告書第一表の控えに収受日付印が押印されていませんでした。
収受日付印は、税務署に確定申告書を直接提出したときに、書類の控えに押してもらうハンコです。e-taxで提出すると、この収受日付印はありません。
この場合、「申告者の氏名又は名称、提出先税務署、受付日時、受付番号及び申告した税目等が表示された、申告等データが税務署に到達したことを確認できるメール詳細がわかるもの。」を提出する必要があります。
なので、e-taxで申請したときに発行された「令和1年分の申告書類等送信表(兼送付書)」を提出しました。
「令和1年分の申告書類等送信表(兼送付書)」には受付日時や受付番号などが記載されているので、収受日付印の確定申告書類と同じ効力を持ちます。
売上減少となった月の売上台帳の写しに関しては、会計ソフトで作成した2020年分の所得税青色申告決算書を提出しました。2020年1~4月の売上を入力したものです。経費なども入力するととても時間がかかってしまいますが、売り上げだけ入力すればいいのですぐに用意できました。
必要な書類は事業者ごとに変わります。ご参考程度に。
まとめ
「持続化給付金」はハンドメイド作家も対象です。
2019年の売り上げを基準に、2020年の同月の売り上げが50%以上減っていれば給付金をもらえる可能性があります。
申請には2019年の売上と、2020年の売上が減ったことを証明するための書類が必要です。書類を集めるにはちょっと時間がかかるので、申請の前にすべてそろえておくとスムーズですよ。
ちなみに、いくらもらえるか?は、申請フォームに売上金を入力することで自動的に算出されました。
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