石塑(石紛)粘土の着色方法についてご紹介します。
基本的には、
- アクリル絵の具
- POSCA(ポスカ)
- 油性ペン
の3つの色付けの方法があります。この記事で、着色方法と特徴の違いをカンタンに解説します。
色を塗るときは、必ず石塑粘土を完全に乾燥させて、やすりで角を取ってから作業に取り掛かってください。
着色方法1:絵の具
絵の具にも「油絵具」や「水彩絵の具」などありますが、石塑粘土の色付けに使うのは「アクリル絵の具」。
アクリル絵の具の特徴
アクリル絵の具は、顔料にアクリル樹脂を混ぜた絵具です。速乾性と耐水性に優れていて、変色もほとんどありません。
乾燥すると耐水性が備わり、重ね塗りも可能。後からニスを塗ることで、陶器のようなツヤが出ます。水を使わなければ、ポスカで描いたようなマットな質感も得られます。
用意するもの
アクリル絵の具で着色するのなら、「筆」と「パレット」が必要です。「水入れ(筆を洗うバケツ)」もあると便利。
筆にもさまざまな毛先があるので、
- 全体をベタ塗りできる太めの筆
- 細部を塗るときの細めの筆
くらいはそろえておきましょう。
また、5本くらい用意して色別で使い分けると、作業効率がグッと上がります。
基本の着色方法
石塑粘土にアクリル絵の具で着色するときは、あまり水で薄めずに、平たい筆でベタっと塗ります。
絵の具を水で薄めすぎると、乾くのに時間がかかり、質感も良くありません。原液のまま塗ることをおすすめします。
応用編:マーブリング
応用編として「絵の具を石塑粘土に混ぜる」という着色方法もあります。
方法は次の通り。
- 乾燥前の石塑粘土を用意
- 粘土板にラップを敷く
- ラップの上に石塑粘土を置く
- 石塑粘土に絵の具を垂らす
- ラップで包みながら混ぜる
- 混ざったら生地を伸ばす
混ぜる前の石塑粘土に絵の具を垂らし、適度に混ぜることでマーブル模様の色付けができます。ポイントは、混ぜすぎないこと。
道具や手が汚れるので、必ずラップを用意してください。
着色方法2:POSCA(ポスカ)
「絵の具は筆を洗うのが面倒」「汚れそう」と考えているのなら、POSCA(ポスカ)を使った着色がおすすめ。
POSCAの特徴
POSCAは、水で薄めないアクリル絵の具のような、マットな質感が得られます。
ただし、POSCAだとカラーが限定されます。20色程度でしょうか。一方、絵の具は色を混ぜることができるので、より自由な着色を楽しめます。
着色方法
POSCAでの着色方法はシンプルです。乾いた石塑粘土に、そのまま塗ることができます。
石塑粘土に直に塗ることも、乾いたニスの上から塗ることも可能。
着色方法3:油性ペン
石塑粘土は、油性ペンでも着色ができます。
油性ペンはペン先が細いので、細かい模様を書くときなどに重宝します。動物の目を書いたり、ギザギザ模様を書くのに適しています。
発色が良くて色も豊富なので、POSCAよりも便利かもしれません。
色付けはPOSCAと同じで、乾燥した石塑粘土の上から塗れます。直に塗ると濃くなってしまうので、ニスの上から塗るのもおすすめです。
石塑粘土に複数の色付けをするコツ
石塑粘土に複数の色をキレイに塗りたいなら、マスキングテープが便利です。
塗りたくない面をマスキングテープで覆っておけば、縁がキレイになりますよ。マスキングテープは、白の無地のものが文房具店や100円ショップなどに売っています。
ちょっとした「ひと手間」で作品の出来がまったく異なるので、ぜひ活用してみてください。
まとめ
石塑粘土の着色方法には、絵の具・POSCA・油性ペンがあります。
絵の具は筆を用意したり後片付けがあったりと大変なので、はじめてならPOSCAやマッキーを使うのがおすすめ。
いずれの着色方法も、石塑粘土がしっかり乾いてから作業に取り掛かりましょう。
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