「レフ板」は太陽などの光を反射させて、商品とその空間を明るくするアイテム。商品が影で暗くなるとき、レフ板で拡散させた光を当てることで、明るく美しい写真に仕上がります。
レフ板は物撮りに必須のアイテムですが、きちんとした物を購入しようとすると値が張るためなかなか手が出せません。100均でも調達できなくはない ですが、簡易的なのでちょっと使いにくいです。
そこでこの記事では、「折りたたみ式レフ板」を自作する方法を3つご紹介しています。しかも、製作に使用する材料はすべて100均や自宅にあるものでそろいます。撮影用のレフ板がほしい方は、ぜひ試してみてください。
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1. 天ぷらガードでつくる
ご紹介する作り方の中でもっとも簡単な「天ぷらガード」を用いたつくり方です。天ぷらガードの片面にコピー用紙を貼るだけで、表面は「白」、裏面は「銀」のレフ板が完成します。
必要な材料
天ぷらガードでレフ板をつくるなら、100均で以下の材料を調達しましょう。
- 天ぷらガード:1枚
- コピー用紙:8枚程度(自宅のもので可)
- 白いマスキングテープ:1個
天ぷらガード
天ぷらガードは、レフ板のベースとして使用します。
レフ板は片面を銀色にすることで、反射が強く、明るい写真が撮れます。そのため、レフ板 製作でつかう天ぷらガードは、片面が「銀(単色)」になっているものを選びましょう。反対の面はコピー用紙で覆うので色付きでも構いませんし、柄があっても大丈夫です。
コピー用紙
コピー用紙は、片面を白いレフ板にするために使用します。オーソドックスなA4の普通紙で大丈夫です。
白いマスキングテープ
白いマスキングテープは、コピー用紙を天ぷらガードに貼り付けるために使用します。色つきや柄つきのマスキングテープもありますが、撮影の気が散るので白色を選びましょう。
作り方
まずは、天ぷらガードの片面(銀色ではない面)にコピー用紙を貼ります。
白いマスキングテープをつかって、天ぷらガードの片面をすべて覆うようにコピー用紙を貼りましょう。コピー用紙を貼るときは2重にしましょう。そうすると、より白くなります。
コピー用紙が重なる部分も、白いマスキングテープを貼ると見栄えが良くなります。
以上で折りたたみ式レフ板の完成。表面は「白色」で、やわらかい光を反射させます。
裏面は「銀色」で、強くハッキリした光を反射させます。
レフ板の効果
実際に、自作したレフ板でアクセサリーを物撮りしてみます。
上写真はレフ板なし(編集なし)。
上写真はレフ板あり(編集なし)。全体的に明るくキレイに撮れています。アクセサリーの影も少し薄くなっています。
2. カラーボードでつくる
天ぷらガードがなければ、「カラーボード」でつくってみましょう。白いカラーボード2枚を連結させたものを2セットつくり、1セットの一面にアルミホイルを貼れば完成です。
必要な材料
カラーボードでレフ板をつくるなら、100均で以下の材料を調達しましょう。
- 白いカラーボードまたはポリスチレンボード:4枚
- アルミホイル(自宅のもので可)またはアルミテープ:1個
- 白いマスキングテープ:1個
白いカラーボード
白いカラーボードは、レフ板のベースとして使用します。撮影する商品よりも大きめのものを選びましょう。
今回は2セット(1セットは「白いレフ板」、もう1セットは「銀のレフ板」)をつくるため、合計で4枚のカラーボードを用います。銀色のレフ板が必要ないのであれば、カラーボードは2枚で大丈夫です。
アルミホイル
アルミホイルは、銀のレフ板を製作するために使用します。銀色のレフ板は、反射が強く、明るい写真が撮れます。アルミホイルではなく、アルミテープを使用するのでも大丈夫です。銀色のレフ板をつくらないのであれば不要です。
なお、上写真のアルミホイルはホームセンターのものですが、自宅にあるもので構いませんし、なければ100均で購入しましょう。
白いマスキングテープ
白いマスキングテープは、2枚のカラーボードを連結させるときと、アルミホイルをカラーボードに貼り付けるために使用します。色つきや柄つきのマスキングテープもありますが、撮影の気が散るので白色を選びましょう。アルミテープを使用する場合は必要ありませんが、白いマスキングテープは撮影に重宝します。この機会に購入すると良いでしょう。
作り方
「白いレフ板」と「銀色のレフ板」をそれぞれつくっていきます。
白いレフ板の作り方
まずは、白いレフ板をつくります。白いカラーボード2枚をマスキングテープで連結させます。
上写真のように、すき間なく貼り合わせましょう。反対側は、折りたためるよう、折った状態でマスキングテープを貼ります。
補強のため、縁の部分はマスキングテープで貼ります。
以上で、白いレフ板が完成です。白いレフ板は、やわらかい光を反射させます。
銀色のレフ板の作り方
続いて、銀色のレフ板をつくります。
白いレフ板と同様に、カラーボードを2枚 連結させます。
アルミホイルを適当な大きさにカットし、カラーボードに当てて、縁(フチ)の部分を擦ります。こうすることで跡がつくので、この跡に沿って内側に折ります。
縁の部分をマスキングテープで貼ります。
以上で、銀色のレフ板が完成です。銀色のレフ板は、強くハッキリした光を反射させます。
レフ板の効果
実際に、カラーボードで製作したレフ板でアクセサリーを物撮りしてみます。
上写真はレフ板なし(編集なし)。
上写真はレフ板あり(編集なし)。全体的に明るくキレイに撮れています。金属部分の光も輝いて見えます。
3. ダンボールでつくる
「天ぷらガード」や「カラーボード」が用意できないときは、「ダンボール」でレフ板をつくってみましょう。ダンボール2枚を連結させ、表面にコピー用紙を、裏面にアルミホイルを貼れば完成です。
必要な材料
ダンボールでレフ板をつくるなら、100均で以下の材料を調達しましょう。
- 厚みのないダンボール:2枚(自宅のもので可)
- コピー用紙:4枚程度(自宅のもので可)
- アルミホイル(自宅のもので可)またはアルミテープ:1個
- 白いマスキングテープ:1個
ダンボール
ダンボールはレフ板のベースとして使います。
自宅で余っているものを使用しても良いですが、100均にはレフ板 製作に適した大きさ・厚みのものが売っていることがあります。自宅にダンボールがなかったり、適したサイズにカットするのが面倒であれば、上写真のような「ダンボールシート」を購入しましょう。
なお、厚みのあるダンボールを使用する場合は、2枚 連結させると反対方向に曲がりにくくなります。この場合、裏表あるレフ板をつくれません。4枚 用意して2セット(1セットは「白いレフ板」、もう1セットは「銀のレフ板」)をつくるようにしましょう。
コピー用紙
コピー用紙は、レフ板の片面を白色にするために使用します。オーソドックスなA4の普通紙を用意しましょう。
アルミホイル
アルミホイルは、レフ板の片面を銀色にするために使用します。銀色にすることで、反射が強く、明るい写真が撮れます。アルミホイルではなく、アルミテープを使用するのでも大丈夫です。
なお、上写真のアルミホイルはホームセンターのものですが、自宅にあるもので構いませんし、なければ100均で購入しましょう。
白いマスキングテープ
白いマスキングテープは、コピー用紙とアルミホイルをダンボールに貼り付けるために使用します。色つきや柄つきのマスキングテープもありますが、撮影の気が散るので白色を選びましょう。
作り方
まずは、ダンボールを撮影する商品よりも大きめのサイズにカットします。小さい商品の撮影ならA4サイズ、大きめならA3サイズ以上を目安にカットしてください。
カットした2枚のダンボールを、マスキングテープで連結させます。
すき間なく貼り合わせましょう。
連結させた2枚のダンボールの片面に、コピー用紙を貼ります。このとき、コピー用紙は2重にしましょう。そうすると、より白くなります。
白いマスキングテープでコピー用紙を貼ります。
これで片面(白いレフ板)は完成です。表面は「白色」で、やわらかい光を反射させます。
反対の面にはアルミホイルを貼り、銀色のレフ板をつくります。
アルミホイルを貼るときは、まず適当な大きさにカットし、ダンボールに当てて、縁(フチ)の部分を擦ります。こうすることで跡がつくので、この跡に沿って内側に折ります。
内側に折ったら、縁の部分をマスキングテープで貼ります。
以上で折りたたみ式レフ板の完成。裏面は「銀色」で、強くハッキリした光を反射させます。
レフ板の効果
実際に、ダンボールで製作したレフ板でアクセサリーを物撮りしてみます。
上写真はレフ板なし(編集なし)。
上写真はレフ板あり(編集なし)。全体的に明るくキレイに撮れています。金属部分の光も輝いて見えます。
まとめ
レフ板は、自分でつくってみると愛着がわきます。ぜひ、ご紹介した3つの方法のうち、チャレンジしやすいレフ板を自作してみてください。
実際にレフ板をつくったら、よりキレイに見える置き方(位置や角度)を研究してみてくださいね。
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