ハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」では、ハンドメイドマスクの販売が一時期 禁止されていましたが、現在は許可されています。
ただし、ハンドメイドマスクの販売にはさまざまなルールが設けられており、それらをきちんと守ったうえで販売しなければなりません。
たとえば、minneではハンドメイドマスクを販売する際、「マスクカテゴリー」で販売するようルールを設けていますが、これを無視して販売している方は多数 見受けられます。
この記事で、「minne」でやってはいけないハンドメイドマスク販売の禁止行為を5つご紹介するので、販売中の方はもちろん、これから販売を検討している方もぜひ一度 目を通しておいてください。
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病名や効果の表記
具体的な病名・ウイルス・菌の表示や、それらに対する効果・効能等の表記は禁止です。
具体的な病名・ウイルス菌の表示や、それらに対する効果・効能等の表記は避けていただき、「感染(侵入)を完全に防ぐものではない」等の購入者様に誤認を生じさせない記載をお願いいたします。
具体的な予防効果について言及することは薬事法に違反します。
たとえば、「新型ウイルスに対して有効という検査結果の出た布地を使用しております」という表現は、疾病の治療又は予防を暗示する表現であり、これは薬事法に違反する可能性があります。
minneでは、このような表記を商品説明に記載したり、効果を証明する画像を転用している方がいますが、薬事法に違反する可能性が高く、危険な行為なのでマネしないように気を付けましょう。
マスク以外のカテゴリーで販売
minneでハンドメイドマスクを出品するときは、「マスクカテゴリー」を選択し、登録しなければなりません。
これは、minneの「ハンドメイドマスク出品に関する注意事項」に明記されています。
「マスクカテゴリー」に紐づく適切な小カテゴリーをご選択・ご登録ください。
※関連する素材や手作りキットについても「マスクカテゴリー」にご登録ください。
ところが、多くのハンドメイド作家さんが「ファッション」「ベビー・キッズ」「手作りキット」などのカテゴリーで販売しています。
minneでは、「マスクカテゴリー」とそれに紐づく小カテゴリーが設けられています。
大人用のマスクはもちろん、子供用マスクや手作りキットであっても、「マスクカテゴリー」で販売しましょう。
キャラクター生地やタイトルを使用
ハンドメイドマスクを販売するなら、商用利用可の生地を使用した、オリジナルデザインのものでなければなりません。
商用利用不可の生地や、権利侵害の恐れがあるロゴや柄を使用している場合も、作品の取り下げおよびアカウントの制限等の対応を行わせていただく場合がございます。
「××風」といった表記も権利侵害の恐れがあるので禁止されています。
権利侵害の恐れのある文言(ブランド名やキャラクター名)などを作品名や、作品説明に記載することは、禁止しております。権利を侵害するような模造作品も禁止しております。
商品名に人気アニメのタイトルを分割して表記する方もいます(下画像)。
これはグレーゾーンですが、使用している素材と商品名が某アニメを連想させるため、著作権や不正競争防止法の侵害となる可能性が高いです。
参考リンク:「鬼滅の刃」連想させる品販売した疑い 会社社長ら逮捕
商用利用ができる生地は『【商用利用可】ハンドメイド販売で安心して使える生地が買える通販5選』でもご紹介しています。不安な方はそちらで購入することをおすすめします。
ホルムアルデヒド含有量の高い「接着芯」を使用
ハンドメイドマスクの制作時に「接着芯」を利用する場合は、接着芯のホルムアルデヒド含有量に注意してください。
接着芯の糊には毒性の強いホルムアルデヒドが含まれており、これが基準値を超えると人体に害を与える可能性があります。
「日本衛生材料工業連合会」では、マスクの安全・衛生自主基準として『ホルムアルデヒド含有量75ppm以下』と指定しています。
どうしても接着芯を使用するなら、ホルムアルデヒド含有量75ppmを超えないように注意してください。
参考リンク:日本衛生材料工業連合会
「感染を完全に防ぐものではない」の記載をしない
日本衛生材料工業連合会は、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると誤認を与える表示を防止するため、次の表示ルールを定めています。
家庭用マスクは外からの微粒子の侵入を完全に防止することには限界があることから、次の表示をパッケージの前面に記載すること。
マスクは感染(侵入)を完全に防ぐものではありません。
ネット販売において、販売者と消費者との間で、表現にある程度の誇張表現を前提とした上での駆け引きはあります。
ですが、著しく虚偽、誇大、優良誤認の表示をすることは禁止されています。著しい虚偽、誇大、優良誤認の表示は景品表示法に違反します。
ハンドメイドマスクの販売においては、実際よりも良く見せかける表示をしないよう心掛けることはもちろんのこと、
『マスクは感染(侵入)を完全に防ぐものではありません。』
の一文を添えておくことを推奨します。そうすることで、消費者に著しく優良であると誤認させる状況を回避できます。
まとめ
minneで禁止されている行為は次の5つ。
- 病名や効果の表記:薬機法に違反
- マスク以外のカテゴリーで販売:minneの販売ルールに違反
- キャラクター生地やタイトルを使用:著作権や不正競争防止法の侵害
- ホルムアルデヒド含有量の高い「接着芯」を使用:人体に害を与える
- 「感染を完全に防ぐものではない」の記載をしない:景品表示法に違反
※「接着芯」についてはminneでルールを設けていませんが、重大なことなので追加しています。
今回は特に注意したい禁止行為についてご紹介しましたが、ハンドメイドマスクの販売においては、まだまだ気を付けるべき点があります。
minneヘルプとガイドの『マスクは出品できますか?』や、日本衛生材料工業連合会の『マスクの表示・広告自主基準』は一度、目を通しておいてください。
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