Pinterestを運用するブロガーの最終的な目標は「ブログへの誘導」。
アカウントの1か月あたりの表示回数が多くても、ピンのインプレッションや保存数が多くても、アウトバウンドクリック数(ブログにアクセスした数)が少なくては意味がありません。
逆に、ピンのインプレッションが少なくても、アウトバウンドクリック率が高ければうまくブログへの誘導ができているため「成功」と言えるでしょう。
私のブログは、毎月Pinterest経由で30,000以上のアクセスがあります(2021年1月時点)。この数字は、上画像のGoogle Analyticsのグラフを見れば分かる通り、今もまだ伸び続けている途中です。
どうしたら、このようにブログへ誘導することができたのでしょうか?この記事で私の成功体験をご紹介します。
インプレッションではなくクリックに焦点を合わせる
まず、Pinterestからのアクセスを増やすためには、どの数値に焦点を合わせて改善すべきかを理解するところからはじめましょう。
Pinterestを運用するブロガーであれば、すでにPinterest Analyticsを活用しているかと思います。
関連記事:はじめてのPinterest Analyticsの導入&使い方
このPinterest Analyticsではさまざまな数値を測定できます。
具体的には
- インプレッション数:ピンが Pinterest で表示された合計回数。
- エンゲージメント数:ピンのエンゲージメントの合計回数。エンゲージメントには保存数、クリック数が含まれます。
- ピンクリック数:他のユーザーがあなたのピンをクリックしてPinterest上または別サイトのコンテンツにアクセスした合計回数。
- 保存数:ピンが他のユーザーのボードに保存された合計回数。
- アウトバウンドクリック数:ピンのリンク先URLをクリックした合計回数
などがあります。
多くの人は、このうちのインプレッション数に注目しがちです。インプレッション数は比較的 伸びやすい数値だからです。
ただ、私たちブロガーの目的は「ピンを見てもらうこと」ではなく「ブログにアクセスしてもらうこと」ですよね。極端な話、月100万インプレッションがあっても、アウトバウンドクリック数が0だったら運用する意味はありません。
ですので、インプレッションではなく、アウトバウンドクリックに焦点を合わせましょう。
そして、アウトバウンドクリックは「回数」ではなく「率」を見るようにしてください。アウトバウンドクリック数が多くても、クリック率が低ければ効果は低いと判断できます。
アウトバウンドクリック率の確認方法
次に、自分のピンのリンクがどのくらいクリックされているのかを確認してみてください。
ピンのクリック率はPinterest Analyticsで調べられます。Pinterest Analyticsは、個人アカウントをビジネスアカウントに切り替えることで使用可能となります。
関連記事:Pinterestビジネスアカウントへの登録・切り替え手順
Pinterest Analyticsは、パソコン画面上部メニューの「アナリティクス」>「概要」から見れます。
Pinterest Analyticsにはグラフなどが表示されています。アウトバウンドクリック率は、この画面を下にスクロールした「トップピン」より確認できます。
左上のプルダウンメニューを「アウトバウンドクリック数(Pinterest 上で、ユーザーがピンのリンク先 URL をクリックした合計回数)」に変えてください。
右側の合計アウトバウンドクリック率(カッコ内)を見て、現状を把握してみてください。
私のアカウントでは、
- クリック率1%未満:要改善
- クリック率1~3%未満:標準
- クリック率3%以上:好成績
といった成績でしょうか。
現状を把握したら、クリック率の高いピンにはどのような傾向があるのか?を分析してピンづくりのヒントにします。
アウトバウンドクリック率の高いピンづくりのコツ3つ
さいごに、本題であるピンのクリック率を上げ、ブログのアクセス数を増やす方法について解説していきます。
ブログへのアクセスを増やすためには、クリックしたくなるようなピンをつくることが大切です。
私がピンをつくるときに意識していることは
の3つ。
これを意識してコツコツとピンをつくることで、ブログのアクセスは確実に増えていきます。
Pinterest用に最適化されたピンを作成する
基本中の基本ですが、ピンは自分でつくったものをアップロードしましょう。
ブログ内にある画像をただピンしただけでは、サイズが合っていなかったり、画像にキャッチコピーが添えられていないため高いクリック率は期待できません。
ですので、Pinterest用に最適化されたピンを作成してください。
たとえば、
- 画像サイズを横1,000×縦1,500ピクセルにする
- 画像にはキャッチコピーを添える(後述)
といったことを意識するだけでもクリック率はグッと高くなります。
ピンづくりには無料ツール「Canva」が便利。『【Pinterestピンの作り方】ド素人でも作れるピン作成の基本』で推奨サイズや作り方について詳しく解説しているのでご参考になさってください。
ピンの統一感を意識する
ピンをつくるときは、自分なりの法則を決めて、それに従って作成します。
たとえば、
- 写真メインか、イラストメインか
- 文字はヨコか、タテか
- フォントの種類・色
- 全体のカラー
などを統一させます。
統一感を意識してピンをつくると、ボード全体・アカウント全体を見たときにまとまりが感じられます。これがブランディングへとつながり、フォロワーの獲得やブログへの誘導に一役買います。
ホームフィードに表示されるピンを見て「あ、このピンはあの人のピンだ!」と思ってくれれば、保存やクリックなどのアクションも期待できます。
逆に、「写真もイラストも使う」「文字やフォントはそのときの気分」「時間はかけずにパパッとつくる」といった一貫性のないピンを量産すると、ごちゃごちゃした印象のボードができてしまいます。これではユーザーから信頼を得ることができません。残念ながら、人気のないピナーにはこの傾向が多いです。
Pinterestは自分のボードにピンを保存するため「コレクション要素」も私はあると思います。誰だって、ダサいピンは保存したくないですよね?
とはいえ、デザイナーのような美しいピンを作成するのは難しいかと思います。ですので、統一感だけでも意識してピンを作りましょう。
魅力的なキャッチコピーを入れる
Pinterestを使うユーザーの最終的な目的は、ピンを収集することではなく、アイデアを得ること。向上心を持ったりやる気を起こすインスピレーション・ツールとしてPinterestを使用しています。
そのため、単に美しい画像や面白いイラストをピンしてもアウトバウンドクリックは生まれません。「このアイデアを試してみたい!」と思わせるようなピンでなければなりません。
ではどういったピンが、ユーザーの向上心ややる気を起こすことができるのでしょうか?
その答えを得るために、私のアカウントではさまざまなピンを試してみました。結果、アウトバウンドクリックが多いピンには、行動を促すようなキャッチコピーが添えられている傾向にありました。
たとえば、
- 焦燥感:見る人が不安になる言葉を投げかけ、その解決策を知りたいという欲求を生み出す
- 脅し文句:見る人の恐怖心を呼び起こし、危機意識を高める
- メゾット:目的を達成するための期待感を与える
といった言葉を画像に添えます。
私のピンで具体例を挙げるとするならば、
- その売り方、ホントに大丈夫? ハンドメイドで絶対ダメな禁止行為10:クリック率4.3%
- そのやり方では一生売れない ハンドメイドを売る5つのコツ:クリック率2.9%
- 確定申告を怠ると厳しい罰則あり ハンドメイド作家はいくら売れたら申告?:クリック率4.5%
といったピンです(上記リンクをクリックすると実際のピンが見れますのでご参考に)。
まとめ
Pinterestは、ブログへのアクセスを短期間で増やす魔法のツールではありません。TwitterやInstagramがそうであったように、たった数日でアクセスが飛躍的に伸びることはまずあり得ません。
ウソのような情報には惑わされず、正しい方向に目を向け、毎日コツコツと堅実に続けることが大切です。ご紹介した方法をぜひ実践してみてください。
\今すぐピン/
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