ハンドメイド作品の販売に限らず「限定」という文字は人の目を引きます。
誰だって、「期間限定」「数量限定」と見聞きすると思わず反応してしまいますよね。
これは、「希少性の原理」という心理傾向がはたらいているため。経済学や心理学でも話題になる心理傾向で、ハンドメイド販売にも応用ができ、売上アップにつながるかもしれません。
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「希少性の原理」とは
概要
人は、手に入りにくい希少価値のあるものに魅力を感じてしまいます。この心理傾向を「希少性の原理」と呼びます。
以下は、経済学者による希少性と価格に関する見解です。
アダム・スミスの価値のパラドックスでは、使用価値において勝る水のほうが、交換価値においては宝石より低価格となることが問題となる。これは希少性との関係では、水が豊富であることによる。かりに砂漠などの水が希少な条件下では、水のほうが高価格となるものと考えられる。
ちょっと分かりにくいので、要約すると以下のような説明になります。
「水」は人間が生きる上で欠かせない資源ですが、地球上にはたくさんあるので価値は低いとされます。「宝石」は人間が生きる上で必要のない資源ですが、希少性が高いため価値が非常に高くなります。
これが、希少性の原理です。
例
飲食店でどのメニューを食べようか?と迷っているときに、「限定メニュー」があるとつい頼んでしまう人も多いのではないでしょうか。
「季節限定」「期間限定」「数量限定」「当店限定」という商品には惹かれてしまいますよね。
今食べなくては、もう食べられなくなるのではないか?と不安に駆られ、そのメニューを頼むお客さんは多くなります。
これが、希少性の原理を利用した売り方です。
タイトルに「限定」をつけると売れる理由
ハンドメイド販売に希少性の原理を応用するなら、作品のタイトルに「限定」を付けるといった方法ができます。
いつでも買える定番作品だけを売るのではなく、限定作品を売ることで注目を集め売上アップが期待できます。
応用例
たとえば、
- 季節限定作品
- minne限定販売
- Creema限定販売
- 数量限定生産
- ご新規様限定販売
- リピーター様限定販売
などのタイトルで作品をアピールすると、希少価値が高まり売上アップが期待できます。
「ココでしか買えない」「今この瞬間しか買えない」などのフレーズは効果絶大ですよ。
ポイント
商品一覧のなかに限定作品があり過ぎると、希少性の原理の意味がなくなります。あれもこれも「限定」とタイトルを付けてしまうと、特別感がなくなるためです。
使いどころを考え、本当に売りたい作品だけに使いましょう。
言うまでもなく、このタイトルにウソがあってはいけないので、限定と定義したらその範囲内で売ってください。
まとめ
人は、希少性に高い価値を置く生き物です。この心理傾向を「希少性の原理」と言います。
ハンドメイド作品の販売においては、「期間限定販売」「数量限定販売」などの企画を考え、それを作品のタイトルに反映させることで注目を集めることができます。
ぜひ、ハンドメイド販売にも応用してみてくださいね。
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