ミシンをはじめて扱う方に向けて、
を写真や動画で解説します。
なるべく分かりやすいようにまとめましたが、分かりにくい部分があれば各章の末尾にある詳細記事(「Check」が目印)でご確認ください。
この記事ではブラザー「PS202」のミシンを使って説明しています。ミシンの名称や使い方は機種によって異なります。大きく変わることはありませんが、お使いのミシンの取り扱い説明書を読んでご確認ください。
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ミシンのパーツの名称と役割
ミシンにはさまざまなパーツがあり、それらの名称と役割を正しく把握していないと上手く操作ができません。
まずは、家庭用ミシンを扱うえで知っておきたい各パーツの名称と、それぞれの役割をチェックしましょう。
ミシン前面
名称 | 役割 |
スタート・ストップボタン | スタートとストップを操作するボタン |
返し縫いボタン | 縫い始めと縫い終わりの返し縫いのときに使うボタン |
速度調整レバー | 縫うときの速度を調整するボタン |
はずみ車 | 針の上げ下げや、1針ずつ縫うときに使用するパーツ |
操作ボタン | 縫い目の種類や長さなどを調整するボタン |
模様選択ボタン | さまざまな模様縫いの種類を選ぶためのボタン |
天秤 | 上糸引き上げるためのパーツ |
ミシン右上
名称 | 役割 |
糸たて棒 | 上糸をセットするための棒 |
下糸巻き装置 | 下糸を巻くときにボビンをセットする装置 |
ミシン左上
名称 | 役割 |
糸案内 | 糸たて棒から出た糸を掛けるパーツ |
上糸テンションダイヤル | 上糸の糸調子を調整するパーツ |
ミシン針周辺
名称 | 役割 |
糸通し機 | 針に糸を通すためのパーツ |
針棒糸かけ | 上糸を通すパーツ |
押さえ上げレバー | 押さえ金を上げ下げするレバー |
針どめねじ | ミシン針を固定するネジ |
押さえ金 | 布を押さえるための金具 |
送り歯 | 縫う方向に布を送るためのパーツ |
針板ふた | ボビンが収納されている部分のふた |
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この部品の名前は?ミシンのパーツの名称と役割【写真付き解説】
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ミシンの糸と針の選び方
ミシン縫いで必ず使うのが「ミシン糸」と「ミシン針」。布の厚みにあわせて最適な太さを選ぶ必要があります。
糸は「〇番」、針は「〇号」といった番号で太さが表記されています。糸は番号が大きいほど薄い生地向け、逆に針は号数が小さいほど細くなり、薄い生地向けとなっています。
ミシンの糸と針の太さはさまざまありますが、よく使われるのが
- 薄地:ミシン糸90番→ミシン針9号
- 普通地:ミシン糸60番→ミシン針11号
- 厚地:ミシン糸30~60番→ミシン針14~16号
の3つ。
布が厚いのに細い針を使ってしまうと、針が折れて危険ですので、布の厚みをよく確認したうえで適切な針と糸を選びましょう。
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ミシン糸と針の太さの種類は?覚えるべきはこの3つだけ
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ミシンの正しい置き方と座る位置
ミシンで縫うときは、テーブルの正しい場所にミシンを置き、正しく座って作業をします。下糸と上糸をセットする前に、正しい置き方と座る位置をチェックしておきましょう。
ミシンの置き方
- テーブルの右端は少しあける
- テーブルの左側は布が広げられるように大きくあける
- テーブルの脚の上にミシンを置くと安定する
- 平らな面にミシンを置く
- テーブルの前端とミシンが平行になるように置く
- 体に対してミシンが垂直になるように置く
縫うときの座る位置
- 針の正面に体の中心がくるように座る
- ミシンと体の間はこぶし1個分(8cm前後)空ける
- フットコントローラーは足元に置いて低い方をかかとに乗せる
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正しいミシンの置き方と座る位置
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ミシン針の取り付け方
家庭用ミシンにミシン針を正しく取り付ける方法
ミシン針がミシンにセットされていない場合、自分で取り付ける必要があります。付け方は次の通り。
- ミシン針の向きを確かめる
- 針どめねじをゆるめ針を差し込む
- 針どめねじを締める
- はずみ車をゆっくり回して確認する
ミシン針には向きがあります。必ず、針の平らな面を後ろに向けてセットしてください。また、ミシンの針は、布に合わせて適切な太さを選んでください。
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ミシン針はどう交換する?正しい外し方と取り付け方
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ミシンの下糸のセットの仕方
ミシンは下糸と上糸の2本を絡ませながら縫い進めます。まずは下糸のセットの方法から。
操作する箇所の名称が分からなくなったら「ミシンのパーツの名称と役割」で確認してください。
下糸の巻き方
家庭用ミシンの下糸の巻き方
まずは、ミシン糸をボビンに巻きます。手順は次の通り。
- 下糸巻き装置にボビンをセット
- 糸たて棒に糸こまをセット
- 糸案内に糸をかける
- 糸をボビンに巻き付ける
- 電源を入れて下糸巻きをスタート
- 回転が遅くなったら止めてボビンを抜く
下糸を巻くには、下糸巻き装置にボビンを、糸たて棒に糸こまをそれぞれセットします。次に、糸こまから出た糸を糸案内にかけ、ボビンに巻き付けます。さいごにミシンのスタートを押して下糸巻きをはじめます。
下糸のセットの仕方
家庭用ミシンの水平釜にボビンをセットする手順
次に、下糸を巻いたボビンをミシンの水平釜にセットします。手順は次の通り。
- 針板ふたをあけてボビンを釜にセット
- 溝に沿って糸を引っ掛ける
- 針板ふたを閉める
※垂直釜の場合は工程が異なります。
下糸のセットができたら、上糸を準備に移ります。
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ミシンに上糸をセットしてミシン針に糸を通す手順
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ミシンの上糸のセットの仕方
下糸のセットが終わったら、上糸をセットしてミシン針に糸を通します。
操作する箇所の名称が分からなくなったら「ミシンのパーツの名称と役割」で確認してください。
上糸のセットの仕方
家庭用ミシンに上糸をセットして針に糸を通す方法
まずは、上糸をセットします。手順は次の通り。
- 糸たて棒にミシン糸をセット
- 糸を引き出して糸案内にかける
- ミシンに書かれている順に糸を通す
糸案内に糸を通したら、ミシンに書かれている番号の順に糸をかけ、天秤にしっかり糸をかけます。
上糸をミシン針に通す手順
次に、糸をミシン針に通します。手順は次の通り。
- 電源を「入」にして押えレバーを上げる
- 針上下スイッチを押して針を上げる
- 電源を「切」にする
- 針棒糸かけに糸をかける
- 押えレバーを下げて糸通し機で針に糸を通す
- 糸の輪を後ろ側に引いて5cmほど引き出す
糸案内の扱いは慣れが必要ですが、覚えておくと便利です。
ミシン針に糸を通すときは、ケガをしないためにも必ず電源が切ってある状態を確認してください。
以上で、ミシンの下糸と上糸の準備が出来ました。これで裁縫ができます。
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ミシンに上糸をセットしてミシン針に糸を通す手順
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まとめ
ミシンの扱い方をご紹介しました。はじめは覚えることや分からないことがたくさんあり大変だとは思いますが、本記事が少しでも参考になれば幸いです。ミシンを操作するときは、ケガのないよう十分に注意してくださいね。
準備が出来たら、いよいよミシンかけのスタート。まずは基本である直線縫いから始めてみましょう。
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