「minne」と「メルカリ」、ハンドメイド売るならどっちがおすすめ?

2018-02-24

「minne」と「メルカリ」、ハンドメイド売るならどっちがおすすめ?

ハンドメイドノート

6年目ハンドメイド作家|ハンドメイドマイスター|手芸アドバイザー|2017年からブログ「ハンドメイドノート」で作家の心得や売り方のコツを継続発信|プロフィール

ハンドメイド作品を売るなら、国内最大級のハンドメイドマーケットである「minne(ミンネ)」と、フリマアプリ「メルカリ」のどちらがいいのでしょうか?

どちらもハンドメイド作品をカンタンに売ることができ、手数料は同じ10%。ただ、利用ユーザー(お客さん)や使い勝手に違いがあります。

そこでこの記事では、それぞれのメリットを解説したうえで、どこで売るのがおすすめなのか についてまとめました。

なお、本記事では2021年10月に本格提供された「メルカリShops」についても触れています。メルカリショップスへの出店にも興味がある方はぜひご参考に。

関連記事「minne」「BASE」ハンドメイド売るならどっちがおすすめ?

「minne」とは

minneの登録ページ

サービス名称 minne
開発・運営 GMOペパボ株式会社
サービス提供開始日 2012年1月17日
利用料 初期費用・利用料無料
手数料 販売価格+送料の10.56%(税込)
公式サイト https://minne.com/

minne(ミンネ)は、手作り・クラフト雑貨などの販売・購入が楽しめる国内最大級のハンドメイドマーケット

販売者はminne内にショップを出店し、ハンドメイド作品が売れたら、売上から手数料が引かれるシステム。手数料は、販売価格+送料の10.56%(税込)。月額利用料や初期費用はかかりません。

「メルカリ」とは

フリマアプリ「メルカリ」

サービス名称 メルカリ
開発・運営 株式会社メルカリ
サービス提供開始日 2013年7月2日
利用料 初期費用・利用料無料
手数料 販売価格の10%
公式サイト https://www.mercari.com/jp/

メルカリは、国内最大級のフリーマーケット(フリマ)アプリです。不用品の売買がメインですが、ハンドメイド作品の出品も可能となっています。

販売者はメルカリ内に不用品や商品を出品し、出品物が売れたら、売上から手数料が引かれるシステム。手数料は、販売価格の10%。月額利用料や初期費用はかかりません。

「メルカリショップス」とは

メルカリショップスのトップページ

サービス名称 メルカリShops
開発・運営 株式会社ソウゾウ
サービス提供開始日 2021年7月28日
利用料 初期費用・利用料無料
手数料 販売価格の10%
公式サイト https://mercari-shops-lp.com/

メルカリショップスとは、フリマアプリでおなじみの「メルカリ」が提供するネットショップ作成サービスです。個人クリエイターや生産者などの小規模事業者でも、簡単かつ無料でネットショップをはじめられます。

販売者はメルカリショップス内にショップを出店し、商品が売れたら、売上から手数料が引かれるシステム。手数料は、販売価格の10%。月額利用料や初期費用はかかりません。

関連記事メルカリショップスの販売手数料は10%。他社と比べて高い?

minneで売るメリット

minneは、国内最大級のハンドメイドマーケットです。

メルカリ・メルカリショップスと比較したときのminneのメリットは次の通り。

  • モノづくりに関心の高い購入者が集まる
  • 値下げ交渉がない
  • 在庫管理が可能

モノづくりに関心の高い購入者が集まる

ハンドメイドマーケットであるminneには、モノづくりに関心の高い20~40代女性が集まります。

これに対して、メルカリやメルカリショップスに集まるユーザーは、年齢も興味関心もさまざま。ハンドメイドに興味のないユーザーも大勢います。

minneはハンドメイド好きが集まるプラットフォームなので、そこで注目されれば売れる可能性は高くなります。

関連記事これ、売って大丈夫?minneで販売できるモノ、販売できないモノ。

値下げ交渉がない

メルカリはフリマアプリなので「値下げ交渉」があります。販売価格よりも安く買いたい人が、販売者に対して「お値下げ可能でしょうか?」などとメッセージを送ってきます。

minneにはこういった煩わしいやり取りがありません。

関連記事ハンドメイド販売で値下げ交渉されたときの正しい対処法

在庫管理が可能

ネットショップとして当たり前の機能ではありますが、minneには価格・在庫数・サイズ・色を設定して在庫を一括管理しながら販売できます。

メルカリには在庫管理ができないため、在庫数やサイズ・カラー展開のある商品を売るには、1点ずつ出品する手間がかります。

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メルカリで売るメリット

メルカリは、不用品が売れる国内最大級のフリーマーケット(フリマ)アプリです。

minne・メルカリショップスと比較したときのメルカリのメリットは次の通り。

  • 運営者情報を明かさずに売買できる
  • 中古品が売れる

運営者情報を明かさずに売買できる

minneやメルカリショップスでは、特定商取引法により、運営者の情報が開示されます。

たとえば、minneでは注文後にお互いの氏名や住所が表示され、メルカリショップスでは開示請求がおこなわれた場合にのみ運営者情報が開示されます。

匿名配送の仕組み

これに対してメルカリは匿名で出品ができ、配送の匿名でできるため、個人情報を明かすことなく売買ができます。

匿名でやり取りできる理由は、メルカリはフリマアプリであり、基本的に出品者は事業者としてみなされないので、特定商取引法は適用されないから。「自分の住所を知らない相手に教えたくない」と考えている人には便利ですね。

関連記事間違えると住所氏名が表示!「メルカリ」匿名配送の正しい設定とは

中古品が売れる

minneやメルカリショップスでは中古品を売ることができません。ネットショップで中古品を売ると「古物商」に該当する可能性があり、この場合は「古物商許可申請」をする必要があるからです。

メルカリで中古品を売っても、「古物商」には該当しません。なぜなら、メルカリは自宅の不要品を売ることを前提としたアプリなので、中古品を出品したとしても商売とはみなされず、「古物商」には該当しないからです。

「古物商許可申請」をする必要がないので、誰でも気軽に中古品が売れます。

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メルカリショップスで売るメリット

メルカリショップスは、「メルカリ」が提供するネットショップ作成サービスです。

minne・メルカリと比較したときのメルカリショップスのメリットは次の通り。

  • メルカリと同じ出品体験で使える
  • 値下げ交渉がない
  • 在庫管理が可能
  • 匿名配送が利用できる
  • クーポンの発行ができる

メルカリと同じ出品体験で使える

メルカリショップスは、メルカリと同じ出品体験で使えます。

minneやBASEといった他のネットショップだと、はじめて見る管理画面に戸惑います。画面の見方や使い方を学ばなくては出品ができません。

メルカリショップスの出品画面

メルカリショップスの出品画面

メルカリショップスなら、今までメルカリを利用したことのあるユーザーはストレスなく簡単にネットショップを開設・出品できます。

関連記事メルカリショップスとメルカリの違いは?他サービスとの違いも解説

値下げ交渉がない

メルカリには値下げ交渉がありましたが、メルカリショップスにはありません。

これまで、「メルカリが使いやすくて出品していたけど、値下げ交渉がちょっとイヤだ」と感じていた人なら、余計な手間がなくなるので売りやすくなるかと思います。

在庫管理が可能

在庫管理画面

メルカリには在庫管理がありませんでした。在庫やサイズ・カラー展開の数だけ商品ページをつくる必要があったため手間に感じました。

メルカリショップスでは在庫管理ができるので余計な作業が省けます。

匿名配送が利用できる

メルカリショップスでは、らくらくメルカリ便「ネコポス」「宅急便コンパクト」「宅急便」が使えます。これらは匿名配送に対応しています。

ユーザーから開示請求がおこなわれた場合に運営者情報が開示されるので、完全に匿名での販売はできませんが、それでも匿名で送れるのはminneにはないメリットと言えます。

関連記事メルカリショップスは運営者の住所が誰でも見れる。非公開にできる?

クーポンの発行ができる

minneやメルカリでは販売者が購入者に対してクーポンを発行することができませんでした(minneではサイト側から不定期にクーポンが発行されますが、作家側がクーポンを発行することはできません)。

メルカリショップスでは運営者がクーポンの発行ができるので、購入を検討しているユーザーに対して効果的なアプローチが可能になります。

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ハンドメイド売るならどこがおすすめ?

ここまで、minne・メルカリ・メルカリショップスのメリットをご紹介してきました。なんとなく、それぞれの違いが把握できたかと思います。

では、ハンドメイド作品を売るなら、どこプラットフォームで売るべきなのでしょうか。

初心者におすすめは「minne」

ハンドメイドマーケットであるminneには、モノづくりに関心の高い20~40代女性が集まります。

メルカリ・メルカリショップスは多くのユーザーが集まる巨大プラットフォームではありますが、そのなかでハンドメイドに興味のあるユーザーはごく一部。出品してたくさんの人の目に触れられても、結局、興味のある人に届かなくては売れません。

そういった意味では、ハンドメイド作品に興味のあるユーザーが集まるminneに出品したほうが、売れる可能性は高いかもしれません。

また、minneにはハンドメイド作家向けのイベントや勉強会の開催、メディアによる露出など、さまざまな方法で作り手のステップアップを応援しているため、初心者も販売ノウハウを学びながら出品ができます。

minneに出品する方は「minne(ミンネ)初心者がはじめに知るべき出品・販売のコツまとめ」の記事をご参考にしてください。

匿名で売りたいなら「メルカリ」

minneは匿名配送が使えません。ネコポスや宅急便コンパクトで送っても、宛名に住所氏名が印字されるので匿名性はありません。

関連記事住所や本名を知られたくない!minneで匿名配送はできる?

メルカリショップスでは匿名配送が使えますが、ユーザーから開示請求がおこなわれた場合に運営者情報が開示されるので、こちらも匿名での販売ができません。

ですので、「住所が知られるのは怖い」「名前がバレると都合が悪い」と考えている人は、匿名で出品ができ、匿名配送で送れるメルカリがおすすめです。

ただし、メルカリは値下げ交渉があったり、在庫管理ができないなどのデメリットはあります。

販路拡大なら「メルカリショップス」

minneやCreemaに出品しているハンドメイド作家さんには、販路拡大としてメルカリショップスがおすすめ。

全機能についての公表はないものの、「送り状の一括発行」「WEBページ作成」「クーポン発行」など現在発表されている機能だけでも魅力的ではあります。

手数料は、minneの「販売価格+送料の10.56%(税込)」に対して、メルカリショップスは「販売価格の10%」。若干 安くなるメリットもあります。

まだ2021年10月に本格提供されたばかりのサービスですので、出品者が少ない状態で出品しておけば、早くレビューが集まり注目されます。また、すでにメルカリでお客さんがついているなら、売上も安定しそうです。

メルカリショップスに出店する方は「メルカリショップスの出店手順と編集方法【5分で完了】」の記事をご参考にしてください。

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まとめ

ハンドメイド作品を売るなら、モノづくりに関心の高いユーザーが集まるminneがおすすめ。

メルカリは値下げ交渉や在庫管理ができないなどの不便が多く、出品後にストレスに感じることがあります。ただ、完全に匿名での販売ができるので、氏名や住所を隠したい人にはおすすめできます。

メルカリショップスは、メルカリのデメリットをカバーしつつ、ネットショップとしてのさまざまな機能を備えています。販路拡大を考えているハンドメイド作家さんにおすすめです。

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