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ハンドメイド売るなら「minne」「メルカリ」どっちがおすすめ?

2018-02-24

ハンドメイド売るなら「minne」「メルカリ」どっちがおすすめ?
ハンドメイド作家

ハンドメイドノート

6年目ハンドメイド作家|ハンドメイドマイスター|手芸アドバイザー|2017年からブログ「ハンドメイドノート」で作家の心得や売り方のコツを継続発信|プロフィール

ハンドメイド作品を売るなら、国内最大級のハンドメイドマーケットである「minne(ミンネ)」と、人気No.1のフリマアプリ「メルカリ」のどちらがいいのでしょうか?

どちらもハンドメイド作品を無料で出品でき、手数料もほぼ同じ。ただ、使い勝手に大きな違いがあります。

この記事では、それぞれのメリット・デメリットを整理したうえで、どっちで売るのがおすすめなのかご紹介しています。また、メルカリへの出品を考えている方は、「メルカリShops」にも興味があるかと思います。この記事で詳しくご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。

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minne のメリット・デメリット

まずは、minneの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。

minneの特徴

minneの登録ページ

サービス名 minne
開発・運営 GMOペパボ株式会社
サービス提供開始 2012年1月17日
利用料 初期費用・利用料無料
手数料 販売価格+送料の10.56%(税込)
公式サイト https://minne.com/

minne(ミンネ)は、手作り・クラフト雑貨などの販売・購入が楽しめる国内最大級のハンドメイドマーケット

販売者はminne内にショップを出店し、ハンドメイド作品が売れたら、売上から手数料が引かれるシステム。手数料は、販売価格+送料の10.56%(税込)。月額利用料や初期費用はかかりません。

minneで売るメリット

メルカリ・メルカリショップスと比較したときのminneのメリットは次の通り。

  • モノづくりに関心の高い購入者が集まる
  • 値下げ交渉がない
  • 在庫管理が可能

ハンドメイドマーケットであるminneには、モノづくりに関心の高い20~40代女性が集まります。これに対して、メルカリやメルカリショップスに集まるユーザーは、年齢も興味関心もさまざま。ハンドメイドに興味のないユーザーも大勢います。minneはハンドメイド好きが集まるプラットフォームなので、そこで注目されれば売れる可能性は高くなります。

メルカリはフリマアプリなので「値下げ交渉」があります。販売価格よりも安く買いたい人が、販売者に対して「お値下げ可能でしょうか?」などとメッセージを送ってきます。minneにはこういった煩わしいやり取りがありません。

ネットショップとして当たり前の機能ではありますが、minneには価格・在庫数・サイズ・色を設定して在庫を一括管理しながら販売できます。メルカリには在庫管理ができないため、在庫数やサイズ・カラー展開のある商品を売るには、1点ずつ出品する手間がかかります。

minneで売るデメリット

minneは、匿名配送ができますが、特定商取引法に基づく表記に事業者の氏名を記載しなければなりません。つまり、ハンドメイド作家の本名を公開しなければならないのです。メルカリは不用品を売買するフリマアプリなので、特定商取引法に基づく表記を実施する必要はありません。この点が、フリマアプリとは大きく異なります。

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メルカリのメリット・デメリット

次に、メルカリの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。

メルカリの特徴

フリマアプリ「メルカリ」

サービス名 メルカリ
開発・運営 株式会社メルカリ
サービス提供開始 2013年7月2日
利用料 初期費用・利用料無料
手数料 販売価格の10%
公式サイト https://www.mercari.com/jp/

メルカリは、国内最大級のフリーマーケット(フリマ)アプリです。不用品の売買がメインですが、ハンドメイド作品の出品も可能となっています。

販売者はメルカリ内に不用品や商品を出品し、出品物が売れたら、売上から手数料が引かれるシステム。手数料は、販売価格の10%。月額利用料や初期費用はかかりません。

メルカリで売るメリット

minne・メルカリショップスと比較したときのメルカリのメリットは次の通り。

  • 運営者情報を明かさずに売買できる
  • 中古品が売れる

minneやメルカリショップスでは、特定商取引法により、運営者の情報が開示されます。minneでは販売ページの特定商取引法に基づく表記を確認すれば販売者の氏名や住所が表示され、メルカリショップスでは開示請求がおこなわれた場合に運営者情報が開示されます。

これに対してメルカリは匿名で出品ができ、配送も匿名でできるため、個人情報を明かすことなく売買ができます。匿名でやり取りできる理由は、メルカリはフリマアプリであり、基本的に出品者は事業者としてみなされないので、特定商取引法は適用されないから。「自分の住所を知らない相手に教えたくない」と考えている人には便利ですね。

また、中古品を販売できるのもメルカリの良いところ。minneやメルカリショップスでは中古品を売ることができません。ネットショップで中古品を売ると「古物商」に該当する可能性があり、この場合は「古物商許可申請」をする必要があるからです。

メルカリで中古品を売っても、「古物商」には該当しません。なぜなら、メルカリは自宅の不要品を売ることを前提としたアプリなので、中古品を出品したとしても商売とはみなされず、「古物商」には該当しないからです。「古物商許可申請」をする必要がないので、誰でも気軽に中古品が売れます。

メルカリで売るデメリット

minneやメルカリショップスには値下げ交渉がありませんが、メルカリには値下げ交渉があります。ハンドメイド作品は中古品ではないので値下げできるわけがないのに、それを知らないユーザーは容赦なく「お値下げできますか?」と聞いてきます。もちろん、値下げ交渉に応じる必要はありませんが、わざわざお断りの連絡を入れるのは手間。こういった煩わしさがあるのがメルカリのデメリットです。

また、在庫管理ができないのもメルカリの弱点と言えます。出品して売れたあと、同じ作品を売るにはまた新しいページを作成しなければなりません。

メルカリショップスのメリット・デメリット

さいごに、メルカリショップスの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。

メルカリショップスの特徴

メルカリショップスのトップページ

サービス名 メルカリShops
開発・運営 株式会社ソウゾウ
サービス提供開始 2021年7月28日
利用料 初期費用・利用料無料
手数料 販売価格の10%
公式サイト https://mercari-shops-lp.com/

メルカリショップスとは、フリマアプリでおなじみの「メルカリ」が提供するネットショップ作成サービスです。個人クリエイターや生産者などの小規模事業者でも、簡単かつ無料でネットショップをはじめられます。

販売者はメルカリショップス内にショップを出店し、商品が売れたら、売上から手数料が引かれるシステム。手数料は、販売価格の10%。月額利用料や初期費用はかかりません。

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メルカリショップスで売るメリット

minne・メルカリと比較したときのメルカリショップスのメリットは次の通り。

  • メルカリと同じ出品体験で使える
  • 値下げ交渉がない
  • 在庫管理が可能
  • クーポンの発行ができる
  • メルカリと同じ出品体験で使える

メルカリショップスは、メルカリと同じ出品体験で使えます。minneやBASEといった他のネットショップだと、はじめて見る管理画面に戸惑います。画面の見方や使い方を学ばなくては出品ができません。メルカリショップスなら、今までメルカリを利用したことのあるユーザーはストレスなく簡単にネットショップを開設・出品できます。

クーポンの発行もできます。minneやメルカリでは販売者が購入者に対してクーポンを発行することができませんでした(minneではサイト側から不定期にクーポンが発行されますが、作家側がクーポンを発行することはできません)。メルカリショップスでは運営者がクーポンの発行ができるので、購入を検討しているユーザーに対して効果的なアプローチが可能になります。

メルカリショップスで売るデメリット

minneやメルカリに比べて、メルカリショップスの利用者(購入者)は少ない印象。

メルカリショップスに商品を出品すると、アプリの「ショップ」タブに一覧で表示されますが、これを知らないユーザー、知っていても使わないユーザーは大勢います。メルカリの利用者は多くても、メルカリショップスで商品を探そうとする人は少ない、ということです。利用者が少なければ、当然、売れる可能性も低くなります。

もちろん、ユーザーがまったくいないわけではありません。農家が出品する野菜や果物といった食品を買うユーザーは多いようです。実際、メルカリショップスで商品一覧を見てみると、食品が多く出品されているのを目にするのではないでしょうか。その反面、ハンドメイド作品は目立たない印象を受けます。

ハンドメイド売るならどこがおすすめ?

ここまで、minne・メルカリ・メルカリショップスのメリット・デメリットをご紹介してきました。なんとなく、それぞれの違いが把握できたかと思います。では、ハンドメイド作品を売るなら、どのプラットフォームが最善なのでしょうか。

初心者におすすめは「minne」

ハンドメイド販売をこれからはじめる初心者には、「minne」がおすすめです。

ハンドメイドマーケットであるminneには、モノづくりに関心の高い20~40代女性が集まります。メルカリ・メルカリショップスは多くのユーザーが集まる巨大プラットフォームではありますが、そのなかでハンドメイドに興味のあるユーザーはごく一部。出品してたくさんの人の目に触れられても、結局、興味のある人に届かなくては売れません。

そういった意味では、ハンドメイド作品に興味のあるユーザーが集まるminneに出品したほうが、売れる可能性は高いかもしれません。

また、minneにはハンドメイド作家向けのイベントや勉強会の開催、メディアによる露出など、さまざまな方法で作り手のステップアップを応援しているため、初心者も販売ノウハウを学びながら出品ができます。これからハンドメイド販売を始めようという方は、まずはminneで出品してみてください。

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完全に匿名で売るなら「メルカリ」

minneやメルカリショップスは、匿名配送で発送できますが、特定商取引法に基づく表記が義務であるため、販売者の氏名を公開しなければなりません。ですので、「住所が知られるのは怖い」「名前がバレると都合が悪い」と考えている人は、匿名で出品ができ、匿名配送で送れるメルカリがおすすめです。

ただし、メルカリは値下げ交渉があったり、在庫管理ができないなどのデメリットはあります。ユーザーの質も、minneに比べると悪い印象を受けます。実際、私は過去にメルカリでハンドメイド作品を販売し、何度かお客様の身勝手な理由によるトラブルがあり、嫌な思いをしました。

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販路拡大なら「メルカリショップス」

すでにminneやCreemaに出品しているハンドメイド作家さんには、販路拡大としてメルカリショップスがおすすめ。「ショップデザイン編集」「タイムセール機能」「クーポン発行」といった、minneやメルカリにはない、ネットショップならではの機能が充実しています。

手数料は、minneの「販売価格+送料の10.56%(税込)」に対して、メルカリショップスは「販売価格の10%」。若干 安くなるメリットもあります。

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まとめ

ハンドメイド作品を売るなら、モノづくりに関心の高いユーザーが集まるminneがおすすめ。

メルカリは値下げ交渉や在庫管理ができないなどの不便が多く、出品後にストレスに感じることがあります。ただ、完全に匿名での販売ができるので、氏名や住所を隠したい人にはおすすめできます。

メルカリショップスは、メルカリのデメリットをカバーしつつ、ネットショップとしてのさまざまな機能を備えています。販路拡大を考えているハンドメイド作家さんにおすすめです。

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6年目ハンドメイド作家|ハンドメイドマイスター|手芸アドバイザー|2017年からブログ「ハンドメイドノート」で作家の心得や売り方のコツを継続発信|プロフィール

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