ハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」やフリマアプリ「mercari(メルカリ)」で注意書きに「ノークレーム・ノーリターンでお願いします」と記載するのはダメです。
minneで販売するハンドメイド作品はもちろん、メルカリで販売する中古品も、「商品に問題があっても返品に応じない」という記載をすることは禁止されています。
あわせて読みたい
「ノークレーム・ノーリターン」の意図
「ノークレーム・ノーリターン」とは、「購入後の苦情や返品は一切、受け付けません」という販売者側の意思表示です。
クレームは苦情、リターンは返品を指します。つまり、ノークレームノーリターンは、「購入後のサポートは一切しない」「商品に問題があっても返品に応じません」と意思表示をしているわけです。
どんな人が買うのか分からないネット販売では、トラブルを避けるための自己防衛の1つと言える記載です。
「ノークレーム・ノーリターン」は規約違反
初心者からベテラン販売者までがよく使う「ノークレーム・ノーリターンでお願いします」という注意書きですが、この記載は禁止行為に該当します。
メルカリの場合
メルカリガイドでは、禁止されている行為として「ノークレーム・ノーリターンでお願いします」の記載を禁止しています。
記載箇所、投稿箇所にかかわらず、商品に問題があっても返品に応じないという記載をすることを禁止します。違反を確認した場合は取引キャンセル・商品削除・利用制限となる場合があります。
どのようなものが違反になりますか?
- 返品不可
- ノークレーム (NC)
- ノーリターン (NR)
- ノーキャンセル (NC)
- 3N (略語)
- その他、商品に問題があっても返品に応じないことを記載しているもの
出典:メルカリガイド
中古品でも、ハンドメイド作品でも、商品に問題があっても返品に応じないという記載をすることは禁止されています。
minneの場合
minneのよくある質問では、「作品説明」や「購入時の注意点」の記述で注意することとして、「ノークレーム・ノーリターン」のような免責の記述を禁止しています。
「ノークレーム・ノーリターン」のような免責の記述
購入者さまからの購入作品に関するお問い合わせには、作家さまにてお話合いなどのご対応をいただく必要があります(利用規約第17条)。
また、作品の破損・数量不足・梱包不良などがあった場合も、作家さまにおいて適切に交換・修補などをおこなっていただく必要があります(利用規約第18条)。
「ノークレーム・ノーリターン」のような記述はお問い合わせや返品を受け付けない意思表示となるため記述できません。
例えば、作品に個体差があることを示したい場合には、「ノークレーム・ノーリターン」ではなく「ハンドメイド作品ならではの個体差があることを事前にご理解いただいたうえで購入をお願いしたい」という内容の記述にするなど、ご検討ください。
「ノークレーム・ノーリターン」という記載で、すべてのトラブルから回避できそうに思えますが、実際は違います。クレームや返品の連絡があったら無視せず、必ず誠意をもって対応してください。それが、販売者の責任というものです。
注意書きに何を書けばよいか?と悩んでいる方はコチラの記事でご紹介している例文を参考にしてください。
-
お客様が納得できるハンドメイド作品の注意書きの書き方【例文あり】
今すぐ読む
まとめ
「ノークレーム ノーリターンでお願いします」という記載は、メルカリやminneでは禁止行為とされています。この記載はできませんし、そういうスタンスで出品・販売するのはモラル的にも問題があります。
今回は「メルカリ」「minne」の規約に基づいて解説しましたが、もちろん他のサイトでも「ノークレーム ノーリターンでお願いします」という記載は原則として禁止です。
もしあなたが、「ノークレーム・ノーリターンでお願いします」と記載していたら、すぐに書き直しましょう。
関連記事