はじめてのミシンかけと言ったら「直線縫い」。
ただまっすぐに縫うだけなのですが、ミシン操作には決められた手順があります。この記事でご紹介するミシンで直線を縫う手順を参考に、正しい手順でミシンかけを行ってください。
また、まっすぐ縫うと言っても意外と難しいもの。曲がったりして困っている方は、ミシンでまっすぐ縫うコツもご参考にしてください。
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ミシンの直線縫いの手順
ミシンで直線を縫う手順
ミシンで直線を縫うには、縫い始めと縫い終わりを3~4針重ねて縫い、ほどけないように返し縫いをするのが基本です。
手順は次の通り。
- まち針を打つ
- ミシン針を下ろす
- まち針を外す
- 押さえ金を下ろす
- 返し縫いをする
- まっすぐ縫い進める
- 布端で返し縫いをする
- ミシン針と押さえ金を上げる
- 糸を10cmほど引き出す
- 布の際で上糸と下糸を切る
まち針を打つ
縫う線に対して、まち針を垂直に打ちます。
まち針は縫い線に対して水平に打ったり斜めに打ったりなど、間違った打ち方をしないように。
ミシン針を下ろす
上糸と下糸を引きそろえ、押さえ金の下から後ろに流し、布を入れます。
布を入れたらはずみ車を回し、布端より1cmくらい手前にミシン針を下ろします。布端でミシン針を下ろしてしまうと返し縫いができないため、1cmくらい手前にミシン針を下ろしてください。
まち針を外す
まち針を外します。まち針を外さずに押さえ金を下ろすと、まち針が曲がったりして危険です。
押さえ金を下ろす
押さえ金を静かに下ろします。押さえ金は勢いよく下りることがあり、故障の原因になります。そっと下ろしましょう。
返し縫いをする
ミシンの「返し縫ボタン」を押して、3~4針返し縫いをします。
まっすぐ縫い進める
ミシンの「スタート」ボタンを押して(またはフットコントローラーを踏んで)、まっすぐ縫い進めます。
縫い始める前に、速度調整レバー(スピードコントローラー)をチェックして、適切な速度になっていることをチェックしてください。いきなり「はやい」だと危険です。
縫うときは、布の向こう側と手前を軽く手で押さえ、たるまないようにしながらまっすぐ縫い進めます。
布端で返し縫いをする
布端まで縫ったら、縫い始めと同じようにミシンの「返し縫ボタン」を押して、3~4針返し縫いをします。
ミシン針と押さえ金を上げる
はずみ車を回してミシン針を一番上まで上げて、押さえ金も上に上げます。
糸を10cmほど引き出す
布を横に引いて、糸を10cmほど引き出します。
布の際で上糸と下糸を切る
布の際で上糸と下糸をそれぞれ切ります。
以上で、ミシンの直線縫いが完了です。
ミシンでまっすぐ縫うコツは?
直線縫いと言っても、意外と難しいもの。縫い進めるうちに曲がって、まっすぐに縫えないことってありますよね。
そんなときは、
ことで、幅をそろえてまっすぐ縫えます。
厚紙を貼る
ミシンでまっすぐ縫うためのオプション品として、「マグネット定規」や「ステッチ定規」などがあります。
ミシンによってはステッチ定規が付属品として付いている場合がありますが、ない場合は厚紙で代用します。
まず厚紙を1.5×3cmくらいに切り、1cmに折ります。
次に針の位置から縫い代幅を定規で測り、押さえ金と平行にし、マスキングテープなどで貼り付けます。
あとは、布端を厚紙に合わせて縫うだけでまっすぐ縫えるようになります。
針板のます目を利用する
針板には「ます目」があります。
このます目は、針の位置から線までをmm(ミリメートル)で表しています。10の線は10mmなので1cmとなっています。このます目の線に布をあわせて縫うことで、まっすぐ縫えます。
また、押さえ金のミシン幅(だいたい0.7cm)を定規代わりにしても良いでしょう。
まとめ
直線縫いはミシンかけの基本ですが、ミシンの操作に慣れていないと手順を忘れてしまったり、まっすぐ縫えなかったりするものです。何度か繰り返してきちんとマスターしましょう。
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