アメリカの人気キャラクター「スヌーピー」を使ったハンドメイド作品の販売は、著作権を侵害するため禁止です。趣味で楽しむだけなら問題ありませんが、スヌーピーを販売目的で利用し、実際に販売するのは違法です。「リメイク」も違反です。
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「スヌーピー」とは?
一応、スヌーピーについて説明します。「スヌーピー(Snoopy)」とは、ビーグル犬をモデルにしたアメリカ生まれの人気キャラクターです。
スヌーピー(英: Snoopy・英語読みは「スヌーピ」)はアメリカの漫画家、チャールズ・モンロー・シュルツが1950年から書き始めた漫画『ピーナッツ』に登場するビーグル犬。性別はオス。作品の主人公チャーリー・ブラウン少年の飼い犬。趣味は変装、スポーツ、小説の執筆など多岐にわたる。
スヌーピーの著作権について
スヌーピーは、著作権によって守られています。著作権とは、第三者に勝手に利用されないよう、作者のアイデアを守るための権利です。
以下は、日本のスヌーピーのオフィシャルサイト内での利用条件の抜粋ですが、オフィシャルサイト外であっても同じことが言えます。
このデータの一部又は全部を、著作権法に認められているご利用方法以外で、PWLLCの事前の書面による同意なしに、複製(コピー)したり、上演・演奏したり、放送・有線送信(インターネットでデータを送信することもこれに含まれる。)したり、映画のデータを上映・頒布したり、その他著作権法において著作権者又は著作隣接権者に認められた権利を行使することは禁止されています。
上映や放送に関しての記述ですが、当然、スヌーピーのキャラクターをハンドメイド作品として商用利用することは禁止されています。
スヌーピーの商用利用について
スヌーピーは著作権で保護されているため、無断で商用利用するのは禁止です。ハンドメイドにおいても、趣味の範囲で作って自分で利用する分には構いませんが、ハンドメイド販売サイトやフリマアプリで販売するのは著作権侵害となります。
ハンドメイド販売サイトでは少なくなりましたが、フリマアプリで「スヌーピー ハンドメイド」と検索すると、いまだに販売している人がたくさん出てきます。ですが、これらはすべて違法です。「みんな売っているから大丈夫」と安易な発想はやめましょう。
スヌーピーを商用利用する場合、著作権を保有しているピーナッツ・ワールドワイド・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーに許可をもらえば良いのですが、個人がお願いしても、許可が下りることはまずあり得ません。
偽スヌーピー販売事件
2018年11月14日、大阪市旭区生江に住む無職の女性が、フリマサイトでスヌーピーを模倣したスマートフォンケースや小銭入れなどの類似商品を全国に約600点販売し、逮捕されました。
人気キャラクター「スヌーピー」のデザインと文字を使用した類似商品を販売したとして、奈良署は14日、商標法違反と不正競争防止法違反の疑いで、大阪市旭区生江、無職、上田小夜香容疑者(34)を逮捕した。
出典:https://www.sankei.com/affairs/news/181114/afr1811140037-n1.html
実際に逮捕者も出ているので、人気キャラクターの無断使用は避けましょう。
まとめ
人気キャラクターを勝手に商用利用するのは禁止です。著作権の侵害ですし、ハンドメイド販売サイトやフリマアプリでも出品を固く禁じています。
知らないで販売してしまっていた方は、今すぐ出品を取り消しましょう。
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