どんなにクオリティの高い写真を撮っても、商品説明をおろそかにすると、まったく売れなくなります。
写真は、ハンドメイド作品の見た目など視覚的な情報を伝えられますが、「どんな素材が使われているのか」「どのくらいの重さがあるのか」といった情報を伝えるのは困難だからです。分からなければ、お客様は買いません。
その写真の欠点を補うのが「商品説明」。写真ではわからない情報を補完し、お客様が不安のない状態で買い物ができるよう手助けしてくれます。
この記事では、ハンドメイド作品の商品説明の書き方を、例文つきでわかりやすくご紹介しています。特別な文章スキルは必要ありません。この記事を読めば、購買意欲を刺激するような商品説明が書けるようになります。ぜひご参考にしてください。
-
ハンドメイド作品の写真をスマホでセンス良く撮影するテクニック
今すぐ読む
商品説明に力を入れるべき理由
ハンドメイド作品をインターネットで販売するなら、写真のクオリティにこだわるのと同じくらい、商品説明にも力を入れるべきです。
その理由は次の 3 つ。
ここでは、それぞれの理由について詳しく解説していきます。
検索でヒットしやすくするため
ハンドメイドマーケットには検索機能があり、キーワードで検索ができるようになっています。お客様は、「こんなものが欲しい」と思ったとき、この検索に思い当たるキーワードを入力して探し物をします。検索結果には、そのキーワードが商品名や商品説明に含まれた作品が表示されます。
そのため、商品説明を具体的に書いておけば、必然的にいろんなキーワードで検索に引っかかるようになり、より多くのお客様に見てもらえる可能性が高くなります。
ハンドメイドマーケットには膨大な数の作品が出品されているので、他の作品に埋もれないためにも商品説明を充実させ、見込み客に自分の作品を見つけてもらうようにしましょう。
-
ハンドメイド作品の閲覧数を増やす商品名(作品名)の付け方
今すぐ読む
お客様に納得して買ってもらうため
インターネット販売の特性上、お客様は購入前にハンドメイド作品を手にできません。
実物がないため、作品の写真を見たり説明を読んだりして、買おうかどうかを慎重に検討しています。そこで購入に必要な情報が十分に得られれば納得して買い物ができますし、分からないことがあれば購入を見送ります。
「分からないことは作家に聞いてくれるだろう」と思うのは甘い考えで、お客様はわざわざ問い合わせるのが面倒なので、疑問を持ったら他の作家がつくっている同じ作品を探そうとします。
お客様に手間をかけさせることをしていては売れません。販売する側は、自分が作品を購入する立場だったら「どんなことを知りたいか」「どんなことに不安を感じるか」などを深く考え、それらの疑問や不安を解消するような情報を商品説明に書くようにしましょう。
購入前に知りたいであろう情報を先回りして伝えることができれば、お客様をスムーズに購入へと導けます。
返品や返金リスクを減らすため
商品説明が不十分だと、お客様がハンドメイド作品に対して誤った知識やイメージを持ったまま買ってしまいます。そうなれば、実際に届いた作品を見て「イメージと違う」「こんなことは書いてなかった」などの不満を生み、返品や返金を求められるケースが増えます。
一般的なクレームは、作品の色や形、サイズ、機能、素材が期待していたものでなかった場合に起こります。また、作品のデメリットや取り扱い方法について十分な説明がされていないと、作品の品質や性能の欠陥と誤解される可能性があり、返品や返金の要求がより多く発生します。
商品説明を詳しく記載すれば、お客様はハンドメイド作品についてより正確な情報を得ることができ、その作品が自分に合っているかどうか、イメージ通りの作品であるかを購入前に適切に判断することができます。販売者にしてみれば、作品に対しての誤解や誤ったイメージを回避し、返品や返金といった余計な作業を減らすことができます。
購入者・販売者ともに気持ちよく取引を終えられるので、販売者は文章を通して丁寧かつ正確な商品情報の提供に注力しましょう。
商品説明を書くのに文章力は必要?
美しい文章を書きたいと思うハンドメイド作家さんは多いかもしれませんが、商品説明を書く上で、その必要はありません。
美しい文章を書く必要はない
商品説明を書く上で必要なのは、文章力ではありません。
いくら美しい文章が書けたとしても、中身がなければ購買意欲を高める文章にはなりません。購買意欲を高める文章とは、文章の表現の上手さではなく、購入に必要な情報がすべてそろっているかどうかで決まります。
ハンドメイド作家さんの中には「文章力がないと買ってもらえない」と悩んでいる方がいるかもしれませんが、まったくの勘違いです。必要なのは、「文章力」ではなく「情報量」です。美しい文章で書かれていなくても、購入するために必要な情報が十分に記載されていれば、少しくらい文章が下手でもお客様は納得して購入してくれます。
世の中には文章のルールがいろいろあるので、文章のできを気にすると何も書けなくなってしまいます。はじめのうちはあれこれ考えず、まずはハンドメイド作品に関する情報をすべて書き切ることに挑戦してみてください。
話しかけるように書こう
文章を書くのが苦手な方は、相手に話しかけるように書いてみてください。
実際の商品を見ることができない相手に対して、見た目や質感、サイズ感などを言葉だけで伝えるイメージで書きます。ハンドメイド作品が手元にあると「私はこれを作っています」と実物に頼りがちですが、実物がなければ、言葉だけで一生懸命 伝えようとするはず。それを商品説明を書くときに応用すれば、すらすらと書けるようになりますし、読む人に伝わりやすい文章になります。
実際に書くときは、フランクな文章になりすぎないよう注意。話しかけるように書くとは、「話し言葉で書く」ということではなく、あくまで文章を書きやすくするための手法です。書き終えた後に読み返して、フランクな言葉遣いがあったら丁寧な言葉に書き換えましょう。
商品説明を書くときの4つのポイント
何も意識しないで商品説明を書こうとすると、つい肝心な情報を伝えるのを忘れてしまったり、読みにくい文章になったりします。
そうならないよう、商品説明を書くときは最低限 次の 4 つを意識しましょう。
どれも基本的なことですが、上記を意識して商品説明を書くと、お客様にとって読みやすく、ハンドメイド作品の特徴や魅力が伝わる文章ができあがります。
1つずつ説明するので、筆を執る前に頭に入れておきましょう。
1. 「当たり前のこと」をしっかり書く
商品説明には、「当たり前のこと」をしっかり書くことがとても重要です。あなたの作品についてまったく知らない人でも、商品説明を読むだけで基本的なことや他のものとの違いが理解できるようにしましょう。
ハンドメイド作品をつくっている側からすると、当たり前 過ぎて「こんなことをわざわざ商品説明に書く必要があるの?」「写真を見れば分かるでしょ」と疑問に思うかもしれません。文章が長くなってしまうので、余計な情報だと思ったら省略したくなりますよね。
ですが、作品をはじめて見る人にとっては、そういった「当たり前のこと」が情報として記載されていることが必要だったりします。なぜなら、インターネット販売では、お客様に実物を手に取って見てもらえないからです。基本的な情報こそが、購入するかどうかを判断する貴重な情報なのです。
商品説明を読むだけで「どんな作品なのか」「どういう使い方を想定しているのか」「どんな人に向けた作品なのか」「使うとどうなれるのか」などがわかるように、当たり前のことを、当たり前に書くようにしましょう。そうすることで、新規のお客様も不安のない状態でお買い物ができます。
2. 価格に納得感が生まれる説明をする
素材選びや製作工程にこだわって、1つひとつ時間をかけてつくったハンドメイド作品には、それ相応の価値があります。必然的に、販売価格も高くなります。ただ、お客様はそういった作り手の苦労を知らないため、作家が付けた値段に対して「なんでこんなに高いの?」と疑問を持ちます。
そこで重要なのが、商品説明に価格設定の説得材料を盛り込むこと。「なぜ、この価格なのか」をお客様に伝えることができれば、作品の価値に納得して購入してもらえます。
具体的には、次のような説得材料を商品説明に盛り込みます。
- 使われている素材の希少価値
- デザインや構想にかけた時間
- 試作や試用に費やした時間や数量
- 製作でもっとも苦労している点
説得材料は、できるだけ具体的に書きましょう。たとえば、「時間をかけて丁寧に製作しています」と簡潔に書くのではなく「1点1点 手で編み、染色し、組み立てております。納得の色味、バランスになるように確認しながら丁寧にお作りしています。」の方が、作り手の こだわり がグッと伝わりますよね。
作品づくりをもう一度 思い返してみて、自分がどこにこだわったかを整理し、そのこだわりが価格に反映されていることが伝わるように商品説明に記載してみましょう。
3. 読みやすいレイアウトを心がける
商品説明を書くときは、文章の「読みやすさ」にも気を配りましょう。
ハンドメイド作品の価値を強くアピールしても、「一文が長い」「改行がない」など、文章がずらっと詰まっているとじっくり読んでもらえません。特に最近はスマホで作品を閲覧するお客様が多いので、小さい画面でもすらすら読める工夫が必要です。
読みやすい文章にするには、文字色を変えたり、重要な部分を太字にしたり、見出しを大きくしたりといった装飾が有効です。ネットショップで文字の装飾が可能なら編集してみましょう。
ハンドメイドマーケットでは、文字を派手に装飾することができません。限られた制約の中で文章を見やすく整理していき、お客様に見てほしい部分に目を向けてもらう工夫が必要です。
具体的には、次のような方法で文章を読みやすくしていきます。
- 見出しを付ける
- 一文の文字数を短くする
- 文章の意味ごとに段落をつくる
- 箇条書き(リスト)を活用する
- 専門用語や業界用語を避ける
このように、限られた制約の中でも、工夫次第でいくらでも読みやすさを改善できます。上記を参考に、どうすれば読みやすくなるかを自分なりに研究してみてください。
-
ハンドメイド作品の商品説明文を読みやすくする5つのポイント
今すぐ読む
4. リンクを張りすぎない
商品説明に他のページやサイトへのリンクを張るのは極力 避けましょう。他のページへのリンクは、すべて「逃げ道」になってしまうからです。
具体的には、次のようなリンクが逃げ道になりやすいです。
- シリーズ作品の紹介
- 注意事項をまとめたページ
- SNS などの外部サイト
お客様は今 見ている作品が気になっているのに、シリーズ作品の紹介があると「これも良いな」「こっちも気になる」と迷ってしまいます。他の商品を宣伝したい気持ちもわかりますが、気が散ると購入を見送る原因になるので、リンクを張るのは避けた方がよいでしょう。
注意事項を長々と記載したページへのリンクを張るのも NG 。注意事項を読んでいるうちに購買意欲が下がります。
もっとも避けたいのが、Twitter や Instagram といった SNS へのリンク。SNS はさまざまな情報が流れているので、はじめはあなたのアカウントを見ていても、ほかの情報に目が奪われ、元のページに戻ってこなくなります。
そもそも、SNS は自分の商品ページへ集客するためのものであって、商品ページから SNS へ誘導するのは本末転倒。お客様を逃がしてしまうので、絶対に避けましょう。
商品説明に盛り込むべき9つの内容
商品説明とは、写真ではわからない魅力や情報を文章で伝える手段。お客様が写真を見て疑問に思いそうなことはもちろん、購買意欲を刺激するようなセールスポイントも記載しましょう。
具体的には、次のような項目を商品説明に記載していきます。
上記の9つの項目をきちんと記載することで、お客様の不安を解消したり、購入で迷っているときの最後の一押しができます。書き方を例文とともに解説していくので、参考にしながら説明文を書いてみましょう。
1. 用途
商品説明の冒頭に書くべきなのが「用途」。アクセサリーなら「ピアス」「バングル」といった風に、これは一 体 何のハンドメイド作品なのかを最初にしっかりと伝えましょう。
はじめに用途を明確に記しておくことで、その作品をはじめて見る人が、何について説明しているのかが瞬時に理解でき、その後に続く商品説明もスッと頭に入っていきます。
以下に例文をご紹介しますので、これを参考にしながら作品の用途を書いてみましょう。
2 つのリングが立体的に重なった、シンプルながらも個性的なイヤリングです。
ミニチュアにしたクロワッサンをモチーフにした、かわいくておいしそうなピアスです。
春のお出かけにピッタリ。桜の花びらをモチーフにしたリングです。
2. 特徴
ハンドメイド作品の特徴は、客観的に説明していきます。素材や質感、サイズなど、写真を見ただけでは判別できないような詳細なディテールを伝えることで、お客様が不安のない状態で買い物ができます。
次のような情報を商品説明に記載することで、作品のディテールが明確になります。
- 素材、成分
- 重さ、サイズ感
- 触り心地、硬さ
- 肌ざわり、着心地
- 食感、味、におい
このほか、機能性やアレルギー対応の有無も記載すると良いでしょう。
以下の例文のように、具体的な名称や数字を用いて詳細かつ正確に書くと、お客様がよりイメージしやすくなります。
全長 約 2.5cm のピアス。大きさ 6mm のコットンパールを 1 つ使用。動くたびにゆらゆら揺れます。色は桜のような肌なじみの良い優しいピンクです。
淡くて儚いブルーのワスレナグサを、透明度の高いレジンで包み込んだリングです。重さは わずか1.5g。存在感はありますが、着けていることを忘れるくらいの軽い着け心地。
素材にこだわった上品な T シャツ。使用している生地は、使い込むほどに風合いが増す天然繊維。肌にも優しく、安心して着用いただけます。薄いクリーム色でも透け感がなく、1 枚で着ていただけます。
色に関しては、お客様のつかっている端末によって見え方が異なるため、例文のように特に詳しく書いておく必要があります。
3. 製作背景
ハンドメイド作家さんは、それぞれ何かしらの理由があって作品をつくっているはず。そういった「製作背景」(= きっかけ )は隠さず、表に出しておきましょう。
「そんなことを書く必要があるの?」と疑問に思うかもしれませんが、作品が生まれた経緯を具体的に伝えることで、同じ境遇にいるお客様が共感し、その作品を欲しいと思う気持ちが強くなります。
次の例文のように、「いつ、誰が、どこで、何をしていたとき生まれた作品なのか」を詳しく説明していくと、ストーリーが具体的に想像でき、より強い共感を生みます。例文を参考にしながら書いてみましょう。
「うちの犬の体形に合う服がなかなか見つからない」と悩み続け、だったら自分でつくってみよう!と思い立ったのが、このドッグウエアをつくった きっかけ です。
フルーツの色って、みずみすしくてステキだな…そう思ったのが、この果物モチーフのアクセサリーをつくったきっかけです。果実のようなフレッシュなカラーが、見ているだけで元気を与えてくれます。
身体の不自由な友人が、「車椅子用のかわいいカーステッカーがあったらいいのに」と不満をもらしたのが、この作品をつくろうと思った きっかけ です。
長文になりそうなら、プロフィールに記載して商品説明にリンクを張って読んでもらいましょう。
4. こだわり
一生懸命 つくったハンドメイド作品には、自分の「こだわり」や「好き」といった想いが込められているはず。
こういった作り手にしかわからないセールスポイントを商品説明に織り込むことで、作家の人柄が伝わったり、作品への熱意が伝わり好印象を生みます。
1つひとつの作品にこだわりが詰まっていることが伝われば、価格設定に納得してもらいやすくなります。例文をご紹介するので、参考にしながら書いてみましょう。
小鳥モチーフの手刺繡ブローチです。小鳥の周りの植物を一本どりで丁寧に仕上げ、繊細かつ深みがでるように工夫しました。
皆様に安心してお召し上がりいただけるよう、有機栽培や国産の厳選した原材料を使用し、1つひとつ丁寧に作った当店こだわりのサブレです。
ミモザのピアスです。実物のミモザが持つ「繊細でやわらかな空気感」を表現するため、1年かけて試行錯誤を繰り返し、やっと納得のいく作品に仕上がりました。
5. 使用例
リアルな使用例を紹介すると、実際にハンドメイド作品と一緒に過ごす時間がイメージでき、お客様の購買意欲がより強くなります。
次の例文を参考に、どんなシチュエーションを想定しているか、どんなコーディネートがおすすめかなど、「いつ、どこで、誰と一緒に、どんな風に」使ってもらいたいかを伝えてみましょう。
ノースリーブの季節に、手元にアクセントが欲しいときにおすすめのバングルです。
シンプルでありながら上品な雰囲気に仕上げたため、フォーマルシーンやウェディングにぴったりのピアスです。
ふわふわした肌触りのぬいぐるみです。抱っこしてみたり、頬ずりしてみたり…疲れた時の癒しグッズとしてぜひお使いください。
6. ベネフィット
ハンドメイド作品を売るためには、しっかりと「ベネフィット」を伝えることも重要です。
ベネフィットとは、その作品を買って得られる効果や利益のこと。「買ったらこんないい未来が待ってますよ」と伝えることで、購入を迷っているお客様の背中を後押しできます。
以下にベネフィットの伝え方を例としてご紹介しているので、こちらを参考にしながら書いてみましょう。
身に着けるだけでなんだか前向きな気持ちになれる、そんなピアスです。
絶妙な幅が、手首のラインをスリムに演出してくれるバングルです。
「身につけていると幸せになれる」と言われている馬蹄(U字型)をモチーフにしたネックレス。
7. お客様の感想
お客様からレビューをいただいているなら、ぜひ商品説明で紹介してください。つくった本人が作品の魅力をアピールするよりも、直接の利害関係がない第三者(お客様)による意見の方が信ぴょう性が高まります。
以下に、レビューの紹介方法を例としてご紹介するので参考にしてください。
お客様からは、「軽い着け心地でつけやすい」「紙粘土のように軽くて、着けていても抵抗がありません」とお喜びの声をいただきました。
アクセサリー作家になって幸せだと感じるのは、お客様から「明るい気持ちになれます」と嬉しいご感想を頂戴したときです。
■ 実際に着用して下さったお客様の感想
・細かい部分も丁寧に作られており、ため息が出るほど可愛いです。
・リピートしました。前回は友達の誕生日プレゼントに、今回は自分用に。
・包装が可愛いくて、心温まるお手紙まで添えてあり嬉しかったです!
「思った通りの商品でした」などの抽象的な意見では参考になりません。買った後の未来がどうなるのかが想像できるような、具体的なレビューを厳選して紹介しましょう。
8. デメリット
商品説明には、ハンドメイド作品のメリットだけではなく、デメリットもきちんと記載しておきましょう。
わざわざマイナス面を書くことに気が引けるかもしれませんが、デメリットを隠したまま販売してしまうと、届いた作品を手に取ったお客様が「思ったのと違う」とガッカリされます。最悪、低評価を付けられたり、クレーム対応に追われることにもなりかねません。購入後のトラブルを回避するためにも、良いことばかりではなく、悪いところも隠さずに書きましょう。
デメリットを正直に書くことで、作家に対して誠実な印象が生まれ、安心感が増します。
以下にデメリットを記載するときの例文をご紹介するので、こちらをご参考にしてください。
直射日光に当てると色褪せや劣化が早まります。日の当たらないところに保管くださいませ。
天然素材のため、個体差があります。色の濃淡や柄が写真とは異なる場合があるので、お届けした作品の色味を気に入っていただけると幸いです。
防腐剤の独特な臭いがします。臭いを軽減する加工をしていますが、再度密封すると臭いがこもります。風通しの良いところに保管してください。
9. 取り扱い方法
購入を迷っているお客様は、ハンドメイド作品を買ってからの取り扱いについても気になるもの。実際に使用するときの日々のお手入れの仕方や正しい使い方、保管方法を説明することで、安心して購入ができます。
以下に例文をご紹介するので、作品に応じて適切に記載しましょう。
ご使用後は、やわらかい布などで汗や汚れをよく拭いてから保管してください。
温めながら力を加えたりすると、変形する恐れがあります。お取り扱いにはご注意ください。
表面のガラス素材は、水やアルコールで拭くことが可能です。金属と接着している付近はレジンで補強しているため、アルコールは避けてください。
-
ハンドメイド作品の商品説明の例10文【コピペOKのひな形】
今すぐ読む
商品説明は何文字くらい書くべき?
ハンドメイドマーケットで売上の高い作品を調べてみると、商品説明を 500 ~ 1,000 文字程度書いている場合が多いことがわかりました(当ブログ調べ)。
決して「文字数が多ければ売れる」わけではありませんが、作品の特徴や魅力をお客様に知ってもらうためには、どれくらいの文字数を書けばいいかの目安にはなるかと思います。
文字数が多ければ、検索結果に自分の作品が表示される可能性が高くなります。多くのお客様に自分の作品を見てもらうよう、まずは 500 文字を目標に書いてみましょう。
もちろん、たくさん書けるのなら、文字数制限が許す限り書いていただいて構いません。「長文は嫌われるのでは」と心配かもしれませんが、作品に興味をもったお客様は、商品説明が長くても熱心に読んでくれます。「説明しすぎ」ということはないので、文字数が多くなる分には気にしなくて大丈夫です。
購買意欲が下がる商品説明の例
商品説明を丁寧に書けば、写真ではわからないハンドメイド作品の魅力を伝えられます。魅力が十分に伝われば、作品の価値を高めることができます。一方で、商品説明のせいで作品の価値を損ねてしまうこともあります。
どんなに作品や写真のクオリティが高くても、次のような商品説明を書いてしまうと、作品の価値が損なわれ、お客様の購買意欲がガクッと下がります。
顔の見えないインターネット販売では、言葉ひとつで作品や作家の印象がガラリと変わります。上記のような商品説明では、お客様に悪い印象を与えかねません。商品説明を書き終えたら、該当する項目がないかチェックしましょう。
冒頭で注意書きを書く
冒頭の一文は、お客様が最初に目にする文章。そんな場所に、作家の都合を優先するような注意書きを書くのはやめましょう。いきなり一方的で高圧的な文面が目に入ると、購入する側が萎縮してしまいます。
たとえば、「イヤリングへの変更はしていません」「備考欄に必ずサイズをご連絡ください」「プロフィールをご一読ください」などの注意書きを冒頭に書いてしまうのは NG 。写真を見て興味を持ったお客様も、こんな注意書きが目に入ったら途端に熱が冷め、離脱します。
購買意欲の高いお客様は、商品説明を最後まで読んでくれます。冒頭で注意書きを書く必要はありません。他の場所にやわらかな表現で書くようにしましょう。
-
お客様が納得できるハンドメイド作品の注意書きの書き方【例文あり】
今すぐ読む
ネガティブな表現をする
「素人なので」「ノークレームで」など、ネガティブな表現を商品説明に記載するのは避けましょう。こういった表現はお客様を不安な気持ちにさせ、購入を見送られる原因になるだけです。
商品説明は作品について知ってもらうためのものであって、クオリティの低さを言い訳したり、クレームを言わないでと宣言するための場ではありません。そうではなく、「手作業で製作しており個体差があります。お届けした作品を気に入っていただけると幸いです。」といった具合に、肯定的で明るく、やわらかい表現を心がけましょう。
誤字脱字が多い
商品説明を書く際は、誤字脱字や変換ミスに気を付けてください。誤字脱字が多いと、お客様は「この作家から買って大丈夫かな?」「いい加減な人なのでは?」と不信に思います。
お客様はわざわざ誤字脱字を指摘してくれませんから、自分でミスに気づくことが大切です。書いた直後はミスに気が付きにくいものなので、一晩 寝かせてから翌日に読み返すと、わかりにくい箇所や間違いに気が付きやすくなります。声に出して読んでみたり、他の人に読んでもらったりするのも良いでしょう。
まとめ
インターネット販売では、訪問してくれたお客様を直接 接客することができません。そう考えると、「商品説明」が「接客」の役割を果たすといっても過言ではありません。
それだけ重要な役割を担うのに、対面での接客と違って相手の反応がわかりにくいのが商品説明の難しいところ。はっきりとした正解が見えないので、ハンドメイド作家を悩ませる仕事のひとつでもあります。
ただ、思い立ったらすぐに書き換えられるのがインターネット販売の強みでもあります。少しずつ書き換えたり、補足したり、進化させていき、徐々に魅力的な商品説明に仕上げていけば良いので、いきなり完璧に書こうと意気込まなくても大丈夫です。まずは書いて書いて、文章に慣れていきましょう。
-
ハンドメイド作品の値段の決め方は?損しない適正価格の考え方
今すぐ読む