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minne「特定商取引法に基づく表記」の非公開方法

2021-09-14

minneで特定商取引法の住所・電話番号を非公開にするには?
ハンドメイド作家

ハンドメイドノート

現役ハンドメイド作家|手芸歴7年|ブログ歴7年|ハンドメイドマイスター|手芸アドバイザー|プロフィール

ハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」は、「特定商取引法に基づく表記」の所在地・連絡先の非公開が可能です。

自宅を拠点にハンドメイド作品を販売している個人だと、「特定商取引法に基づく表記」には自分の氏名や自宅の住所、プライベートで使っている電話番号を記載しなければなりません。「特定商取引法に基づく表記」を非公開に設定することで、自宅の住所と電話番号を非公開にできます。

この記事では、そもそも特定商取引法とは何かといった基本的なことから、記載方法、非公開の設定について詳しくご紹介しています。「自宅の住所を公開するのが怖い」と感じている方は、ぜひご参考に。

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「特定商取引法」とは

特定商取引法の概要と違反例のイメージ

消費者の利益を守るための法律

特定商取引法は、事業者による違法・悪質な勧誘行為等を防止し、消費者を保護するために制定された法律。インターネット、郵便、電話などの通信手段によって申し込みを受ける取引や、通信販売に従事する場合に適用されます。

通信販売では詐欺行為などが多発しています。そういったトラブルから消費者を守るための法律です。

表記すべき内容

特定商取引法では、「事業者の氏名、住所、電話番号」「販売価格、代金の支払い時期、送料、納期」「返品に関する規定」などを明記するように義務付けています。これが、特定商取引法に基づく表記です。

対象となる販売業者

特定商取引法の対象となる取引は次の通り。

  • 訪問販売
  • 通信販売
  • 電話勧誘販売
  • 連鎖販売取引
  • 特定継続的役務提供
  • 業務提供誘引販売取引
  • 訪問購入

上記の「通信販売」とは、インターネット、郵便、電話などの通信手段によって申し込みを受ける取引を指し、ハンドメイドマーケットやネットショップでの販売は、この通信販売に該当します。

特定商取引法に基づく表記は、法人であっても、個人であっても、ハンドメイドマーケットやネットショップで販売するなら必ず実施しなければなりません。

参考リンク:特定商取引法の対象となる類型(消費者庁)

「特定商取引法に基づく表記」の記載は必要?

minneでハンドメイド作品を販売するなら、特定商取引法に基づく表記を記載しないとならないのでしょうか。minneのガイドを調べたり、運営に回答をもらい、記載の必要性について調べてみました。

minneガイドの記述

minneのガイドには、以下のように記載があります。

特定商取引法における販売業者に該当する場合、「特定商取引法に基づく表記」のご登録をお願いしております。

特定商取引法における販売業者に該当するかどうかにつきましては、個別の事例となりますので、minneよりご案内することができません。

出典:minne ヘルプとガイド

特定商取引法に該当するかどうかは個人の判断に任せる、という姿勢なので、特定商取引法に基づく表記を記載するかどうかも個人の判断に任せるようです。

minne運営の回答

minneのガイドだけでは、「特定商取引法に基づく表記」の記載が必須なのか明確ではありません。

そこで、minneの運営に聞いてみました。

minneの回答メール

お問い合わせの件に関しまして、【特定商取引法に基づく表記】は
各作家様ご自身の判断により、設定をお願いしております。

※食品カテゴリーにて販売を行う場合は、登録が必要です。

やはり、記載するかどうかは作家の判断に任せるようです。

結局、記載は必須なの?

minne運営に聞いてみても、特定商取引法に基づく表記は記載しなければならないのか、はっきりとした回答は得られませんでした。

結局、空欄はダメなのでしょうか?

いろいろと調べた結果、記載は必須だと判断しました。その理由は次の通り。

  • minneのほとんどの作家が、特定商取引法の対象となる販売業者であるため
  • BASEやSTORESなどのネットショップでは、特定商取引法に基づく表記が必須となっているため
  • 特定商取引法に基づく表記は、自己の判断で省略したり、異なる記載をすることはできないため

minneでハンドメイド作品を販売する行為は、特定商取引法の対象者である「通信販売」に該当します。そのため、販売者には特定商取引法に基づく表記を記載することが求められます。

また、特定商取引法に基づく表記は、原則として自己の判断で省略したり、異なる記載をすることはできません、そのため、空欄のままは違反とみなされる可能性が高いです。

そもそも、正体を隠して商品を売ることが許される世の中なら、詐欺行為もまかり通ってしまいます。なので、販売者としてきちんと書いておきましょう。

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「特定商取引法に基づく表記」の書き方と確認方法

ここからは、minneで特定商取引法に基づく表記を登録する方法について解説していきます。

登録方法

minneの管理画面

登録は、会員ページ>設定>特定商取引法に基づく表記にて行えます。

minneの「特定商取引法に基づく表記」の設定画面

設定画面では、現在の特定商取引法に基づく表記が確認できます。編集ボタンをタップして登録しましょう。

なお、この項目の下にある「所在地・連絡先を公開する」にチェックを入れると、住所と電話番号が非公開になります。

記入例

minneの「特定商取引法に基づく表記」の記入例

  1. 事業者:自分または代表者の氏名
  2. 郵便番号~建物名など:店舗の住所(店舗がないなら自宅の住所)
  3. 電話番号:連絡の取れる電話番号(スマートフォンの電話番号など)

店舗がなく、自宅を拠点にminneでハンドメイド販売しているのであれば、自宅の住所と、固定電話やスマートフォンの電話番号を記載しましょう。

※「所在地・連絡先を公開する」にチェックを入れると、minneの住所と電話番号が公開されます。

確認方法

minne「特定商取引法に基づく表記」の確認場所

登録した特定商取引法に基づく表記は、各商品ページの「レビュー」の下部「特定商取引法に基づく表記」のリンクから確認できます(未登録だと表示されません)。

または、以下のURLでも確認ができます。

https://minne.com/ユーザーID/trading

ユーザーIDは「@」と「半角英数」の文字列です。

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「特定商取引法に基づく表記」を非公開にするには

minneでは、特定商取引法に基づく表記の一部を非公開にできます。

非公開にできる項目

minneでは、特定商取引法に基づく表記のうち、

  • 事業者の所在地(住所)
  • 事業者の連絡先(電話番号)

が非公開にできます。

自宅でハンドメイド作品を販売している作家さんは、自宅の住所やプライベートで使っているスマホの電話番号を記載することとなりますが、この項目を非公開にできるのです。

ただし、事業者の氏名は非公開にできないので、入力した内容が表示されます。

非公開にする方法

特定商取引法に基づく表記の住所・電話番号は、minneの「設定」より非公開にできます。

minneの管理画面

まず、会員ページにログインし、メニューの「設定」を選択。

次に、設定メニューの「特定商取引法に基づく表記」を選択します。

minneの「特定商取引法に基づく表記」の設定画面

現在の特定商取引法に基づく表記が確認できます。ここの「プライバシー設定」が「所在地・連絡先を公開する」になっていたら、編集ボタンをタップして非公開にしましょう。

プライバシー設定の「所在地・連絡先を非公開にする」にチェックを入れて更新すると非公開にできます。

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非公開にしたときの見え方

特定商取引法に基づく表記の「所在地・連絡先を非公開にする」に設定することで、代わりにminneを運営しているGMOペパボ株式会社の住所・電話番号を表示することができます。

minneで特定商取引法に基づく表記の「所在地・連絡先を非公開にする」にしたときの見え方

事業者の所在地は、以下のように記載されます。

〒150-8512
東京都渋谷区桜丘町26番1号セルリアンタワー GMOペパボ株式会社

事業者の連絡先は、以下のように記載されます。

03-5456-2622

もし、自宅の住所や自分の電話番号を記載していたとしても、ここには表示されません。

氏名を非公開にするには

minneでは、「特定商取引法に基づく表記」のうち、所在地・連絡先を非公開にする(代わりにGMOペパボ株式会社の情報を表示させる)ことはできますが、事業者の氏名は非公開にできません。つまり、ハンドメイド作家自身の本名を非公開にして販売することはできないのです。

「特定商取引法に基づく表記」では、事業者の氏名に偽名やニックネームを使うことが禁止されていますから、必ず本人確認書類(免許証など)に記載されている正式な氏名を記載しなければなりません。虚偽の内容を記載すると、特定商取引法に違反します。

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minneは匿名で出品できる?

minneで匿名のまま販売できるかどうかは、特定商取引法に基づく表記を記載するかどうかで決まります。

特定商取引法に基づく表記は、全minneユーザーがいつでもすぐに確認ができるため、ここに氏名を入力したら必然的に匿名性は失われます(住所・電話番号は非公開にできますが、氏名は非公開にはできません)。

minneは、特定商取引法に基づく表記を記載するかどうかを個人の判断に任せているようですが、ハンドメイド作品をインターネットで販売する行為は、特定商取引法の対象となる取引のうちの「通信販売」に該当するため、記載しなければならないと考えるのが妥当かと思います。

つまり、minneでハンドメイド作品を販売する以上、特定商取引法に基づく表記の記載は必須であり、氏名の非公開はできないため、匿名での販売はできない、というのが当ブログの結論です。

なお、minneは匿名配送ができるため、特定商取引法に基づく表記を記載せず、匿名配送で発送すれば、匿名性は保たれます。

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まとめ

minneでハンドメイド作品を販売するなら、特定商取引法に基づく表記を実施しなければなりません。

特定商取引法に基づく表記には、事業者の氏名、住所、電話番号などを記載します。minneでは、このうち住所と電話番号を非公開にする(代わりにGMOペパボ株式会社の情報を表示させる)ことができます。もし個人情報の公開に抵抗があるなら、非公開に設定しましょう。

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