ハンドメイド作家として活動している私は、ハンドメイドマーケットminne(ミンネ)で1年間、さまざまなジャンルのハンドメイド作品を数百点出品していました。
中にはそこそこ売れた物もありますが、「コレは全然売れなかったなぁ」と感じたハンドメイド作品もかなりありました。すごく落ち込みました。
ただ、落ち込んでばかりもいられないので、これまでの失敗を活かす意味を込めて、この記事にminneで全然売れなかった作品たちの原因を私なりにまとめました。
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minneで売れなかった理由
私のハンドメイド作品がminneで全然売れなかった理由は
の5つ。
それぞれ詳しく解説します。
競合が多い
minneで競合が多いジャンルのハンドメイド作品は、全然売れません。「競合が多い」とは、「すでにそのジャンル(カテゴリー)で販売している作家さんが多い」ということ。
私はハンドメイドのピアスをつくって販売していましたが、まったく売れませんでした。
売れなかった理由は、同じようなピアスを販売しているハンドメイド作家さんがたくさんいたためです。レッドオーシャン(競争の激しい既存市場)だったのです。
競合がものすごく多いジャンルだと、作品自体の魅力、価格、作家に対する評価の数で比較され、負けます。売れてるハンドメイド作家さんもすでに決まっています。なので、お客様に見られもしません。
オリジナリティが低い
オリジナリティ(独創性)の低いハンドメイド作品もminneで全然売れません。お店で売っていそうなハンドメイド作品を、わざわざよく知らないハンドメイド作家から買おうと思うお客様はいませんよね。既製品の方が安くて強度もありますし。
私のハンドメイド作品を例にとると、貴和製作所やビーズクラブで売っているアクセサリーパーツをつなげただけのハンドメイド作品がこれに該当します。
既製品をくっつけただけの作品なんて、独創性がないためお客様に興味を持ってもらえません。ほかにも似たようなハンドメイド作家さんはたくさんいます。
一昔前だったら売れたかもしれませんが、もうそういう手抜き(アイデアに乏しいという意味で)のハンドメイド作品が売れる時代は終わりました。
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価格設定が間違っている
高すぎる作品は売れないのは当たり前ですが、極端に安い作品も売れません。安すぎると「なんでこんなに安いの?」「この作品、大丈夫?」とお客様に不安に思われるからです。
私がminneをはじめたばかりのころ、「高すぎるとお客様に申し訳ない」という気持ちがあり、ほぼ原価の値段設定にしていました。ですが、その「自信のなさ」はお客様に伝わり、結果的に売れませんでした。
そのあと、作品のクオリティを見直し、そのクオリティに見合った価格で販売したところ、売れるようになりました。
minneで売るなら、自信をもって作品を作り、その自信を価格に反映させ、適正価格で出品しましょう。自信がないのなら、売らない方が良いです。
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写真のクオリティが低い
商品写真のクオリティは、売れ行きに直結します。クオリティの低い写真や、何のハンドメイド作品か分からない写真は、minneで売れません。
基本的なことですが、ピントが合っている、色や素材感が伝わる、使用用途が分かる写真を掲載しましょう。また、白などのシンプルな背景に、自然光で明るく撮影するとクオリティの高い写真が撮れ、作品の魅力もアップします。
逆に、目立たせようとして背景を主張させたり、アプリを使った加工のしすぎ、写真に文字をたくさん載せたりすると売れません。私のハンドメイド作品はこれが原因で売れませんでした。
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検索機能をうまく使えていない
minneの検索機能を意識しないで作品名や説明文を記載していると、全然売れません。と言うか、お客様に見つけてもらえません。
minneで出品したハンドメイド作品は、出品後すぐは新着として注目を集め、ある程度の閲覧があります。ですが、すぐに他のハンドメイド作品に埋もれ、見られなくなります。
そこで大事になるのが「検索機能」。自分だったら、出品したハンドメイド作品をどんなキーワードで検索するか?を予測し、そのキーワードを意識した作品名や説明文を記載して出品します。
たとえば、minneで「和柄のピアス」を出品するなら、お客様は「和柄」「着物」「ピアス」などのキーワードで検索しそうだと予測し、作品名や説明文に記載します。
私は検索のことを意識せず、「紫陽花の耳飾り」という作品名を付けていましたが、閲覧数は少なく、全然売れませんでした。おそらく、「あじさい」を「紫陽花」と検索する人は少なく、さらに「ピアス」を「耳飾り」と検索する人はごく少数だったためです。
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minneで売れるハンドメイド作品は?
minneをはじめたばかりのころ、私のハンドメイド作品は全然売れませんでした。原因は前述した通りですが、これらを踏まえると、こんな作品が売れるのではないかと思います。
- 作っている人がまだ少なく、ライバル(競合)が少ないジャンルの作品。
- 「パーツをくっつけて出品」ではなく、手間暇を掛けた独創性のある作品。
- 安すぎず高すぎない、お客様が納得して買える価格提示。
- 作品の写真は、白などシンプルな背景に、自然光で明るく撮影。
- 検索結果に表示されるために、キーワードを意識して作品名・説明文を考える。
特に、ライバルが少ないジャンルで挑むことは最重要だと考えます。
それに加えて、独創性のあるハンドメイド作品をminneで販売すると、売れる可能性大です。独創性が高ければ他の作家に作品をパクられるリスクも減りますし。
実際、これらを軸に自身のハンドメイド作品を改善した結果、少しずつですが注文が増えていくようになりました。
まとめ
正直、minneですぐに売れるのは難しい時代になってきています。
minneで販売するハンドメイド作家さんが増えてきていますし、1人ひとりの作家さんのクオリティも高くなっているからです。
ですが、試行錯誤を重ねて根気よく販売を続けていれば、いつかあなたの努力は報われますよ!今は売れなくても、めげずに頑張りましょう。
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