着用時に見た目が大きく変化する犬服の撮影は難易度が高め。フリマアプリやハンドメイドサイトへの出品のために写真を撮っても、なかなか見栄え良く写らず、モヤモヤする人も多いのではないでしょうか。
そんな悩みを解決するために、犬服を見栄えよく撮影するためのコツをご紹介します。「飼っている犬の服が不要になったから、メルカリで少しでも高く売りたい」「ハンドメイドのドッグウェアを minne に出品したい」と考える方のご参考になれば幸いです。
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よくある犬服の NG 写真
フリマアプリでよく見かけますが、次のような犬服の撮り方をすると売れません。
- 「犬服」であることが伝わらない
- サイズ感が分かりにくい
- 立体感やメリハリがない
いかにも「素人っぽい写真」です。実際の写真とともに説明していくので、似たような写り方にならないように注意しましょう。
「犬服」であることが伝わらない
犬服を平坦な場所に置いて真俯瞰(真上からのアングル)で撮影すると、それが何の用途に使うものなのかが伝わりません。
この撮り方は、犬服の全体像を一目で伝えるときには適しています。ただ、写り方によっては、「赤ちゃんや子どもの服」や「人形に着させる服」に見えてしまうこともあるため、1 枚目に掲載する写真としては適していません。
サイズ感が分かりにくい
犬服を単品で撮影すると、サイズ感が分かりにくくなってしまいます。
サイズの詳細に関しては商品説明文で書くとは思いますが、中にはよく読まずに買う人もいます。「思ったよりも小さかった(大きかった)」「着せてみたら背丈が短かった(胴の長さが足りない)」などの誤解やトラブルを生まないためにも、大きさのイメージができる物を一緒に写しましょう。
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立体感やメリハリがない
犬服をハンガーに吊るして水平アングルで撮影すると、ぺったりと平面的になってしまい、立体感やメリハリのない印象になってしまいます。
犬服は、着用時に胴体部分が筒状になります。扁平な状態で写すのは返って不自然ですので、犬が服を着たときのような立体感を出しましょう。
犬服を撮影するときのコツ
犬服を撮影するときは、次のポイントを押さえると見栄えがグッと良くなります。
- 詰め物を入れる
- 首輪とリードを置く
- サイド光か半逆光で撮影する
それぞれの具体的な撮影方法を解説していきます。
詰め物を入れる
犬服は、丸めたタオルなどを中に詰めて、ふっくらと丸みのある形に整えてから斜俯瞰(45 度くらいの角度)で撮影します。詰め物を入れるだけで立体的になり、着用イメージも湧きやすくなります。袖がある犬服は袖にも詰め物をしましょう。
詰め物を入れるときのポイントは、適切な量にとどめること。詰めすぎると不格好になります。上写真では、フェイスタオルを 3 枚丸めて中に詰めています。1 枚は背丈の長さにあわせて長めにしています。
実際に撮影するときは、カメラアングル を変えるなどして詰め物が見えないように工夫しましょう。
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首輪とリードを置く
犬服の近くには、首輪とリードを配置して撮影します。首輪とリードを一緒に写すことで、これが犬の服であることを買い手に伝え、同時におおよそのサイズ感も表現できます。
首輪は、輪っかをつくり犬服の首周りの近くに配置します。リードは、自然な曲線を意識しながらスタイリングしましょう。
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サイド光か半逆光で撮影する
詰め物で立体感を出しても、順光(光が正面から当たっている状態)で撮影してしまうと、影がなく全体的にのっぺりとした印象になってしまいます。
サイド光(真横からの光)か半逆光(斜め後方からの光)にして、真横または手前に影を落とすようにすると、立体的で自然な印象に仕上がります。
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影が濃く出てしまったときは、光と向い合せになるように レフ板 を置き、影をやわらかにしましょう。
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販売サイトに掲載する写真の例
実際にフリマアプリやネットショップに犬服の写真を掲載するとなると、1 枚だけではなく、異なるアングルから撮った写真をいくつか載せなければなりません。
ここでは、どこを、どのようなアングルで撮ればいいのかを実際の写真とともにご紹介していきます。ご自身の犬服を撮る際のご参考にしてください。
着用イメージを写す
フリマアプリやハンドメイドマーケットに掲載する 1 枚目の写真は、サイト内外の検索結果に表示されるため、誰が見ても一目で「犬服だ」と認識できることが重要です。
詰め物を入れて立体感を出すだけでも十分ですが、一緒に首輪とリードも写しておくことで、より着用イメージが湧きやすくなります。
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平面に置いて全体を写す
1 枚目の写真では、犬が服を着たときのイメージを伝えました。2 枚目以降に掲載する写真は、平面に置いて全体やディテールを見せていきます。
上写真は、犬服の全体像を写しています。犬服を平坦な場所に置いて、真俯瞰(真上からのアングル)で撮影しました。犬用のハンガーに吊るして水平アングルで撮影しても良いでしょう。このとき、カメラのアングルが斜めに傾くと犬服のカタチが歪んでしまうので注意してください。
夏用などの生地の薄い犬服だと、平面に置いたときにかなり扁平になります。こういった場合は、中にタオルを 1 枚だけ詰めて立体的にすると見栄えが良くなります。
生地の素材感を写す
こちらの写真は、生地の風合いが分かるようにアップで撮りました。ワッペンやタグ、プリントなど、強調したいデザインがある場合は、忘れずに掲載しておきます。
袖など細部を写す
襟や袖の縫い目や継ぎ目、締まり具合などの細部も写します。掲載枚数の上限に余裕があるなら、生地端の始末や生地の厚み、裏地の有無なども写すと良いでしょう。
ファスナーや留め具を写す
ファスナーや留め具は、使用頻度が高い箇所。買い手が詳しく知りたい情報なので、素材や大きさ、位置、数が分かるように撮影しましょう。
まとめ
犬服は、着用する前は「平面的」ですが、着用すると「筒状」へと変化します。
見た目が大きく変化する商品は、実際に使用する際の状態で撮影すると、購入者がイメージしやすくなります。
この記事で紹介した撮影方法であれば、着用イメージの湧く魅力的な写真に仕上がります。ぜひ実践してくださいね。
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