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ハンドメイド販売者が確定申告で経費にできる出費、できない出費の例

2018-02-11

ハンドメイド販売者が確定申告で経費にできる出費、できない出費の例
ハンドメイド作家

ハンドメイドノート

現役ハンドメイド作家|手芸歴7年|ブログ歴7年|ハンドメイドマイスター|手芸アドバイザー|プロフィール

確定申告が必要なハンドメイド作家さんだと、申告書を作成するときに「どんなものが経費にできるか?」って悩みますよね。

すぐに思い浮かぶ経費と言えば、布やアクセサリーパーツなどの「材料費」ですが、実はそれ以外にも経費にできるものはたくさんあります。経費にできるのに経費にしないと、税金をたくさん支払うことになります。損なんです。

一生懸命稼いだのに、確定申告で損をしてしまってはもったいない!

では、具体的にどんなものが経費にできるのか?実際に私が確定申告のときに経費にした出費をまとめました。また、確定申告でレシートがないときの対処法についても解説します。

minneやメルカリなどで販売しているハンドメイド作家さんはご参考にしてください。

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見落とし注意!確定申告で経費にできる例

ハンドメイド作家が経費にできる出費の例

ハンドメイド事業にかかわる出費は経費にできる

ハンドメイド事業の経費として計上できる出費は実にさまざま。

以下の表は、私が実際に経費にしている支出の例ですが、つくるハンドメイド作品によって異なります。その勘定項目もあわせて参考にしてみてください。

経費と勘定項目の例
勘定項目 経費
材料費 アクセサリーパーツや生地など製作で使った材料費
事務用品費 ヤットコやニッパーなどの工具代、ペンなどの文房具代
新聞図書費 ハンドメイド関連書籍、手芸雑誌
通信費 スマートフォン代、インターネット通信料、郵送料(配送料)、切手代、電話代
荷造運賃 緩衝材、段ボール、ガムテープ、ラッピング用品
支払手数料 ハンドメイドマーケットでの販売手数料・振込手数料、銀行の振込手数料
地代家賃 家賃(家事按分してください)、駐車場代
水道光熱費 電気代
減価償却費 車両代(減価償却してください)
車両関係費 ガソリン代、高速代、駐車代
旅費交通費 バス代、電車代、宿泊費
消耗品費 パソコン代、コピー機代、名刺代、ショップカード代
雑費 上記に分類できない細かい出費
ハンドメイド事業で使用した物、利用したサービスは漏れなく経費にしましょう。節税できます!

上記の表を画像にしたので、よかったら保存してお使いください。

経費の例

なお、家賃を経費にするには家事按分する必要があります。節税効果が高いので『ハンドメイド作家が確定申告で家賃を経費にするには?~家事按分の計算法』をよく読んで経費にしてみてください。

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これはダメ。経費にできない支出の例

経費にできる例と経費にできない例

税務署の人に納得のいく説明ができない出費は経費にできない

確定申告で経費にできない(認められない)出費の例は、

  • 私的な出費(プライベート旅行や買い物など)
  • ハンドメイド販売に関係のない(薄い)出費
  • 税務署の人に納得のいく説明ができない出費

です。

どれが事業に必要な出費だったか?は、自分で決めて経費にすることができ、それを経費であると認定するのは税務署です。

そのため、税務署の人に聞かれたとき、「コレはこういう理由で事業に必要だった」と誰が聞いても納得のいく説明ができるなら、ハンドメイド事業の経費にできます。納得のいく説明ができないのなら、経費にはできません。

ハンドメイド事業に必要な出費だったら、自然と納得のいく説明ができるはずです。

言うまでもなく、プライベートの旅費などを経費にしてしまうのはNG。「息抜きのために沖縄に旅行に行きました」といって、その旅費を経費にしても、税務署が納得するはずがありません。「申告漏れ」や悪質なものだと「脱税」となってしまうので注意しましょう。

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レシートがないと経費にできない?

出金伝票はレシート・領収書の代わりになる

レシート・領収書がないときは「出金伝票」を使う

経費として支払いをするときには、「レシート」か「領収書」をもらうのが基本。自分が支払ったことの証明書として欠かせない書類で、それを基に確定申告で経費として計上していきます。レシートまたは領収書を忘れずにもらい、大切に保管しておきます。

ところが、「レシートが出ない」「もらい忘れた」「紛失してしまった」なんてことってありますよね。たとえば、ハンドメイド販売イベント参加時の電車賃なんかはレシートがもらえません。

そんなときは、「出金伝票」を作成しましょう。レシートや領収書の代わりとして認められます。

出金伝票を作成すれば経費として認められますので、レシートがなくても諦めないでください!

出金伝票は、100円ショップや文房具店などで販売しています。日付や金額などを記載すれば、それがレシート代わりになります。

ただし、何でもかんでも出金伝票で済ませるのはNG。レシートや領収書で証明するのが基本なので、出金伝票はあくまでレシート・領収書がないときの手段として考えてください。

どう仕分ける?「勘定項目」の決め方

青色申告決算書

青色申告決算書には科目(勘定項目)が印刷されている

勘定項目とは

白色申告の「収支内訳書」および「青色申告決算書」の経費欄には、科目(勘定項目)が印刷されています。たとえば、「消耗品費」「地代家賃」といった勘定項目が書かれていますよね。

この勘定項目とは、経費を分類する項目のことです。経費を各勘定項目ごとに仕分けし、整理してまとめます。

勘定項目の決め方

勘定項目の決め方に関して、税務署ではルールを設けていません。「この経費は絶対にこの勘定項目に入れなければならない」という決まりはないのです。

税務署はいちいち、どの出費がどの勘定項目に入っているか?なんて気にしません。気にしているのは税額にズレがないかどうか。もし、税務署から「この勘定項目は間違っているよ」と指摘されたら、修正すればいいだけの話。

このレシートはどの勘定項目に入れようか…と悩む時間はムダ!

ですので、「この経費はこの勘定項目に入れよう」と自分なりにルールを決めることが大切です。ポイントは、一度 決めたら変えないこと。決めたルールに従って毎年申告しましょう。

迷ったら、経費にできる例で該当の勘定項目もご紹介しているので、ご参考にしてください。

ちなみに、あらかじめ申告書に記載のない勘定項目は自分で追記することも可能です。たとえば、「材料費」という勘定項目をつくりたいのなら「賃倒金」の下に追加します。

まとめ

ハンドメイド作家さん向けに、確定申告で経費にできるものの例をご紹介しました。

確定申告で節税するコツは、事業にかかわる支出は漏れなく経費にすること。経費の金額が上がれば、それだけ所得が減り、納める所得税も減ります。

経費にするときは、あなたが支払ったことの証明書としてレシートまたは領収書が必要です。レシートや領収書がない場合は「出金伝票」を発行しましょう。

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