当ブログに寄せられた、ハンドメイド作品の販売価格に関するよくある「質問」とその「答え」をご紹介します。
販売価格っていくらが正解?
ハンドメイド作品の販売価格は、原価を基準に決めていきます。原価とは、1つの作品を作るために必要となった必要経費です。
ハンドメイド作品の場合、原価には
- 材料費
- 加工費(作業時間)
- 梱包代
の3つの要素があります。
それぞれの原価を算出し、その合計金額の2~3倍で販売しましょう。
安い値段で売ると、作れば作るだけ損をします。後で値上げするのも大変なので、適正価格を先に決めておきましょう。
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ハンドメイド作品の値段の決め方は?損しない適正価格の考え方
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イベント出展の値段はどう決める?
minneやデザインフェスタなどの販売イベントに出展する場合、ネット販売のままの値段で販売すると、大損します。
販売イベントでは、上記で紹介した原価のほかに、
- 出展料
- レンタル代(什器など)
- 搬入費用
- 交通費・宿泊費
- その他雑費
などが余計に掛かります。
制作費や材料代のほかに、イベント出展に掛かった費用も原価に含み、その2~3倍で販売しましょう。
ただし、ネットの販売価格と差がありすぎるとお客様の不満を生みます。バランスを考えて値段をつけましょう。
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いくらが正解?ハンドメイド販売イベントでの値段の決め方
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売れないから安くするのってあり?
ネットで販売していると、「全然売れない…値段が高すぎたのかな?」と不安に思うことがあります。
この場合、値下げをすると売れるようになることもありますが、注意が必要です。安易に値下げをしないで、メリット・デメリットを考えたうえで、どうするか決めましょう。
値下げのメリット
- 売り上げが増える
- 在庫を処分できる
- 新規顧客の開拓
値下げをすれば、受注が増える可能性があります。利益や後先を考えずに売りたい方は、値下げも良いかもしれません。
また、「大量に抱えている在庫をさっさと処分したい」などの場合は、商品が劣化する前に値下げをして売った方が良いでしょう。
値下げのデメリット
- 利益率が下がる
- 仕入れ値が上がっときに損する
- 優良顧客がつかなくなる
- ブランドイメージが損なわれる
定番商品を値下げすると、あなたのブランドイメージが損なわれるかもしれません。「安かろう悪かろう」と思われたり、優良顧客が離れて行ってしまいます。
仕入れ値(材料費)が高騰したときにも、安くしたことで利益が下がります。
在庫処分には値下げが効果的ですが、安易に値下げするのはおすすめしません。
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ハンドメイド作品を値下げする前に知るべき4つのデメリットとは?
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安くしすぎた!値上げはどうする?
販売に慣れていない方であれば、「はじめに安い値段で販売してしまった!売れてきたけど、今更値段を上げるのも申し訳ない…」と悩むハンドメイド作家さんは少なくありません。
たしかに、値上げによる客離れの可能性は否めません。ですが、値上げによってあなたの作品のイメージがアップしたり、客層のランクが上がることもあります。
値段を上げることで受注を減らし、1つの作品作りに集中して取り組むことも可能になります。値上げは悪いことではありません。
安いまま売ると、作品作りが嫌になることも。思い切って値上げも検討してみてください。
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ハンドメイド作品を値上げするときの告知例文
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友達に売るときの値段は?
ハンドメイド販売をしていることを友達や知人が知り、「私にも作って」とお願いしてきても、安易に引き受けてはいけません。
こちらも仕事として作っているので、きちんとお金はもらいましょう。タダでプレゼントしたり、材料費だけもらうと、後で痛い目に遭います。
お願いされたら、「○○(ハンドメイドマーケット名)で売っているから、ここで好きなのを選んで注文してね!」などと伝えるのがベストです。
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ハンドメイド作品を友達に「作って」とお願いされたらお金はどうする?
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まとめ
ハンドメイドの値段は、適当に考えずに適正な価格を決めましょう。販売中に「安売り」しているハンドメイド作家さんを見かけると焦りますが、相手にしてはいけません。
その人から買っているお客さんは、「作品」ではなく「価格」に魅力を感じている方です。
周囲の価格競争に巻き込まれず、自分にとっても、お客様にとっても適正な価格を打ち出して販売しましょう。
読むべき一冊