ハンドメイド作品を販売できるサイトの代表格といえば「minne(ミンネ)」と「Creema(クリーマ)」の2社。
これからハンドメイド作品を出品しようと考えている方は、どっちで売るのが良いのか?と迷うことでしょう。
比較の仕方はいろいろありますが、重要な判断材料の1つとして挙げられるのが「手数料」です。
そこでこの記事では、minneとCreemaの手数料の違いを比較し、どっちで売るのが損がないのか?解説します。
minneの販売手数料と振込手数料は2020年1月に変更されました。この記事は、改定後の手数料で解説しています。
minneの手数料
minneで手数料として取られるのは、
の2つ。
登録手数料や出品手数料、月額利用料などは掛かりません。
minneの販売手数料
minneの販売手数料は9.6%(税抜)です。ハンドメイド作品が1つ売れるごとに、作品価格+オプション価格+送料の9.6%(税抜)を販売手数料として引かれます。
ちなみに、2019年までは販売手数料が「送料を含まない税抜10%」でしたが、2020年から「送料を含む税抜9.6%」に引き下げられました。
minneの振込手数料
minneの振込手数料は一律220円です(2020年の改定前は175円でした)。
minneの売上の入金は月に1回で、1カ月の売上金が1,000円以上あると、登録した口座にまとめて振込します(毎月月末締めの翌月末払い)。
売上は繰り越せません。1カ月の売上金が1,000円以上あると、自動的に翌月末に振り込まれてしまい、振込の都度、振込手数料が引かれてしまうシステムです。
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【計算例あり】minneの販売手数料と振込手数料、購入手数料はいくら?
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Creemaの手数料
Creemaで手数料として取られるのは、
の2つ。
登録手数料や出品手数料、月額利用料などは掛かりません。minneと同じですね。
Creemaの成約手数料

Creemaの成約手数料は税別10%(税込11%)
Creemaの成約手数料は、minneで言う販売手数料です。ハンドメイド作品が1つ売れるごとにとられる手数料です。
Creemaの成約手数料は商品金額の10%(税抜)です。送料は含みません。
ちなみに、成約手数料が一律10%となったのは2019年5月1日のことで、それ以前は変動制(売上に応じて料率変更)ルールでした。
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Creema出品者が負担する販売手数料と振込手数料はいくら?
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Creemaの振込手数料

振込手数料は合計3万未満で172円、3万以上で270円、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は一律55円
Creemaの販売手数料は、売上(入金する金額)や振込先によって異なります。
- 合計金額が30,000円未満:176円
- 合計金額が30,000円以上:275円
- PayPay銀行:一律55円
Creemaの売上の入金は、自分で好きなときに「申請」をすることで、振込の予約が行えます。
売上金額が少ない場合など、当月は申請を行いたくない場合は「申請予約ボタン」を押さないことで、売り上げを翌月以降に持ち越すことが可能です。
minneとCreemaの違いは?
minneとCreemaそれぞれの販売手数料と振込手数料をご紹介しました。では、実際に何がどう違うのか?詳しく解説します。
販売手数料の違い
料率が異なる
- minne:9.6%
- Creema:10%
minneは、2020年1月より販売手数料を10%から9.6%に引き下げました。これにより、Creemaの成約手数料10%よりも低い料率になりました。
対象範囲も異なる
販売手数料の対象範囲は異なります。
- minne:作品価格+オプション価格+送料
- Creema:作品価格+オプション価格
minneの販売手数料は9.6%に下がりましたが、対象範囲が拡大したことで、場合によってはCreemaよりも高くなります。
たとえば、作品価格2,000円で送料315円が掛かった場合、minneの販売手数料は244円に、Creemaの販売手数料は220円になります。
振込手数料の違い
手数料が異なる
振込手数料も、それぞれ異なります。
諸条件 | minne | Creema |
合計金額が30,000円未満 | 一律220円 | 176円 |
合計金額が30,000円以上 | 275円 | |
PayPay銀行宛 | 55円 |
minneの振込手数料は、一律220円です。
対して、Creemaの振込手数料は、振込合計金額が30,000円以上の場合に275円と高額になってしまいます。一方で、PayPay銀行を持っている方は55円と格安になるのでお得ですね。
振込システムも異なる
実は、振込システムも異なります。
- minneは1カ月の売上が1,000円以上あると自動的に振り込まれる
- Creemaは好きなときに「申請」することで振込の予約が行える
minneは一定額以上の売上があると、自動的に振り込まれますが、Creemaは自分の好きなタイミングで振込を申請できます。
どっちで売れば損しない?
販売手数料に関しては、対象範囲と料率が異なるため作品価格と送料の設定にもよりますが、だいたいの場合はCreemaの方が安くなります。
前述したとおり、minneの販売手数料はCreemaより低い9.6%であるものの、送料も対象になっているため、Creemaよりも高くなるケースが多いです。
振込手数料に関しては、以下のことが言えます。
- PayPay銀行を持っているならCreemaの方が得
- PayPay銀行を持っておらず、振込合計金額が毎回30,000円以上になりそうな方(たくさん売る自信がある方)は、minneの方が得
Creemaなら、PayPay銀行宛の振込手数料が55円とかなり安くなります。

minneは少額の振込月が多いと損する
また、売上金の振込システムも違います。
- minneは少額の売上でも毎月勝手に振り込まれ、都度、振込手数料が取られるので損
- Creemaは売上の繰り越しができるので、振込手数料を節約できる
たとえば、minneで1,300円の売上があり、その月はそれ以外売れなかったとしても、勝手に販売手数料と振込手数料を引かれたうえで、振込されます。
毎月、少額の売上しかない方にとっては、このシステムだとかなり損だと言えます。
対してCreemaは、売上金額が少ない場合など、当月は申請を行いたくない場合は「申請予約ボタン」を押さないことで、売り上げを翌月以降に持ち越すことが可能です。さらにPayPay銀行宛にすればかなり節約できるのではないでしょうか。
よって、Creemaの方が損はないかと思います。
まとめ
minneとCreemaは、販売手数料の料率と対象範囲(送料も含むか否か)、振込手数料と振込システム(繰り越しができるか否か)に違いがあります。
総合して比較してみると、Creemaの方が損はないかと思いました。
ただ、手数料以外にも、管理画面の使いやすさや、開催しているイベント、運営会社の対応なども異なってきて、それぞれ好みが分かれるかと思います。
また、客層も微妙に異なるので、売れ行きも違ってきます。同じ作品でも、「minneでは売れて、Creemaでは売れない」なんてこともあります。
気になる方は、どちらもしばらく使ってみて「こっちの方が私には合ってるな」と思う方に絞れば良いかと思います。どっちで出品するにしても、売れるまでは1円も掛かりませんので。
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